2012年02月14日
宿14-2 伊豆の小さな宿_客室・朝食
遅くなりましたが続きを…
翌日も残念、雨模様。
硬いベッドで身体が痛くて、早朝5時過ぎに起床(笑)。

早朝からもう一度貸切風呂へ。
湯船から眺める薄靄の平らな丘は、やっぱり何だか心が落ち着く。
ここで朝富士がみられたらなぁ。。。
珍しくつけたテレビで朝のワイドショーを見ながら手持ち無沙汰の時間を過ごす。
ふ~、やっと朝ごはんだ!!

ロビーから見る眺めは激しい雨で靄がかって昨日以上に真っ白。
気温も上がらず石油ストーブに火が入っている。

何とかテラスに出てみたいと覗いてみるも
雨粒の砕け散る音が聞こえそうなほどの大雨。
ウン、仕方ない。。
ここの眺めは次回、次回…

ダイニングテーブルには朝食用のボウルやコーヒーカップがセット済み。
夜と違ってテラスから望む海と空と緑が
間近で眺められるのが気持ちいい。

朝食は洋食。
トーストにバターとジャム、トマトの乗ったグリーンサラダ。
それとスクランブルエッグにベーコン、マッシュポテト、温野菜。
これがフィンランドの陶器ブランド・アラビアの、
見たこともない大振りのスクエアプレートに載って出されてくる。
うわ、このプレートに載ってるだけで
普通の朝食が2ランクグレードアップして見えるよ!!
我が家もアラビアの24hブルーをほぼ毎日愛用中…
気づかずにはいられません!!
はしたないとは思いつつプレートを裏返して見ても、そこは素人の哀しさ、
どのシリーズの何という種類のプレートなのか皆目検討もつかず。。
テーブルに置かれゴトッ、と重くずしりと響く朝食使いにあるまじき迫力も、
その深いようでいて暖かいチョコレート色の、ざらっとしながらつるっとした?
独特の質感がなんとも目を逸らしがたい魅力。
あぁ~、思い切ってオーナーに何のシリーズか聞けばよかったぁ。。。

若草色のスープは枝豆のスープ。
熱々で濃い。
うん、ガリガリしたクルトンが効いてる。
どれも手作り感いっぱい。
ホント友人の別荘にお邪魔した3日目の軽めの朝食って感じかな。
ネルもA氏もまだまだ食べれますよ、って顔してた(笑)。

二匹のワンワンは元気いっぱい。
外に出られたら一緒に散歩してくれそうなぐらい尻尾を振って後を突いてくる。
また今度、来るからね♪
チェックアウトは10時。
奥様のお見送りをいただきながら丘を海へ下って帰路に。
不思議な時間の流れている宿でした。
次はいつ行こうかな。
ウン、思いっきり晴れてる日がいいな!
翌日も残念、雨模様。
硬いベッドで身体が痛くて、早朝5時過ぎに起床(笑)。

早朝からもう一度貸切風呂へ。
湯船から眺める薄靄の平らな丘は、やっぱり何だか心が落ち着く。
ここで朝富士がみられたらなぁ。。。
珍しくつけたテレビで朝のワイドショーを見ながら手持ち無沙汰の時間を過ごす。
ふ~、やっと朝ごはんだ!!

ロビーから見る眺めは激しい雨で靄がかって昨日以上に真っ白。
気温も上がらず石油ストーブに火が入っている。

何とかテラスに出てみたいと覗いてみるも
雨粒の砕け散る音が聞こえそうなほどの大雨。
ウン、仕方ない。。
ここの眺めは次回、次回…

ダイニングテーブルには朝食用のボウルやコーヒーカップがセット済み。
夜と違ってテラスから望む海と空と緑が
間近で眺められるのが気持ちいい。

朝食は洋食。
トーストにバターとジャム、トマトの乗ったグリーンサラダ。
それとスクランブルエッグにベーコン、マッシュポテト、温野菜。
これがフィンランドの陶器ブランド・アラビアの、
見たこともない大振りのスクエアプレートに載って出されてくる。
うわ、このプレートに載ってるだけで
普通の朝食が2ランクグレードアップして見えるよ!!
我が家もアラビアの24hブルーをほぼ毎日愛用中…
気づかずにはいられません!!
はしたないとは思いつつプレートを裏返して見ても、そこは素人の哀しさ、
どのシリーズの何という種類のプレートなのか皆目検討もつかず。。
テーブルに置かれゴトッ、と重くずしりと響く朝食使いにあるまじき迫力も、
その深いようでいて暖かいチョコレート色の、ざらっとしながらつるっとした?
独特の質感がなんとも目を逸らしがたい魅力。
あぁ~、思い切ってオーナーに何のシリーズか聞けばよかったぁ。。。

若草色のスープは枝豆のスープ。
熱々で濃い。
うん、ガリガリしたクルトンが効いてる。
どれも手作り感いっぱい。
ホント友人の別荘にお邪魔した3日目の軽めの朝食って感じかな。
ネルもA氏もまだまだ食べれますよ、って顔してた(笑)。

二匹のワンワンは元気いっぱい。
外に出られたら一緒に散歩してくれそうなぐらい尻尾を振って後を突いてくる。
また今度、来るからね♪
チェックアウトは10時。
奥様のお見送りをいただきながら丘を海へ下って帰路に。
不思議な時間の流れている宿でした。
次はいつ行こうかな。
ウン、思いっきり晴れてる日がいいな!
2012年01月17日
宿14-1 伊豆の小さな宿_館内 [西伊豆・土肥]
やはり昨年の秋のことですが
いつか泊まってみたいナ、と思っていた西伊豆の小さな宿に行ってきました♪
…と
ここまではよかったのですが。。
ここ5年ほどほぼ完全無敗!を誇ってきたネルたちの旅のお天気。
ですが。
バケツをひっくり返したような、の形容詞そのままの超本気などしゃぶり大雨が
朝から晩まで旅行のあいだ丸二日中!!!
土肥の小高い丘の上に建つこの宿、
晴れていれば富士山はもちろん、駿河湾や南アルプスを一望できる大パノラマが
自慢なのですが、それも大雨でもやがかり見渡す限り真っ白。
はぁ、残念。。。
それに加えて厳しい寒さ。
まだ11月だというのにダウンジャケットを羽織ってもまだ足りないくらい。
ウーン、でもね。
ま、ま、ここは気を取り直して!
これまでの見事な天気運に感謝しつつ
本日からまた5年先までの晴天を、先に総括したと思って。
…ですよね!!
… … … … … … … … … … … … … … …
地元の人しか通らないだろう、クルマ一台がやっと通れるか細い里の道を
くねくねと曲がりくねって丘の上へ上へと登りながら、やっと到着。
オーナーの奥様に迎えられて館内へ。

ロビーにはシュンシュンと湯気を立てる白いポットの乗った石油ストーブ。
チラチラと赤い火がゆらめき、その独特の甘いような懐かしい匂いが鼻にくすぐったい。
テラスの大きな窓に張り付いた白い水滴と、
その先に広がる分厚く薄暗い雲とで
ロビーはまるで真冬の昼日中ような気配。

「 ホント、急に寒くなりましたね。
急すぎて薪ストーブはまだ薪の用意ができてなくて… 」
いえいえ、石油ストーブもステキです♪
建物全体は地中海風と言ってしまって合っているのか、
ヨーロッパの天然石やタイル、白い漆喰や重量感のある無塗装の木といった
自然素材でどこも統一されている。
特徴的なアールのついた壁や柱、片流れの天井、石張りの床。
照明は小さなペンダントライトやフロアライトのみ。
インテリアはアンティークの雰囲気のあるアイアンや布、陶器や家具ばかり。
小さな雑貨や本がずっと前からそこにあったようにディスプレイされている。

たくさんある窓はどれも木枠。
明り採りのごく小さな正方形だったり、フィックスのガラス窓は大きな横長、
テラスに続くのはパノラマサイズの超大型窓が何枚も。
借景にあわせた様々なサイズの窓で、
自由に外の自然と繋がっている。
あぁ、晴れていればあの西伊豆の夕陽が
最高のシチュエーションで見れただろうにナ…
ロビー探検もひと通り終了。
二匹いるマスコット犬のミックスとポインターともしっかり戯れて。
ものすごく人懐っこくてびっくり。
ちゃんと待て、ができるのがいじらしい♪
アールを描く白い漆喰と石の階段を上がって
二階のゲストルームへ。

3部屋のみのゲストルーム。
今日の宿泊はネルたちだけ、と聞かされる。
もともと別荘感覚でゆっくり過ごすことがテーマの宿だけど、
宿泊者が自分たちだけなら、それはもう、なおのこと(喜)。
ウン、今回は天気じゃなくてこっちの運だったかな…♪
通されたのは一番奥。
L字型でバルコニーが2つ付いた明るい部屋。

ゲストルームも板張りの床に白い漆喰の壁。
窓ガラスは木枠のものとサッシを併用している場所も。
設備といえばごく小さなテレビにチェアとテーブルのセット。
それに木の台のベッドと学生用アパートのようなユニットバスがついている位かな。
どれも質素で控えめなモノばかりだけれど
質感が揃っているから雰囲気は十分でている。
白いデッキチェアの置かれた小さなバルコニーからは
伊豆の海が一望!

夕陽が落ちたらきれいだろうなぁ。。
あぁ~、これで天気さえ良かったら。。。
この宿、建物やインテリアはオーベルジュのようだけれどジャンル的にはほぼ民宿。
ナイトウェアの準備はあるけど有料、ハブラシやタオル程度はアリ、ってくらい。
恐らく旅行サイト等にも一切登録していない気がする。
オーナーご夫婦の目の届く範囲で自由に、ゆとりを持って毎日を過ごしていきたい、
って雰囲気がそこかしこに漂っている。
別にある家族風呂は温泉ではない(残念!)のだけど
24時間いつでも貸切可能。
今回の宿泊者はネルたちだけだから…、
つまり今回の滞在中はオール貸切に♪

このお風呂、浴槽の中に階段状の部分があって、実に入りやすい!
深すぎず浅すぎず、肩の下くらいの深さが浴槽の広さとバランスが取れてちょうどいい。。
それに偶然なのかもしれないけど、この浴槽の台形の形状が
景色を眺めるのに寄りかかってポジション取りするのにやたら具合がいい。。
ふぅーーー、落ち着くなぁ。。
大きな窓からは農道や棚田、山野草や手付かずの雑木林がずっと遠くまで見える。
近くには小さな丘や池が続く散歩道があるらしい。
あれ、でも調子に乗ってずっと入ってたら、
かなりぬるくなってきたぞ。。
といっても温度調節できるようなお湯の蛇口はなく、
がぼがぼと出続けている石の湯口に手を当ててみると
なるほど、コレはぬるいヨ(笑)!
今日の突然の寒さで湯温下がっちゃったのかな…。
もっと入っていたかけど、これ以上浸かっているとカゼ引きそうだし
かといってオーナーさんに湯温上げてほしいってお願いするのも気が引けるしな…
ってことで早々に入浴は終了。
部屋に戻ってもう一度完全防寒のダウンジャケット姿に着替え。
思い切って散歩に出てみるも、雨と寒さであえなく退散!
ひーーー!
ホントに寒いヨ!!
ドタバタしつつ迎えた夕食の時間。

ロビーにいるのはもちろん、ネルたちとオーナーご夫婦だけ。
はじめは気が引けるかと思ったけど、何だろう。。
先方もこういうシチュエーションに慣れているのか、
そういった気まずさは最後まで感じないまま。
ゆっくりとディナーの時間がスタート。

夕食のメインは炭火焼。
ロビーのダイニングテーブルの中央に掘られた囲炉裏で
本物の炭火を囲みながらいただける。
まず先に小鉢がいくつかでてきて、地魚メインのお刺身も。
それにご飯とお味噌汁。
小鉢や薬味の器はどれも古伊万里らしい。
背が低くやさしい丸みがしっくり手に馴染む。
この器を最大限に活かしたテーブルコーディネートが、渋い。
空間に迷うことなくピタリと納まっている。
オーナーが趣味で集めてきた品々なのかな…

食材は取り立てて豪華なモノはないし、ボリュームも正直少ない方に入るだろうけど
これはこれでアリな気が。
蝋燭と間接照明の薄闇のなか、顔に身体にガンガン迫ってくる本物の炭火の熱さで
あっという間に胸いっぱいになってきてしまうから(笑)。
あっ、でも海老のお刺身はホントとろっと甘くて最高だったナ…。
部屋に帰ったA氏、「もう一回何か食べたい、、」と小声で。
珍しくネルも素直に同意(笑)。
明日の朝ごはん、何かな~~
_
いつか泊まってみたいナ、と思っていた西伊豆の小さな宿に行ってきました♪
…と
ここまではよかったのですが。。
ここ5年ほどほぼ完全無敗!を誇ってきたネルたちの旅のお天気。
ですが。
バケツをひっくり返したような、の形容詞そのままの超本気などしゃぶり大雨が
朝から晩まで旅行のあいだ丸二日中!!!
土肥の小高い丘の上に建つこの宿、
晴れていれば富士山はもちろん、駿河湾や南アルプスを一望できる大パノラマが
自慢なのですが、それも大雨でもやがかり見渡す限り真っ白。
はぁ、残念。。。
それに加えて厳しい寒さ。
まだ11月だというのにダウンジャケットを羽織ってもまだ足りないくらい。
ウーン、でもね。
ま、ま、ここは気を取り直して!
これまでの見事な天気運に感謝しつつ
本日からまた5年先までの晴天を、先に総括したと思って。
…ですよね!!
… … … … … … … … … … … … … … …
地元の人しか通らないだろう、クルマ一台がやっと通れるか細い里の道を
くねくねと曲がりくねって丘の上へ上へと登りながら、やっと到着。
オーナーの奥様に迎えられて館内へ。

ロビーにはシュンシュンと湯気を立てる白いポットの乗った石油ストーブ。
チラチラと赤い火がゆらめき、その独特の甘いような懐かしい匂いが鼻にくすぐったい。
テラスの大きな窓に張り付いた白い水滴と、
その先に広がる分厚く薄暗い雲とで
ロビーはまるで真冬の昼日中ような気配。

「 ホント、急に寒くなりましたね。
急すぎて薪ストーブはまだ薪の用意ができてなくて… 」
いえいえ、石油ストーブもステキです♪
建物全体は地中海風と言ってしまって合っているのか、
ヨーロッパの天然石やタイル、白い漆喰や重量感のある無塗装の木といった
自然素材でどこも統一されている。
特徴的なアールのついた壁や柱、片流れの天井、石張りの床。
照明は小さなペンダントライトやフロアライトのみ。
インテリアはアンティークの雰囲気のあるアイアンや布、陶器や家具ばかり。
小さな雑貨や本がずっと前からそこにあったようにディスプレイされている。

たくさんある窓はどれも木枠。
明り採りのごく小さな正方形だったり、フィックスのガラス窓は大きな横長、
テラスに続くのはパノラマサイズの超大型窓が何枚も。
借景にあわせた様々なサイズの窓で、
自由に外の自然と繋がっている。
あぁ、晴れていればあの西伊豆の夕陽が
最高のシチュエーションで見れただろうにナ…
ロビー探検もひと通り終了。
二匹いるマスコット犬のミックスとポインターともしっかり戯れて。
ものすごく人懐っこくてびっくり。
ちゃんと待て、ができるのがいじらしい♪
アールを描く白い漆喰と石の階段を上がって
二階のゲストルームへ。

3部屋のみのゲストルーム。
今日の宿泊はネルたちだけ、と聞かされる。
もともと別荘感覚でゆっくり過ごすことがテーマの宿だけど、
宿泊者が自分たちだけなら、それはもう、なおのこと(喜)。
ウン、今回は天気じゃなくてこっちの運だったかな…♪
通されたのは一番奥。
L字型でバルコニーが2つ付いた明るい部屋。

ゲストルームも板張りの床に白い漆喰の壁。
窓ガラスは木枠のものとサッシを併用している場所も。
設備といえばごく小さなテレビにチェアとテーブルのセット。
それに木の台のベッドと学生用アパートのようなユニットバスがついている位かな。
どれも質素で控えめなモノばかりだけれど
質感が揃っているから雰囲気は十分でている。
白いデッキチェアの置かれた小さなバルコニーからは
伊豆の海が一望!

夕陽が落ちたらきれいだろうなぁ。。
あぁ~、これで天気さえ良かったら。。。
この宿、建物やインテリアはオーベルジュのようだけれどジャンル的にはほぼ民宿。
ナイトウェアの準備はあるけど有料、ハブラシやタオル程度はアリ、ってくらい。
恐らく旅行サイト等にも一切登録していない気がする。
オーナーご夫婦の目の届く範囲で自由に、ゆとりを持って毎日を過ごしていきたい、
って雰囲気がそこかしこに漂っている。
別にある家族風呂は温泉ではない(残念!)のだけど
24時間いつでも貸切可能。
今回の宿泊者はネルたちだけだから…、
つまり今回の滞在中はオール貸切に♪

このお風呂、浴槽の中に階段状の部分があって、実に入りやすい!
深すぎず浅すぎず、肩の下くらいの深さが浴槽の広さとバランスが取れてちょうどいい。。
それに偶然なのかもしれないけど、この浴槽の台形の形状が
景色を眺めるのに寄りかかってポジション取りするのにやたら具合がいい。。
ふぅーーー、落ち着くなぁ。。
大きな窓からは農道や棚田、山野草や手付かずの雑木林がずっと遠くまで見える。
近くには小さな丘や池が続く散歩道があるらしい。
あれ、でも調子に乗ってずっと入ってたら、
かなりぬるくなってきたぞ。。
といっても温度調節できるようなお湯の蛇口はなく、
がぼがぼと出続けている石の湯口に手を当ててみると
なるほど、コレはぬるいヨ(笑)!
今日の突然の寒さで湯温下がっちゃったのかな…。
もっと入っていたかけど、これ以上浸かっているとカゼ引きそうだし
かといってオーナーさんに湯温上げてほしいってお願いするのも気が引けるしな…
ってことで早々に入浴は終了。
部屋に戻ってもう一度完全防寒のダウンジャケット姿に着替え。
思い切って散歩に出てみるも、雨と寒さであえなく退散!
ひーーー!
ホントに寒いヨ!!
ドタバタしつつ迎えた夕食の時間。

ロビーにいるのはもちろん、ネルたちとオーナーご夫婦だけ。
はじめは気が引けるかと思ったけど、何だろう。。
先方もこういうシチュエーションに慣れているのか、
そういった気まずさは最後まで感じないまま。
ゆっくりとディナーの時間がスタート。

夕食のメインは炭火焼。
ロビーのダイニングテーブルの中央に掘られた囲炉裏で
本物の炭火を囲みながらいただける。
まず先に小鉢がいくつかでてきて、地魚メインのお刺身も。
それにご飯とお味噌汁。
小鉢や薬味の器はどれも古伊万里らしい。
背が低くやさしい丸みがしっくり手に馴染む。
この器を最大限に活かしたテーブルコーディネートが、渋い。
空間に迷うことなくピタリと納まっている。
オーナーが趣味で集めてきた品々なのかな…

食材は取り立てて豪華なモノはないし、ボリュームも正直少ない方に入るだろうけど
これはこれでアリな気が。
蝋燭と間接照明の薄闇のなか、顔に身体にガンガン迫ってくる本物の炭火の熱さで
あっという間に胸いっぱいになってきてしまうから(笑)。
あっ、でも海老のお刺身はホントとろっと甘くて最高だったナ…。
部屋に帰ったA氏、「もう一回何か食べたい、、」と小声で。
珍しくネルも素直に同意(笑)。
明日の朝ごはん、何かな~~
_
2011年05月04日
宿10 無雙庵 枇杷 [西伊豆・土肥]
みなさま、
たいへんお久しぶりです!
長らく更新できていませんでしたが、のんびり活動中でしたyo!
少し前のことですが
頻発する余震に緊張が解けないなか、自粛ムードと計画停電で
伊豆の観光産業に大きな影が…と連日の報道。
今までさんざん伊豆に出かけて楽しませてもらったのに
かわいそうだね~、なんて他人ごとみたいに言ってられない!!
ってことで、急遽休みを合わせて行ってきました♪
途中念願の天城、旧船原小学校の
満開の大しだれ桜を見物。

カコーーーンって木のボールが打ち付けられる、隣接したゲートボール場から響く
乾いた音を聞きながらレジャーシートを広げてお花見弁当をいただく。
何年か越しで、
初めて。
こぼれ落ちそうな満開のしだれ桜に出会えた。
あぁ、もうこれだけで伊豆に来て良かった。。。
東北の桜も、変わらず咲いているのだろうか…
■森の入り江の離れ宿 無雙庵 枇杷 [和モダン温泉旅館]
伊豆市土肥259-1
0558-97-3123
今回予約した宿は宿泊サイトなんかを見てもらえれば分かるのですが
ここ10年ほどの伊豆箱根のコンセプト系温泉宿の潮流、
・和モダン10室以下
・全室露天風呂付
・個室食事所
の主要路線をガッチリと押さえた宿。
企画っぽい感じが強すぎてなんとなく二の足を踏んでいたのですが
こんな時だからこそ、行ってみるのもいいかなって気分に。
アサインされたのは30畳の「菫・すみれ」の平屋建て離れ。
この宿は離れ全8室すべてが違う造りなものの、どの部屋も料金は同じ。
そのせいか部屋指定は初回に限り3150円加算と、微妙にテンションの下がるシステム。
なので「部屋指定はしないけど、客室露天が木の湯船だといいな♪」
とリクエストを出して案内されたのがこの部屋。
案内係のお兄さんの
「踏込を上がったら、障子の真ん中を開けて部屋へお入りください」
の言葉に素直に従って障子開けると…

うっわぁぁーーーーーーーーーーーーーー
きゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ、
これぞ、絶景!!!!!!!!!!!!!!!デスyo!!!
横にバァーーンと広い畳敷き12畳のリビングに
同じ高さで繋がるデッキテラスの先に見えるのは
風に揺れる松の緑と鼠色の瓦屋根越しの
入り江になった西伊豆の半島と穏やかな青い海。
無粋に邪魔なものが何もない
なんとも爽快な、これぞ一幅の絵になる眺め。
あいにく天気はすぐれず曇りがちだったけど、
高台の立地からか電線やどぎつい看板といった現代風の生活感のあるモノたちが
ほとんど目に入らないのが殊のほか、すばらしく気持ちがいい。
ふーーー、いいぞっ。
ココは。
気分はニシン御殿の姫様か(笑)?
今まで自然の眺望重視で好んで山あいの清流の宿に泊まってきたけど
こんなに清々しい眺めがあるのなら海辺の宿もなかなかいいんじゃないの、
と思い直してしまう。
せり出したデッキテラスに設けられた
かけ流しのヒノキの露天風呂。

待ってました!の全部がヒノキの湯船。
やや浅め、大人4人でも余裕な広さ。
視線や日差しを遮るものは、潔く皆無。
スコーーンと開けた視界はチェックイン14時過ぎの日の高さでは少し躊躇してしまう。
やっと夕方、日が落ちたころ。
ゆっくりと入浴。
再び明け方、星が瞬く朝5時過ぎ。
ゆるゆると入浴。
滔々と注がれる塩化物泉のかけ流しの湯は
湯船のヒノキをふやかして、柔らかく、ほんの少しのぬめりも与えているよう。
この木肌の持つやわらかさ、ほんわかさが
かけ流しの湯を通して手や足や腕や腰、身体に触れる全てから伝わってくる。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、
これこそ、
リラックス。。。
今まで泊まってきた色んな宿で、客室露天がオール木を使った湯船だったことってある?
いいえ、ナッシング!(喜)。
もちろん湯船の材は8つの客室によって石や陶器など様々。
そういう意味でこの宿のこの菫の客室、
ネルみたいな好みがある人には本当に貴重だな、と心から思う。。
露天風呂は温泉かけ流しといえども、導入されたばかりらしい湯量管理用の
最新デジタル注水機を備えているから湯温調節は熱めもぬるめも自在。
広い洗い場兼シャワーブースは暖房完備のミストサウナ付き。
アメニティはネル愛用中の MARKS&WEB と同じ松山油脂製、
オーガニック精油の香りとリッチな保湿感の 「ミレニアム・マザー」シリーズ。
宿備え付けのシャンプー&コンディショナーで、はじめて髪を洗ってみた。
いつも持参のものしか使わないし、
ロクシタンでもボディしか使わなかったのに!
洗い上がりは、フフッ、なかなかいい香り。
髪の手触りは…、そう上手くはいかないか(笑)。
食事は別棟の個室食事所へ。
せっかくの離れなんだから部屋食がいいな~と思っても
わざわざ追加料金払ってまで部屋食にするのもどうかと、素直に食事所へ。
お料理は、夜も朝も
器も、盛り付けも、見た目きれいだし
味もいい。
品数もほどほど。
この宿らしさや伊豆らしさ、季節感の工夫もある。
ただ、何だろう、
「顧客満足&原価率●%、両方必達してます! オーー!!」 ? ? みたいな
食材のロスを絶対出さないぞって、強い意志がそこかしこに漂っている気が
(星のやの遠い記憶が…)。
イヤ、ネルにはそう感じられた、ってことだけど。
鍋の鶏肉や魚がひとり一切れづつとか(イヤ、ホントにどれだけ探しても)、
予定グラム数に寸分たがわずカットされたに違いない小さな和牛とか。
ご飯のお櫃が出ないから聞いてみると、その都度スタッフにお願いして
一杯づつお代わりを頼むシステムになってたりとか(うわっ、面倒KS…)。
とはいえお客さんによっては宿に来てまでごはんをよそう役割がイヤな人もいるだろうし、
そういえば一般的に一度出されたお櫃のごはんが余ったときに廃棄されてるのだとしたら、
それはそれでとても申し訳ないのだし…(それとは別に事前にその旨説明がないのは?)。
ま、料理に関してはそれこそ上級プランで予約してれば内容も変わってくるはずで
おそらく今日イチの底値で泊まってるだろうネルたちがどうこう言える立場じゃない。
スタッフはほぼ20~30代、
若い社員さんスタッフばかりのよう。
チェックイン時刻ちょうどに入っても、
お茶とお菓子だけ出されて15分以上放置プレイ。
部屋の用意がまだなのか、
案内するスタッフが手一杯で順番待ちになってるのか。
…だったらこの時間で見に行ける桜が近くにあったのにな。。
いざ案内される段にになっても、何事もなかったかのように特段のお詫びも説明もなく、
決められた段取りだけで事が進む。
まぁ、いつものことなんだろうな…
こういうことは予想通りなので、まぁ、ヨシ。
ただ他にももろもろ、宿泊前々日の確認電話から始まって、
先方のカン違いとかその訂正とかその際の対応とかにこちらがぐっと抑えたことも…
ウーーン、実は何度も。
あっ、でもそれはこの宿というより、
その担当者によるものだっただろうし。
チェックアウトの日は大雨で、「あいにく」とか「残念」で・・・の一言がありそうなものの
天気についてはナゼかひたすらノーコメント。
でも、気にしない、気にしない♪
そんな細かなことでイヤな気分を持ち越しても仕方ないし、
第一こちらの方がスタッフさんより年上(恐らく)だしね♪
そうそう、こういうことは仕方ないんだと思う。
だって支配人らしき姿の人をただの一度も見かけなかったし、
現場を任されてる若いスタッフさんはみんな自分なりに精一杯やってるんだろうし。
それに明らかにフォーマットと分かっていても
リクエストに応じて用意してくれたコトも多々あったナ。
たくさんあるハードの優れているところに目がいっていないのは、
自分ながらいかがなものか、 …と改めて、思う。
あっ、でも忘れてならない素晴らしい点は
細やかに行き届いた掃除具合。
水洗金具や窓ガラスの水滴跡はもちろん、一般的にはあまり手入れの行き届いていない
床の間に敷いた畳やサッシのレール溝、スイッチパネル類の小さな段差まで、
きちんとキレイに拭き掃除されている。
こういうのはやっぱりウレシイ。
あぁ、でもなぁ、
どんなにいい面に注目しようとしても
自律行動できない居酒屋チェーンみたいな接客に、
どうしてもテンション上げることができないんだよなぁぁぁ。。。
ふぅ…、
ハードより接客。
これもネルが年をとった証拠か…(笑)
A氏に
「この宿もう一度行ってみたいとしたら、
今まで泊まった宿のなかで何番目?」 って聞いたら
「うーーん、3番目」
と意外や具体的な返事。
ふんふん、好印象だったんだね。
そっか、ネルはどうだろ…
うーーん、うーーーーん、うーーーーーーーっん…
今回利用したプランは宿泊料金の一部が震災復興の義捐金として充てられるもの。
ほんのわずかでもお役に立てれば。。
たいへんお久しぶりです!
長らく更新できていませんでしたが、のんびり活動中でしたyo!
少し前のことですが
頻発する余震に緊張が解けないなか、自粛ムードと計画停電で
伊豆の観光産業に大きな影が…と連日の報道。
今までさんざん伊豆に出かけて楽しませてもらったのに
かわいそうだね~、なんて他人ごとみたいに言ってられない!!
ってことで、急遽休みを合わせて行ってきました♪
途中念願の天城、旧船原小学校の
満開の大しだれ桜を見物。

カコーーーンって木のボールが打ち付けられる、隣接したゲートボール場から響く
乾いた音を聞きながらレジャーシートを広げてお花見弁当をいただく。
何年か越しで、
初めて。
こぼれ落ちそうな満開のしだれ桜に出会えた。
あぁ、もうこれだけで伊豆に来て良かった。。。
東北の桜も、変わらず咲いているのだろうか…
■森の入り江の離れ宿 無雙庵 枇杷 [和モダン温泉旅館]
伊豆市土肥259-1
0558-97-3123
今回予約した宿は宿泊サイトなんかを見てもらえれば分かるのですが
ここ10年ほどの伊豆箱根のコンセプト系温泉宿の潮流、
・和モダン10室以下
・全室露天風呂付
・個室食事所
の主要路線をガッチリと押さえた宿。
企画っぽい感じが強すぎてなんとなく二の足を踏んでいたのですが
こんな時だからこそ、行ってみるのもいいかなって気分に。
アサインされたのは30畳の「菫・すみれ」の平屋建て離れ。
この宿は離れ全8室すべてが違う造りなものの、どの部屋も料金は同じ。
そのせいか部屋指定は初回に限り3150円加算と、微妙にテンションの下がるシステム。
なので「部屋指定はしないけど、客室露天が木の湯船だといいな♪」
とリクエストを出して案内されたのがこの部屋。
案内係のお兄さんの
「踏込を上がったら、障子の真ん中を開けて部屋へお入りください」
の言葉に素直に従って障子開けると…

うっわぁぁーーーーーーーーーーーーーー
きゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ、
これぞ、絶景!!!!!!!!!!!!!!!デスyo!!!
横にバァーーンと広い畳敷き12畳のリビングに
同じ高さで繋がるデッキテラスの先に見えるのは
風に揺れる松の緑と鼠色の瓦屋根越しの
入り江になった西伊豆の半島と穏やかな青い海。
無粋に邪魔なものが何もない
なんとも爽快な、これぞ一幅の絵になる眺め。
あいにく天気はすぐれず曇りがちだったけど、
高台の立地からか電線やどぎつい看板といった現代風の生活感のあるモノたちが
ほとんど目に入らないのが殊のほか、すばらしく気持ちがいい。
ふーーー、いいぞっ。
ココは。
気分はニシン御殿の姫様か(笑)?
今まで自然の眺望重視で好んで山あいの清流の宿に泊まってきたけど
こんなに清々しい眺めがあるのなら海辺の宿もなかなかいいんじゃないの、
と思い直してしまう。
せり出したデッキテラスに設けられた
かけ流しのヒノキの露天風呂。

待ってました!の全部がヒノキの湯船。
やや浅め、大人4人でも余裕な広さ。
視線や日差しを遮るものは、潔く皆無。
スコーーンと開けた視界はチェックイン14時過ぎの日の高さでは少し躊躇してしまう。
やっと夕方、日が落ちたころ。
ゆっくりと入浴。
再び明け方、星が瞬く朝5時過ぎ。
ゆるゆると入浴。
滔々と注がれる塩化物泉のかけ流しの湯は
湯船のヒノキをふやかして、柔らかく、ほんの少しのぬめりも与えているよう。
この木肌の持つやわらかさ、ほんわかさが
かけ流しの湯を通して手や足や腕や腰、身体に触れる全てから伝わってくる。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、
これこそ、
リラックス。。。
今まで泊まってきた色んな宿で、客室露天がオール木を使った湯船だったことってある?
いいえ、ナッシング!(喜)。
もちろん湯船の材は8つの客室によって石や陶器など様々。
そういう意味でこの宿のこの菫の客室、
ネルみたいな好みがある人には本当に貴重だな、と心から思う。。
露天風呂は温泉かけ流しといえども、導入されたばかりらしい湯量管理用の
最新デジタル注水機を備えているから湯温調節は熱めもぬるめも自在。
広い洗い場兼シャワーブースは暖房完備のミストサウナ付き。
アメニティはネル愛用中の MARKS&WEB と同じ松山油脂製、
オーガニック精油の香りとリッチな保湿感の 「ミレニアム・マザー」シリーズ。
宿備え付けのシャンプー&コンディショナーで、はじめて髪を洗ってみた。
いつも持参のものしか使わないし、
ロクシタンでもボディしか使わなかったのに!
洗い上がりは、フフッ、なかなかいい香り。
髪の手触りは…、そう上手くはいかないか(笑)。
食事は別棟の個室食事所へ。
せっかくの離れなんだから部屋食がいいな~と思っても
わざわざ追加料金払ってまで部屋食にするのもどうかと、素直に食事所へ。
お料理は、夜も朝も
器も、盛り付けも、見た目きれいだし
味もいい。
品数もほどほど。
この宿らしさや伊豆らしさ、季節感の工夫もある。
ただ、何だろう、
「顧客満足&原価率●%、両方必達してます! オーー!!」 ? ? みたいな
食材のロスを絶対出さないぞって、強い意志がそこかしこに漂っている気が
(星のやの遠い記憶が…)。
イヤ、ネルにはそう感じられた、ってことだけど。
鍋の鶏肉や魚がひとり一切れづつとか(イヤ、ホントにどれだけ探しても)、
予定グラム数に寸分たがわずカットされたに違いない小さな和牛とか。
ご飯のお櫃が出ないから聞いてみると、その都度スタッフにお願いして
一杯づつお代わりを頼むシステムになってたりとか(うわっ、面倒KS…)。
とはいえお客さんによっては宿に来てまでごはんをよそう役割がイヤな人もいるだろうし、
そういえば一般的に一度出されたお櫃のごはんが余ったときに廃棄されてるのだとしたら、
それはそれでとても申し訳ないのだし…(それとは別に事前にその旨説明がないのは?)。
ま、料理に関してはそれこそ上級プランで予約してれば内容も変わってくるはずで
おそらく今日イチの底値で泊まってるだろうネルたちがどうこう言える立場じゃない。
スタッフはほぼ20~30代、
若い社員さんスタッフばかりのよう。
チェックイン時刻ちょうどに入っても、
お茶とお菓子だけ出されて15分以上放置プレイ。
部屋の用意がまだなのか、
案内するスタッフが手一杯で順番待ちになってるのか。
…だったらこの時間で見に行ける桜が近くにあったのにな。。
いざ案内される段にになっても、何事もなかったかのように特段のお詫びも説明もなく、
決められた段取りだけで事が進む。
まぁ、いつものことなんだろうな…
こういうことは予想通りなので、まぁ、ヨシ。
ただ他にももろもろ、宿泊前々日の確認電話から始まって、
先方のカン違いとかその訂正とかその際の対応とかにこちらがぐっと抑えたことも…
ウーーン、実は何度も。
あっ、でもそれはこの宿というより、
その担当者によるものだっただろうし。
チェックアウトの日は大雨で、「あいにく」とか「残念」で・・・の一言がありそうなものの
天気についてはナゼかひたすらノーコメント。
でも、気にしない、気にしない♪
そんな細かなことでイヤな気分を持ち越しても仕方ないし、
第一こちらの方がスタッフさんより年上(恐らく)だしね♪
そうそう、こういうことは仕方ないんだと思う。
だって支配人らしき姿の人をただの一度も見かけなかったし、
現場を任されてる若いスタッフさんはみんな自分なりに精一杯やってるんだろうし。
それに明らかにフォーマットと分かっていても
リクエストに応じて用意してくれたコトも多々あったナ。
たくさんあるハードの優れているところに目がいっていないのは、
自分ながらいかがなものか、 …と改めて、思う。
あっ、でも忘れてならない素晴らしい点は
細やかに行き届いた掃除具合。
水洗金具や窓ガラスの水滴跡はもちろん、一般的にはあまり手入れの行き届いていない
床の間に敷いた畳やサッシのレール溝、スイッチパネル類の小さな段差まで、
きちんとキレイに拭き掃除されている。
こういうのはやっぱりウレシイ。
あぁ、でもなぁ、
どんなにいい面に注目しようとしても
自律行動できない居酒屋チェーンみたいな接客に、
どうしてもテンション上げることができないんだよなぁぁぁ。。。
ふぅ…、
ハードより接客。
これもネルが年をとった証拠か…(笑)
A氏に
「この宿もう一度行ってみたいとしたら、
今まで泊まった宿のなかで何番目?」 って聞いたら
「うーーん、3番目」
と意外や具体的な返事。
ふんふん、好印象だったんだね。
そっか、ネルはどうだろ…
うーーん、うーーーーん、うーーーーーーーっん…
今回利用したプランは宿泊料金の一部が震災復興の義捐金として充てられるもの。
ほんのわずかでもお役に立てれば。。
2010年10月01日
宿09-2 離れ家 石田屋_大浴場・お料理
大浴場は男女別に露天風呂と内湯が各1つづつ。
男女の入れ替えはないみたい……残念!
まずは女性用内湯へ。
わっ、誰もいないや。ラッキー♪
ガラリと引き戸を開ければ期待通り、やりました・・・
ヒノキづくりのすがすがしい内湯が目の前に(笑)!
薄暗い電球の照明と窓から差し込む夕暮れの明かり。
ヒノキづくりの広く浅い湯船に身体を沈めると肩下くらいのほどよい深さ。
湯温はややぬるめ。
無臭で手触りさらさら、舐めるとほんの少しだけ塩っぽいかな。
この浴場の温泉分析票には
「加水」 「ナトリウム・塩化物泉」 「低張性高温泉」 「ph8.6」の表示。
これを超・自己流に読み解くと
大浴場の掛け流しゆえ熱い源泉を水でうめるのはご愛嬌♪
海が近いから塩気を含んだ温泉で、温まりやすく湯冷めしづらい
でも浸透圧が低いから長時間入っても身体はラクだし、
すべらか感はそれほどなくてもph8.6のアルカリ性は美肌効果に期待大~
なんて感じでしょうか(笑)。
広い浴場をひとりきりで楽しんでいると、新たなお客様が。
貸し切り湯気分?をもっと堪能したくて、露天風呂へ移動。
今回の滞在を通して他のゲストと顔を合わせたのはこの内湯でだけ。
さすが全11室、ゆったりできるな~
女湯の露天風呂は奥に長い岩造り。

湯露天とはいえ湯船手前部分には屋根がかけられているので
降り始めた雨のなかでも入浴できる。
ベトナム帽みたいな三角すげ笠?の用意があったのでおずおずと装着。
雨粒舞い落ちる奥の野天の湯船まですーいすい。
…あーーー誰にも見られなくてヨカッタ(笑)
洗い場横に建てられた大人二人で満員の、小さな小さなサウナ小屋。
でも身体を縮めながらムリヤリ寝転がってみる。
フハッ、気持ちいいゾ…
露天風呂にあるサウナって、熱気がこもらなくって快適なんだなぁぁ
知らなかった♪
こちらは男性用内風呂。

浴室全体がヒノキづくりで爽やか!
アルミも鉄もプラスチックもない、ガラスと木と石の自然素材でできた浴室。
開放感があって気持ち良さそう~
いい風入ってくるだろうなぁ。。
あぁ、間違いなくリラックスできそう…
本気でいいナーーーー!
…うん?、男性用の露天風呂は、内風呂の浴室奥に繋がっているんだ。
何かといえば女性用の大浴場は露天風呂と内風呂がだいぶ離れた場所にあって、
もう一方の湯に入るには脱衣所でいったん着替えて廊下に出て、ロビーの前を通って移動しないといけない。
こういうあたりはちょっと不思議。
ふつう大浴場は女性の方が立派で便利?なのが近年の定番な気がするのだけど
男女入れ替えもないし、何かそうできない事情があるのかな…
それに男性用内風呂はこんなカマクラみたいな入り口があって…

階段を地下へと降りて行くと
こじんまりした石造りの湯船があったそう。
そうそう、だいたい地下の浴場って地上にある大浴槽とは違って
泉質とか加水の分量とか、温泉成分が濃いことが多い気が?する。
あーー、ココ入ってみたかったなぁ。。
チェックインの14時からじゅうぶんのんびり、
ゴロゴロ、ダラダラ。
さーー、いよいよ夕食の時間、
もちろん食事は部屋出しで♪
ふふっ、のんびりできていいや。
部屋出しの夕食って、ものすごく久しぶりな気がする。
着替えもメイクし直す必要もないし、
ハァーー開放感♪
今回はお得なプランにしたので夕食の品数は通常より少なめ。
でもその分食事の支度に必要な人の出入りも少ないし、
お腹いっぱいになりすぎないだろうからちょうどいいかも。
はじめにざぁっと 食前酒、甘海老のお通し、酢の物、煮物、椀物が。

あっ、この食前酒の梅酒、オイシイ!
敷地内の梅園で採れた梅を使ったという自家製梅酒。
しっかり甘いのに爽やかでコクもある。細かくクラッシュしてくれた氷もいい感じ♪
既製品でも自家製でも、おいしければどちらでもいいのだけど
自家製が口にあうと、何だかこの旅がツイてるような気がして嬉しいんだナ。
お造りは三種。
キンメダイ、地アジたたき、甘海老。

地アジは味噌とショウガが効いた、なめろう仕立て。
うーー、おいしいなぁ。。
一匹しかいない甘海老・・・ひゃぁーーー、おーいーしーーー!!!
ぬるっとしてなくてすごく甘いし、なんかモチモチしてる?
…はじめての食感だぁ。。
どの品も器も味付けもなかなか上品、包丁の入り方も仕上げも細かく丁寧で
普段から旅館の食事にはまったく期待してないネルは、正直かなりびっくり。
口替りは宿の名物、
「伊勢海老唐揚」

半身を丸ごと唐揚げにして、伊勢海老のダシがきいた濃い口の甘タレにからめてある。
これ、結構身がつまってる方なんじゃないかな。
仲居さんに このタレとごはんがよく合うんですよ、と教えてもらったので
ごはんのおひつが来るまで手をつけないでしばしガマン…

苦労して身をほぐしていると、ポロッと大きなひとかたまりが。
あ、こんなに大きい身がある!
ふんふん、これぐらい大きさがあればプリっとした噛み応えわかるナー
伊勢海老って見た目はいいけどあまり食べるところはない?し
味もぼやけた印象だったから、なんだかウレシイ。
あっ、確かにこのタレも、
伊勢海老のダシも効いてて海が近い旅館の料理、って雰囲気あるある。
止椀は 「しったか味噌汁」。

具には初めてみた小粒の巻貝、 しったか が入っている。
楊枝でくるっと身を取り出す ながらみ に似た貝らしい。
これも伊豆の海でとれるのかな?
びっくりしたのは一緒に入っていた赤い海藻。
何なに、このプリコリ弾力感は!!
さっきまで海の底で生きて呼吸してた?ってぐらい、生き生きぷりぷり。
口の中へ入れてもへたれることなく元気にプリップリッのまま(笑)
うわーーー、新鮮ってこういう感触なんだぁぁぁ。。。
ご飯もおいしいし、お茶もおいしいし。
はぁーーー、満足しました♪
デザートは甘味で出してくれた 黒蜜の葛きり。
フレッシュの桃と葡萄が入っていて、これはこれでまた贅沢。
おいしいなぁ。。
見た目にすごく繊細とか豪華とか、食材が珍味とか高級とかではないけれど
どれもきちんと手づくりなのか、どの品も食べ疲れないし、すとんと胃の腑に馴染む味。
今回は食事お手軽プランで派手さはないけど、
コース全体の平均値がこれほど高いならぜんぜんOK。
この内容なら納得の味と量。
あーー、はじめて旅館の夕食に満足できたのかな。。
食後は大浴場と部屋の露天&内湯をハシゴ♪

部屋の内湯を源泉ママに近い高温で入ったら、案の定ピリピリッと足に来る感触が。
わっ、やっぱり塩化物泉だ(笑)。
宿の人に用意してもらった布団にごろ寝しながら、ここまで来てもやっぱりテレビ。
わーー、テレ東映ってる♪ 好きなんだ~
静岡でもどこか早くネットしてくれないかなーー。。
離れ屋の木扉や木製窓枠は折からの強風にあおられて、ガタゴト大きな音を立てている。
そこそこ気になるぐらいの音量だけど、雨戸の出し方が分らないからそのまま。
知らない間に寝入ってしまっていた。
正直、部屋出しの食事の支度や布団の上げ下げで常に人の出入りがあるし、
小さな冷蔵庫は枠にはまった飲料を引き抜くと課金される懐かしいタイプで
持込のペットボトルを入れて使えるスペースがない。
庭園やプールの手入れがもうひとつだとか、
外廊下は湯上りの浴衣で歩くには雨・虫が気になるとか、
部屋の鍵が一つしかなくて二人で大浴場に行くとき不便だとか。。。
最近の和モダン旅館の常識と比べたら
それこそ言い出せばキリがないほど気付く点はありそう。
…でもね、ネルもA氏もなんかこの宿、気に入ってしまった(笑)。
二人とも仕事上、これまでわりといろんなホテル・旅館に泊ってきて。
だから資本力にモノをいわせてずんずん進化していけるホテルと違って、
家族経営がキホンの旅館に過大な期待はしていない。
なのにここはなんだろう、
広大な敷地でそよ風に揺れる花や木々とか
年月を経た離れと客室風呂の懐かしい手触りとか
気兼ねなく使える溢れ出る自家源泉とか。。
昔から持っている側の人の余裕、自由さ、とでもいうのかな。
離れだから誰の目も気にせず、っていうだけじゃなくて
一時でもそんな側に立った気分?にさせてもらったことで
何にも気張ることなく、ゆったりとマイペースで過ごせた気がする。
朝食もあっさりしているけど、おいしい。

小粒の自家製梅干し、紫蘇と塩だけで漬けました!って感じの真っ当なしょっぱさ。
はーー、お茶がおいしい。
いいことだ♪
すぐにチェックアウトの10時。
時間が足りなくてもう一度大浴場に行けなかったのは残念。
帰りのクルマのなか、
「オレ、この宿気に入ったよ」
といつもは宿に対して斜め目線のA氏が、珍しく前向き発言。
はじめてリピートできる宿になる、、のかな…(笑)
男女の入れ替えはないみたい……残念!
まずは女性用内湯へ。
わっ、誰もいないや。ラッキー♪
ガラリと引き戸を開ければ期待通り、やりました・・・
ヒノキづくりのすがすがしい内湯が目の前に(笑)!
薄暗い電球の照明と窓から差し込む夕暮れの明かり。
ヒノキづくりの広く浅い湯船に身体を沈めると肩下くらいのほどよい深さ。
湯温はややぬるめ。
無臭で手触りさらさら、舐めるとほんの少しだけ塩っぽいかな。
この浴場の温泉分析票には
「加水」 「ナトリウム・塩化物泉」 「低張性高温泉」 「ph8.6」の表示。
これを超・自己流に読み解くと
大浴場の掛け流しゆえ熱い源泉を水でうめるのはご愛嬌♪
海が近いから塩気を含んだ温泉で、温まりやすく湯冷めしづらい
でも浸透圧が低いから長時間入っても身体はラクだし、
すべらか感はそれほどなくてもph8.6のアルカリ性は美肌効果に期待大~
なんて感じでしょうか(笑)。
広い浴場をひとりきりで楽しんでいると、新たなお客様が。
貸し切り湯気分?をもっと堪能したくて、露天風呂へ移動。
今回の滞在を通して他のゲストと顔を合わせたのはこの内湯でだけ。
さすが全11室、ゆったりできるな~
女湯の露天風呂は奥に長い岩造り。
湯露天とはいえ湯船手前部分には屋根がかけられているので
降り始めた雨のなかでも入浴できる。
ベトナム帽みたいな三角すげ笠?の用意があったのでおずおずと装着。
雨粒舞い落ちる奥の野天の湯船まですーいすい。
…あーーー誰にも見られなくてヨカッタ(笑)
洗い場横に建てられた大人二人で満員の、小さな小さなサウナ小屋。
でも身体を縮めながらムリヤリ寝転がってみる。
フハッ、気持ちいいゾ…
露天風呂にあるサウナって、熱気がこもらなくって快適なんだなぁぁ
知らなかった♪
こちらは男性用内風呂。
浴室全体がヒノキづくりで爽やか!
アルミも鉄もプラスチックもない、ガラスと木と石の自然素材でできた浴室。
開放感があって気持ち良さそう~
いい風入ってくるだろうなぁ。。
あぁ、間違いなくリラックスできそう…
本気でいいナーーーー!
…うん?、男性用の露天風呂は、内風呂の浴室奥に繋がっているんだ。
何かといえば女性用の大浴場は露天風呂と内風呂がだいぶ離れた場所にあって、
もう一方の湯に入るには脱衣所でいったん着替えて廊下に出て、ロビーの前を通って移動しないといけない。
こういうあたりはちょっと不思議。
ふつう大浴場は女性の方が立派で便利?なのが近年の定番な気がするのだけど
男女入れ替えもないし、何かそうできない事情があるのかな…
それに男性用内風呂はこんなカマクラみたいな入り口があって…
階段を地下へと降りて行くと
こじんまりした石造りの湯船があったそう。
そうそう、だいたい地下の浴場って地上にある大浴槽とは違って
泉質とか加水の分量とか、温泉成分が濃いことが多い気が?する。
あーー、ココ入ってみたかったなぁ。。
チェックインの14時からじゅうぶんのんびり、
ゴロゴロ、ダラダラ。
さーー、いよいよ夕食の時間、
もちろん食事は部屋出しで♪
ふふっ、のんびりできていいや。
部屋出しの夕食って、ものすごく久しぶりな気がする。
着替えもメイクし直す必要もないし、
ハァーー開放感♪
今回はお得なプランにしたので夕食の品数は通常より少なめ。
でもその分食事の支度に必要な人の出入りも少ないし、
お腹いっぱいになりすぎないだろうからちょうどいいかも。
はじめにざぁっと 食前酒、甘海老のお通し、酢の物、煮物、椀物が。

あっ、この食前酒の梅酒、オイシイ!
敷地内の梅園で採れた梅を使ったという自家製梅酒。
しっかり甘いのに爽やかでコクもある。細かくクラッシュしてくれた氷もいい感じ♪
既製品でも自家製でも、おいしければどちらでもいいのだけど
自家製が口にあうと、何だかこの旅がツイてるような気がして嬉しいんだナ。
お造りは三種。
キンメダイ、地アジたたき、甘海老。

地アジは味噌とショウガが効いた、なめろう仕立て。
うーー、おいしいなぁ。。
一匹しかいない甘海老・・・ひゃぁーーー、おーいーしーーー!!!
ぬるっとしてなくてすごく甘いし、なんかモチモチしてる?
…はじめての食感だぁ。。
どの品も器も味付けもなかなか上品、包丁の入り方も仕上げも細かく丁寧で
普段から旅館の食事にはまったく期待してないネルは、正直かなりびっくり。
口替りは宿の名物、
「伊勢海老唐揚」

半身を丸ごと唐揚げにして、伊勢海老のダシがきいた濃い口の甘タレにからめてある。
これ、結構身がつまってる方なんじゃないかな。
仲居さんに このタレとごはんがよく合うんですよ、と教えてもらったので
ごはんのおひつが来るまで手をつけないでしばしガマン…

苦労して身をほぐしていると、ポロッと大きなひとかたまりが。
あ、こんなに大きい身がある!
ふんふん、これぐらい大きさがあればプリっとした噛み応えわかるナー
伊勢海老って見た目はいいけどあまり食べるところはない?し
味もぼやけた印象だったから、なんだかウレシイ。
あっ、確かにこのタレも、
伊勢海老のダシも効いてて海が近い旅館の料理、って雰囲気あるある。
止椀は 「しったか味噌汁」。

具には初めてみた小粒の巻貝、 しったか が入っている。
楊枝でくるっと身を取り出す ながらみ に似た貝らしい。
これも伊豆の海でとれるのかな?
びっくりしたのは一緒に入っていた赤い海藻。
何なに、このプリコリ弾力感は!!
さっきまで海の底で生きて呼吸してた?ってぐらい、生き生きぷりぷり。
口の中へ入れてもへたれることなく元気にプリップリッのまま(笑)
うわーーー、新鮮ってこういう感触なんだぁぁぁ。。。
ご飯もおいしいし、お茶もおいしいし。
はぁーーー、満足しました♪
デザートは甘味で出してくれた 黒蜜の葛きり。
フレッシュの桃と葡萄が入っていて、これはこれでまた贅沢。
おいしいなぁ。。
見た目にすごく繊細とか豪華とか、食材が珍味とか高級とかではないけれど
どれもきちんと手づくりなのか、どの品も食べ疲れないし、すとんと胃の腑に馴染む味。
今回は食事お手軽プランで派手さはないけど、
コース全体の平均値がこれほど高いならぜんぜんOK。
この内容なら納得の味と量。
あーー、はじめて旅館の夕食に満足できたのかな。。
食後は大浴場と部屋の露天&内湯をハシゴ♪
部屋の内湯を源泉ママに近い高温で入ったら、案の定ピリピリッと足に来る感触が。
わっ、やっぱり塩化物泉だ(笑)。
宿の人に用意してもらった布団にごろ寝しながら、ここまで来てもやっぱりテレビ。
わーー、テレ東映ってる♪ 好きなんだ~
静岡でもどこか早くネットしてくれないかなーー。。
離れ屋の木扉や木製窓枠は折からの強風にあおられて、ガタゴト大きな音を立てている。
そこそこ気になるぐらいの音量だけど、雨戸の出し方が分らないからそのまま。
知らない間に寝入ってしまっていた。
正直、部屋出しの食事の支度や布団の上げ下げで常に人の出入りがあるし、
小さな冷蔵庫は枠にはまった飲料を引き抜くと課金される懐かしいタイプで
持込のペットボトルを入れて使えるスペースがない。
庭園やプールの手入れがもうひとつだとか、
外廊下は湯上りの浴衣で歩くには雨・虫が気になるとか、
部屋の鍵が一つしかなくて二人で大浴場に行くとき不便だとか。。。
最近の和モダン旅館の常識と比べたら
それこそ言い出せばキリがないほど気付く点はありそう。
…でもね、ネルもA氏もなんかこの宿、気に入ってしまった(笑)。
二人とも仕事上、これまでわりといろんなホテル・旅館に泊ってきて。
だから資本力にモノをいわせてずんずん進化していけるホテルと違って、
家族経営がキホンの旅館に過大な期待はしていない。
なのにここはなんだろう、
広大な敷地でそよ風に揺れる花や木々とか
年月を経た離れと客室風呂の懐かしい手触りとか
気兼ねなく使える溢れ出る自家源泉とか。。
昔から持っている側の人の余裕、自由さ、とでもいうのかな。
離れだから誰の目も気にせず、っていうだけじゃなくて
一時でもそんな側に立った気分?にさせてもらったことで
何にも気張ることなく、ゆったりとマイペースで過ごせた気がする。
朝食もあっさりしているけど、おいしい。

小粒の自家製梅干し、紫蘇と塩だけで漬けました!って感じの真っ当なしょっぱさ。
はーー、お茶がおいしい。
いいことだ♪
すぐにチェックアウトの10時。
時間が足りなくてもう一度大浴場に行けなかったのは残念。
帰りのクルマのなか、
「オレ、この宿気に入ったよ」
といつもは宿に対して斜め目線のA氏が、珍しく前向き発言。
はじめてリピートできる宿になる、、のかな…(笑)
2010年09月29日
宿09-1 離れ家 石田屋‐客室 [東伊豆・河津]
遅めの夏休みを過ごしてきました♪
伺ったのは河津桜で有名な 東伊豆 河津温泉郷・谷津温泉、
創業明治6年の和風旅館 「離れ家 石田屋」さん。
客室露天風呂がブームになる十数年以上前から
全11室の離れすべてが温泉の内湯と露天風呂付き。
プライベート重視のお忍び系?として一部の人の間では有名だったらしい。
昔飲み仲間だった年上の男性のひとりがここの大ファンで
泊りに行くたび、高かったけど良かった良かったと自慢するだけし倒して
話のオチは毎回同じ 「オマエにはまだ早い !」 (笑)。
そんな旅館に私も泊れる年になったんだな~。。
もちろんかなりお得なプランを発見したからですが(笑)。
あーーー、ちょっとだけ感慨深いかも…

■離れ家 石田屋 [温泉旅館]
賀茂郡河津町谷津226
0558-32-1001
河津の海水浴場から徒歩5分。
あたりは観光地とは思えないほどのどかで、当たり前に落ち着いた静かな環境。
歴史のある温泉宿の良さはいろいろあるけど
中でも重視したいのは、自前の源泉を持っているところ。
そうだよね、源泉持ってるから温泉宿でもやろうか、ってのが自然な流れだろうし。
もちろんここも自家源泉は余裕の2本、湧出量は各毎分100l以上で100℃と56℃。
しかも100℃の源泉はイマドキ貴重な自・噴・泉!(この目で確認はしてませんが)
こんな鮮度のいい温泉を自分たちだけでざぶざぶ掛け流しにできるなんて…
ふー、最高の贅沢だ!
楽しみ、楽しみ♪

通されたのはアップグレードしていただいた(ウレシイ♪♪)平屋の離れ。
外廊下をずずずいと進んでいちばん奥まったあたり。
カラカラと玄関をあけて、ふつうの家のように玄関をあがる。
化粧の間から次の間5畳、本間10畳とつづき、広縁、内風呂、露天風呂、専用庭。
建物自体はかなり年月を経ているようだけど
必要な箇所はポイントを絞ってリニューアルや手入れをしてあるので違和感はなし。
畳もキレイ、広縁の床も夏仕様にしてくれてある。
ウレシイ♪

広縁の先にはあたたかい手触りの木枠の網戸。
カラコロと軽くすべる網戸を開けると目の前には専用庭。
あそこに彼岸花、目の前は梅の木です
と仲居さんが教えてくれる。
部屋からの景色をきちんと案内してくれるのって、
現場の人たちは当たり前なんだろうけど
これがなかなか、普通にはできない心遣いな気がする。
雨に濡れてしっとり、緑が濃い。
促される間もなく広縁のイスに腰掛け庭を眺めてしまう。

用意された下駄を履けば直接庭に出て散策できる。
池は隣の離れまで繋がってるので二棟で庭を共有?って感じかな。
立ち木の奥には宿が所有する大菖蒲園が広がっているそう。
昭和テイストの立派な布張りの応接イス。
意外にも?座り心地バツグン。
しっかり沈み込むのに背中から肩、腰、太ももまでぴたっとほど良くホールドしてくれる。
…ふーー、それにしてもいい風入ってくるな。。
山の緑の湿った空気とほのかな潮の香りが入り混じって
海の温泉場らしい、心やすらぐ香り。
なーんか、こういうのが気持ちいいなぁ…

客室の内風呂はヒノキの湯船、浴室は梨地の石材とヒノキづくり。
ハァーーー、こういうお風呂、待ってました!!
湯船は肌当たりのやさしい、あたたかな木造りが一番だと思ってるネル。
メンテナンスや耐用年数を考えたら新しい宿では考えられないチョイスかも。
しかもこの石の床!
肌理細かく、かつざらっとした足触り。
このさらりとお湯が抜けて、足元が湯温でほど良く暖まる質感がたまらない!
湯気だって普段よりやさしく立ち昇っている気がする。
箱根あたりに行けばまだまだ古い石造りの浴室が現役で頑張っているけど
伊豆ではあまりみかけないんじゃないかな。
これも歴史のある旅館ならではの特権♪
蛇口をひねれば、かなり熱っつい温泉がじゃばじゃば、と。
いい湯加減~とはいかず、もちろんこのまま貯めても入れない。
かといって水道水でうめるのもせっかくの掛け流しがもったいない…
湯船に半分ほどぬるい湯がたまってるのをみると、
入る頃に熱い温泉を足して適温に、って宿からのメッセージかも?
…ちゃんと確認してみればヨカッタ
ウン、こんな感じでお湯につかるまでにひと手間はあるけど、ネルは大丈夫。
でも面倒と思う人も多いだろうな。。
この辺が歴史ある宿の好き嫌いが分かれるとこなんだと思う。

脱衣所から続く引き戸を開ければ、岩造りの客室露天風呂。
首までつかれるほど深く、大人二人が入ってちょうどいい広さ。
露天風呂の方はいっぱいにお湯が張られていて、
親切な仲居さんが「適温になっていますので」と案内してくれる。
やっぱり先に露天風呂に入りたい人が多いんだろうナ。
でもネルは泉質が同じなら室内か露天かより
湯船と浴室の材が何かが大事。
だから木と石の内風呂の方が好き(笑)~♪
ささっと荷物を整理して館内散策へ。
11棟の離れは外廊下と庭の小道でつながっている。
外廊下のあちこちに用意された下駄と番傘で敷地内の庭園へ。

本当は入りたかった、通年利用可の温泉プール。
ふつうのプールに高床式の休憩用キャビン、かわいらしい花形の子ども用プールも。
プール周りや周囲の緑はすでに季節ハズレのせいか手入れは?かな。
天気さえよければ水遊びぐらいしたかったけど
気温の低さに見学だけで終了。
いちおうビーチサンダル持ってきたんだけどナ…、残念!
敷地の奥に広がる600坪の花菖蒲園。

ウワー、広い!ちょっとした公園よりよっぽど広いぐらい。
菖蒲の品種を書いた木札があちこちに置かれている。
もうこれは一般公開できそうなほどの規模。
花菖蒲の合い間をぬって流れる小川の先には水車のかかる池もあって
季節にはカルガモが子育てに来たりホタルも舞うそう。
飛び石に導かれた東屋でひとやすみ。
ふーー、この旅館てホントに広いんだなぁ。。。。
敷地1万坪ってあったけど、どこまでなんだろ。
あっ、向こうに少しだけ見えてる屋根。
ネルたちの泊ってる離れかな?
伺ったのは河津桜で有名な 東伊豆 河津温泉郷・谷津温泉、
創業明治6年の和風旅館 「離れ家 石田屋」さん。
客室露天風呂がブームになる十数年以上前から
全11室の離れすべてが温泉の内湯と露天風呂付き。
プライベート重視のお忍び系?として一部の人の間では有名だったらしい。
昔飲み仲間だった年上の男性のひとりがここの大ファンで
泊りに行くたび、高かったけど良かった良かったと自慢するだけし倒して
話のオチは毎回同じ 「オマエにはまだ早い !」 (笑)。
そんな旅館に私も泊れる年になったんだな~。。
もちろんかなりお得なプランを発見したからですが(笑)。
あーーー、ちょっとだけ感慨深いかも…
■離れ家 石田屋 [温泉旅館]
賀茂郡河津町谷津226
0558-32-1001
河津の海水浴場から徒歩5分。
あたりは観光地とは思えないほどのどかで、当たり前に落ち着いた静かな環境。
歴史のある温泉宿の良さはいろいろあるけど
中でも重視したいのは、自前の源泉を持っているところ。
そうだよね、源泉持ってるから温泉宿でもやろうか、ってのが自然な流れだろうし。
もちろんここも自家源泉は余裕の2本、湧出量は各毎分100l以上で100℃と56℃。
しかも100℃の源泉はイマドキ貴重な自・噴・泉!(この目で確認はしてませんが)
こんな鮮度のいい温泉を自分たちだけでざぶざぶ掛け流しにできるなんて…
ふー、最高の贅沢だ!
楽しみ、楽しみ♪
通されたのはアップグレードしていただいた(ウレシイ♪♪)平屋の離れ。
外廊下をずずずいと進んでいちばん奥まったあたり。
カラカラと玄関をあけて、ふつうの家のように玄関をあがる。
化粧の間から次の間5畳、本間10畳とつづき、広縁、内風呂、露天風呂、専用庭。
建物自体はかなり年月を経ているようだけど
必要な箇所はポイントを絞ってリニューアルや手入れをしてあるので違和感はなし。
畳もキレイ、広縁の床も夏仕様にしてくれてある。
ウレシイ♪

広縁の先にはあたたかい手触りの木枠の網戸。
カラコロと軽くすべる網戸を開けると目の前には専用庭。
あそこに彼岸花、目の前は梅の木です
と仲居さんが教えてくれる。
部屋からの景色をきちんと案内してくれるのって、
現場の人たちは当たり前なんだろうけど
これがなかなか、普通にはできない心遣いな気がする。
雨に濡れてしっとり、緑が濃い。
促される間もなく広縁のイスに腰掛け庭を眺めてしまう。
用意された下駄を履けば直接庭に出て散策できる。
池は隣の離れまで繋がってるので二棟で庭を共有?って感じかな。
立ち木の奥には宿が所有する大菖蒲園が広がっているそう。
昭和テイストの立派な布張りの応接イス。
意外にも?座り心地バツグン。
しっかり沈み込むのに背中から肩、腰、太ももまでぴたっとほど良くホールドしてくれる。
…ふーー、それにしてもいい風入ってくるな。。
山の緑の湿った空気とほのかな潮の香りが入り混じって
海の温泉場らしい、心やすらぐ香り。
なーんか、こういうのが気持ちいいなぁ…
客室の内風呂はヒノキの湯船、浴室は梨地の石材とヒノキづくり。
ハァーーー、こういうお風呂、待ってました!!
湯船は肌当たりのやさしい、あたたかな木造りが一番だと思ってるネル。
メンテナンスや耐用年数を考えたら新しい宿では考えられないチョイスかも。
しかもこの石の床!
肌理細かく、かつざらっとした足触り。
このさらりとお湯が抜けて、足元が湯温でほど良く暖まる質感がたまらない!
湯気だって普段よりやさしく立ち昇っている気がする。
箱根あたりに行けばまだまだ古い石造りの浴室が現役で頑張っているけど
伊豆ではあまりみかけないんじゃないかな。
これも歴史のある旅館ならではの特権♪
蛇口をひねれば、かなり熱っつい温泉がじゃばじゃば、と。
いい湯加減~とはいかず、もちろんこのまま貯めても入れない。
かといって水道水でうめるのもせっかくの掛け流しがもったいない…
湯船に半分ほどぬるい湯がたまってるのをみると、
入る頃に熱い温泉を足して適温に、って宿からのメッセージかも?
…ちゃんと確認してみればヨカッタ
ウン、こんな感じでお湯につかるまでにひと手間はあるけど、ネルは大丈夫。
でも面倒と思う人も多いだろうな。。
この辺が歴史ある宿の好き嫌いが分かれるとこなんだと思う。
脱衣所から続く引き戸を開ければ、岩造りの客室露天風呂。
首までつかれるほど深く、大人二人が入ってちょうどいい広さ。
露天風呂の方はいっぱいにお湯が張られていて、
親切な仲居さんが「適温になっていますので」と案内してくれる。
やっぱり先に露天風呂に入りたい人が多いんだろうナ。
でもネルは泉質が同じなら室内か露天かより
湯船と浴室の材が何かが大事。
だから木と石の内風呂の方が好き(笑)~♪
ささっと荷物を整理して館内散策へ。
11棟の離れは外廊下と庭の小道でつながっている。
外廊下のあちこちに用意された下駄と番傘で敷地内の庭園へ。

本当は入りたかった、通年利用可の温泉プール。
ふつうのプールに高床式の休憩用キャビン、かわいらしい花形の子ども用プールも。
プール周りや周囲の緑はすでに季節ハズレのせいか手入れは?かな。
天気さえよければ水遊びぐらいしたかったけど
気温の低さに見学だけで終了。
いちおうビーチサンダル持ってきたんだけどナ…、残念!
敷地の奥に広がる600坪の花菖蒲園。
ウワー、広い!ちょっとした公園よりよっぽど広いぐらい。
菖蒲の品種を書いた木札があちこちに置かれている。
もうこれは一般公開できそうなほどの規模。
花菖蒲の合い間をぬって流れる小川の先には水車のかかる池もあって
季節にはカルガモが子育てに来たりホタルも舞うそう。
飛び石に導かれた東屋でひとやすみ。
ふーー、この旅館てホントに広いんだなぁ。。。。
敷地1万坪ってあったけど、どこまでなんだろ。
あっ、向こうに少しだけ見えてる屋根。
ネルたちの泊ってる離れかな?
2010年04月09日
宿08-3 アルカナ イズ_朝食
翌朝も見事に快晴!
冷たい森の空気が支配するテラスデッキで
小鳥のさえずりに耳を傾けながら
源泉掛け流しの露天風呂で、朝一番風呂。
…肩から上だけぼんやりとした朝霞に囲まれて
立ち昇る白い湯気の向こうに眺める清流は
これ以上ないくらいすがすがしい景色。
ふぅ~~贅沢だぁ。。。
部屋にTVがないから、
習慣になっている朝のワイドショーで時間を確認しながら、の身支度はできない。
こんな些細な違和感が日常と違う時間を過ごしていることを確認させてくれる。
朝食の予約は8時30分。
レストランへの小道をいそいそと♪

選んだ席は昨晩につづいてカウンター席。
朝陽にきらきら輝く森の景色が、目の前いっぱいに広がっている。
相変わらず気持ちいいなぁ。。
まずは<フレッシュジュース>を。

A氏はトマトジュース。
北海道余市から送られてくるそうで、濃厚でコクがあるのに飲みやすい。
私はオレンジジュースで。
ここで頼んでおいた新聞がすっと出される。
部屋に直接新聞を入れてくれるのが一般的なホテルだと思うけど、
朝食を食べながら新聞も読みたい(行儀悪い?)私には、
この場で渡してもらえるのがものすごくウレシイ♪
喜んで目を通し始めたころ、
モダンで豪華なトレイにのった朝食セットが登場!!

楽しく立体的に、美しく盛り付けられたいくつものプレート&グラス。
うわうわっ、なんかすごそう…
どれから手にとればいいか迷ってしまう。
びっくりしてたらスタッフさんがフレンチっぽい繊細な色彩画の
図解メニューを渡してくれる。

<アルカナ遊園地・大自然バージョン>
と命名された朝食プレート。
あぁ、ナルホド~
こうやって書いくれると、その都度確認しながらどれを食べるか選べてとってもいい♪
口頭で説明されて分からなくなっちゃうより、お互い便利~
<スープ>arcana裏の畑で育った野菜のスープ
<ハム>自家製ロースハム、小豆島の非加熱オリーブ、粒マスタード、ピクルス
<サラダ>梶谷農園のリーフサラダ&ドレッシング
どれも新鮮さと素材の良さが伝わってくる、伊豆の朝の空気にふさわしいおいしさ。
しっとりしたロースハムはあっさり味なのに熟成が深い。

<パン>
arcanaの窯で焼き上げる5種類のパン達
フランスパン、クロワッサン、ブール、ベーコンのフォカッチャ…小ぶりでちょうどいい♪
ディナーと同じパンが出ていない気がするのはスゴイ。
パンにあわせてドリンクは静岡人にはおなじみ、いでぼく製ミルクをおかわり。
<コンフィチュール+バター>
ニューサマーオレンジ&ベリーのコンフィチュール、木苺&ハーブのバター
バターや小麦の味がしっかりしたパンにはあまり出番のないコンフィチュール&バター
だったけど、新鮮で自然な風味のよさが伝わってくるから
そのままで少量を味わってもとってもおいしい。
そして目をひく< 「シースルー観覧車」 >と名づけられた7種のグラス。

左から/
ココナッツのスープと泡、トマトとマンゴーのガスパチョ、ポテトのヴルーテ、フレッシュ野菜

左から/
林檎のピュレ、パイナップル&アロエ、ハムで巻いたクリームチーズとドライフルーツ
うーーーん、スゴイ、凝ってる!!!
手に持って食べるひとくちサイズのグラスの一品が、いかにもフレンチの朝食って感じ。
このとことん女性らしさ満開のコーディネート&色彩画のメニュー表で
あれ、神戸北野ホテルの“世界一の朝食”に似てるなぁ…と思い巡らしてたら
その通り、メインシェフは神戸北野ホテルにいたこともある方だそう。
でもあちらはもっと洋モノな女性っぽい、カラフル&スイートなコーディネート。
アルカナイズの方がよりオーガニック&大人なラインアップに進化している気がする。
それと感心してしまったのが
<玉子料理>天城たまごの里より届くふるさと卵のポシェ
ディナーのときの玉子もおいしいと思ったけど、改めて主役として食べてみると
半熟より少し固めの玉子の今まで感じたことのない甘さと濃厚さにびっくり。。
これって調理のセンスもあるけど、素材の実力もかなりのものだと思う。
そうかーー、朝食とはいえどれも選ぶ素材からして違うんだな。。。

<デザート>ヨーグルトと蜜蝋
フレッシュなヨーグルトはもちろん、
はじめて食べたトッピングのコムハニー(巣蜜)がおいしい!
このコムハニー、本物の巣箱の木枠ごとわざわざ席まで運んで、
スタッフさんが直接目の前ですくって取り分けてくれる丁寧なプレゼンつき♪

うわーーー、すごい!!
これ、ニュージーランド産ホワイトクローバーのコムハニーだそうで、
少しシャリッとした噛み応えのあとサッと口のなかに残らず溶けて、ホントおいし~
精製されたねっとりした甘さじゃなくて
ミネラルとか花の香りがするようなスッキリした甘さ。
朝からこんな貴重でおいしいものが食べられるなんて…
はぁ~贅沢、ゼイタク♪
このときたまたま目の前にいたのが若い、でも現場を任されているらしいシェフ。
夜の野菜を仕込み中のところをカウンター越しに世間話に付き合ってくれる。
最後はコーヒーと紅茶で。
これも十分おいしい。
食べ切れなかったパンはバトラーさんが丁寧に包んで、
紙袋に入れてプレゼントのように手渡してくれる細やかさ。
もう一度新聞に目を通して、
時おり目の前に広がる森の緑に目を移しては、またまったり。。
ふだん泊るホテルの朝食は大規模なダイニングでのブッフェ形式ほとんど。
それはそれですごく楽しみなんだけど
朝食の質やサービスが充実してると
お決まりのメニューとはいえ、気分がこんなにもゆるやかで和めることは新発見。
朝からきちんとしたテーブルセッティング、繊細で小さなグラスやカトラリー。
自分専用の席と空間と景色…
キレイなものに朝から囲まれるのってうれしい。
A氏はボリュームに不満だったのか、
ベーコンとかソーセージ類がなかったのがすごーーく残念そうだったけど(笑)
_
冷たい森の空気が支配するテラスデッキで
小鳥のさえずりに耳を傾けながら
源泉掛け流しの露天風呂で、朝一番風呂。
…肩から上だけぼんやりとした朝霞に囲まれて
立ち昇る白い湯気の向こうに眺める清流は
これ以上ないくらいすがすがしい景色。
ふぅ~~贅沢だぁ。。。
部屋にTVがないから、
習慣になっている朝のワイドショーで時間を確認しながら、の身支度はできない。
こんな些細な違和感が日常と違う時間を過ごしていることを確認させてくれる。
朝食の予約は8時30分。
レストランへの小道をいそいそと♪

選んだ席は昨晩につづいてカウンター席。
朝陽にきらきら輝く森の景色が、目の前いっぱいに広がっている。
相変わらず気持ちいいなぁ。。
まずは<フレッシュジュース>を。

A氏はトマトジュース。
北海道余市から送られてくるそうで、濃厚でコクがあるのに飲みやすい。
私はオレンジジュースで。
ここで頼んでおいた新聞がすっと出される。
部屋に直接新聞を入れてくれるのが一般的なホテルだと思うけど、
朝食を食べながら新聞も読みたい(行儀悪い?)私には、
この場で渡してもらえるのがものすごくウレシイ♪
喜んで目を通し始めたころ、
モダンで豪華なトレイにのった朝食セットが登場!!

楽しく立体的に、美しく盛り付けられたいくつものプレート&グラス。
うわうわっ、なんかすごそう…
どれから手にとればいいか迷ってしまう。
びっくりしてたらスタッフさんがフレンチっぽい繊細な色彩画の
図解メニューを渡してくれる。

<アルカナ遊園地・大自然バージョン>
と命名された朝食プレート。
あぁ、ナルホド~
こうやって書いくれると、その都度確認しながらどれを食べるか選べてとってもいい♪
口頭で説明されて分からなくなっちゃうより、お互い便利~
<スープ>arcana裏の畑で育った野菜のスープ
<ハム>自家製ロースハム、小豆島の非加熱オリーブ、粒マスタード、ピクルス
<サラダ>梶谷農園のリーフサラダ&ドレッシング
どれも新鮮さと素材の良さが伝わってくる、伊豆の朝の空気にふさわしいおいしさ。
しっとりしたロースハムはあっさり味なのに熟成が深い。

<パン>
arcanaの窯で焼き上げる5種類のパン達
フランスパン、クロワッサン、ブール、ベーコンのフォカッチャ…小ぶりでちょうどいい♪
ディナーと同じパンが出ていない気がするのはスゴイ。
パンにあわせてドリンクは静岡人にはおなじみ、いでぼく製ミルクをおかわり。
<コンフィチュール+バター>
ニューサマーオレンジ&ベリーのコンフィチュール、木苺&ハーブのバター
バターや小麦の味がしっかりしたパンにはあまり出番のないコンフィチュール&バター
だったけど、新鮮で自然な風味のよさが伝わってくるから
そのままで少量を味わってもとってもおいしい。
そして目をひく< 「シースルー観覧車」 >と名づけられた7種のグラス。

左から/
ココナッツのスープと泡、トマトとマンゴーのガスパチョ、ポテトのヴルーテ、フレッシュ野菜

左から/
林檎のピュレ、パイナップル&アロエ、ハムで巻いたクリームチーズとドライフルーツ
うーーーん、スゴイ、凝ってる!!!
手に持って食べるひとくちサイズのグラスの一品が、いかにもフレンチの朝食って感じ。
このとことん女性らしさ満開のコーディネート&色彩画のメニュー表で
あれ、神戸北野ホテルの“世界一の朝食”に似てるなぁ…と思い巡らしてたら
その通り、メインシェフは神戸北野ホテルにいたこともある方だそう。
でもあちらはもっと洋モノな女性っぽい、カラフル&スイートなコーディネート。
アルカナイズの方がよりオーガニック&大人なラインアップに進化している気がする。
それと感心してしまったのが
<玉子料理>天城たまごの里より届くふるさと卵のポシェ
ディナーのときの玉子もおいしいと思ったけど、改めて主役として食べてみると
半熟より少し固めの玉子の今まで感じたことのない甘さと濃厚さにびっくり。。
これって調理のセンスもあるけど、素材の実力もかなりのものだと思う。
そうかーー、朝食とはいえどれも選ぶ素材からして違うんだな。。。

<デザート>ヨーグルトと蜜蝋
フレッシュなヨーグルトはもちろん、
はじめて食べたトッピングのコムハニー(巣蜜)がおいしい!
このコムハニー、本物の巣箱の木枠ごとわざわざ席まで運んで、
スタッフさんが直接目の前ですくって取り分けてくれる丁寧なプレゼンつき♪

うわーーー、すごい!!
これ、ニュージーランド産ホワイトクローバーのコムハニーだそうで、
少しシャリッとした噛み応えのあとサッと口のなかに残らず溶けて、ホントおいし~
精製されたねっとりした甘さじゃなくて
ミネラルとか花の香りがするようなスッキリした甘さ。
朝からこんな貴重でおいしいものが食べられるなんて…
はぁ~贅沢、ゼイタク♪
このときたまたま目の前にいたのが若い、でも現場を任されているらしいシェフ。
夜の野菜を仕込み中のところをカウンター越しに世間話に付き合ってくれる。
最後はコーヒーと紅茶で。
これも十分おいしい。
食べ切れなかったパンはバトラーさんが丁寧に包んで、
紙袋に入れてプレゼントのように手渡してくれる細やかさ。
もう一度新聞に目を通して、
時おり目の前に広がる森の緑に目を移しては、またまったり。。
ふだん泊るホテルの朝食は大規模なダイニングでのブッフェ形式ほとんど。
それはそれですごく楽しみなんだけど
朝食の質やサービスが充実してると
お決まりのメニューとはいえ、気分がこんなにもゆるやかで和めることは新発見。
朝からきちんとしたテーブルセッティング、繊細で小さなグラスやカトラリー。
自分専用の席と空間と景色…
キレイなものに朝から囲まれるのってうれしい。
A氏はボリュームに不満だったのか、
ベーコンとかソーセージ類がなかったのがすごーーく残念そうだったけど(笑)
_
2010年03月28日
宿08-2 アルカナ イズ_ディナー
温泉と部屋でたっぷり寛いで、もうすぐ18時。
ディナーの予約時間が迫ってる。
ここぞとばかりダイアン・フォン風ラップワンピースに着替えておめかし(笑)。
普段なかなか出番のない服だからウレシイ♪
A氏も春らしい、明るい色味の革ジャケット着用。
お風呂上りのディナーはカジュアルな格好のゲストも多いだろうケド、
やっぱりレストランとスタッフのみなさんに敬意と期待を込めて…、おしゃれモードで☆
別棟にあるレストラン「リュミエール」。
建物入り口前には夜風に吹かれながら、既に担当バトラーさんがスタンバイ。
「○○さま、お待ちしておりました」と笑顔でお出迎えしてくれる。
この宿ではスタッフがレストランや客室等とかっちり役割分担せず、
ひとりで複数の作業を横断して担当する最近スモールホテルで主流となりつつある
就業スタイルをとっているよう。

高い天井からスポットライトの明かりが控えめに落ちる店内。
効果的に木を使ったシャープな造りはまるでどこかのモダンな美術館のよう。
奥に深いレイアウトは印象的なカウンターが一直線に貫き、
フレンチでは相当珍しいはずのオープンキッチンスタイルを採用。
視線の先、バックカウンターは圧巻の全面ガラス張り。
妖しくライトアップされた森の木々が闇夜に浮かぶ、神秘的な光景が広がっている。
う~ん、イヤでも気分が高揚する仕掛けが満載♪
規模は違うけどガラスの向こうの闇夜の眺めは、
静岡なら浮月楼のライフタイムの雰囲気が近いかも。
席は一段上がったオペラシートとカウンター席とどちらかお好きな方を、と聞かれて
一瞬悩んだもののシェフの動きが楽しめるカウンターに決定♪
担当バトラーさん、ひざ掛けお持ちしましょうか、と細やかに気配りしてくれる。

フレンチに関して相当ウブな私。。
用意されているテーブルセットの麻のナプキンやクロスの
選び抜かれた上質感だけで、もうワクワク♪♪~
部屋で打ち合わせをした、スマートなソムリエさんが登場。
話しやすくてワイン以外にコースの料理について質問したことにも
それぞれ分かりやすく答えてくれる。

A氏はリストを見ながら悩んだ末に白ワインを。
私はお任せのカクテル。
濃い果実感とほど良い酸味と爽やかさがあって、甘すぎず食事にも合いそう。
ここで飲料は食後のカフェを除けばミネラルウォーターから別料金。
ワインはグラスで2000円ぐらいから。。
静岡ではなかなかそこまでのレストランはないけど、
ここまできたなら覚悟を決めましょうとも(笑)!
セレクトする皿もすんなり決まり、食前酒で口を潤して
いよいよ “La terre IZU 伊豆の大地” の コースがスタートです~♪

<アミューズ>
一口のお愉しみ
ガラスの器に品よく盛られた、冷たいトマトの一品。
これがコクのあるとても果実味豊かなトマトで、この後もトマトを使ったメニューがたくさん。

<冷前菜>
稲取沖の金目鯛のカルパッチョ春草風味 黒オリーブ・茄子・トマト 地中海をイメージして
伊豆でお馴染みのキンメダイ。
軽く焙ってパリッと焼けた皮が最高!
くやしいけど今まで伊豆で食べてきた煮付や刺身のキンメより、よっぽど美味しかった(笑)

<冷前菜>
大自然・伊豆の輝き リュミエール・アルカナ・イズ スペシャリテの一皿
私が追加料金で頼んだ、50種類の野菜プレート。
出てきたときはあまりの大きさと山盛り緑に、サラダピッツアかと思ったほど(笑)。
珍しい西洋野菜や季節の露地モノなど、フレッシュ・ボイル・グリル・フライなど
いろんな調理法でカラフルに50種類を盛り込んでいる。

<パン>
全粒粉パン、フランスパン、カンパーニュ等3~4種+トマトペースト
いいタイミングで出される小ぶりなパン。なくなればすぐ追加してくれる。
宿で焼いているそうで、どれもおいしい。
で、おいしいのがバターの代わりに出される、トマトペースト!
もちろんレストランオリジナルの手づくりペーストだそうで
濃厚なトマト&数種の野菜エキスとスパイスのバランスがよくて、喉越しもいい。
これってすごく納得。
フレンチでただでさえ胃が重くなりがちなのに、パンのバターで更に重くなるのって
身体ににやさしくないものね。
ここは新しいフレンチならではの発想だろうし、実際食べておいしいからすごくしっくりくる。
お土産で買って帰るゲスト続出だと聞いて、またまた納得。

<温前菜>
‘春‘ 出始めた貝類のグリエ ういきょうのエミュルション グリーンアニスの香り
ホタテがメインのグリル。
ういきょう=フェンネルと甘草のようなグリーンアニスを使ったスープが一緒に。
この魚介エキスがつまった風味濃厚なスープがすごく印象的。
やっぱりフレンチって一つの皿に色んな食材が入って手間がかかるし、
仕込みも食材を合わせるタイミングも大変そうだな~と改めて感心。

<魚料理>
香味オイルでポシェした富士の鱒 モリーユ茸のフリカッセと卵黄の球体ソース
ここで地元名産のマスが登場。
首都圏から来た人は喜んでくれるかな??
卵黄がのったアンチョビソースがすっごくおいしい♪
この卵黄もやたらにコクがあるし。。
ここまで食べて、どれも予想外に“味の輪郭”がハッキリしている上に重くなくてびっくり。
塩やバター・生クリームでなく、
素材の持ち味を凝縮して表現することに神経を張り詰めてるというか。
野菜がメイン、と謳うと料理店だと身体にはやさしいけど物足りないとか印象が薄い気が
するけど、このレストランはハッキリ皿の方向性が出るまで、完成度を突き詰めてそう。
ふ~~~~ん、
最近のフレンチってそういうものなのかーーー。。。
それにとにかく店内にスタッフがたくさん!
担当バトラーさんも複数のサービススタッフも、ちらっと視線を上げただけで
すぐに気付いて料理説明やらパンの追加やら、何くれとなく世話を焼いてくれる。
おかげで食事がとっても楽しい♪
空になった皿を適切なタイミングで下げてもらえるのだって、
実はものすごく気持ちのいいことだし。
これはもちろん、ネルたちがスタッフとの会話を楽しみたい、と
思っているのを汲んでのことだと思う。
そっとしておいてほしいゲストにはそれなりの対応を
きちんとしてくれる気配が、はっきり伝わってくるし。
この日のゲストの入りはざっと見、半分くらい。
一方レストランのスタッフは、ホールに厨房スタッフも含めれば15人以上はいそうな
雰囲気。ごく単純な計算ではこの日のディナーは1ゲストにほぼスタッフ1名、
になってしまいそう。。
この手厚い人員配置も普通と高級レストランの根本的な違いなんだろうな。。

<ミネラルウォーター>
スパークリング OREZZA オレッツア
途中ガス入りミネラルウォーターを追加。
フランス・地中海のコルシカ島の天然発泡水。いただくのは初めて。
気泡が繊細で後味すっきり、爽やかさではいつものペリエより断然おいしい☆
ラベルデザインもステキだし、これにしてヨカッタ~
続いてテーブル上には優雅なS字カーブが美しいライヨール・ナイフ。
ふふっ、いよいよメインの皿が登場です~♪

<肉料理>
こんがりローストした仔羊背肉と腿肉の低温キュイ 温かい南仏野菜のサラダ添え
手前のロールされた二つが背肉、パン粉のようなのがまぶされたのが腿肉。
どちらも瑞々しい、あっさり具合。

<肉料理>
ひらい牧場産 伊豆牛ロース肉のポワレ 牛テールのソース 伊豆野菜の付け合わせ
A氏が追加料金でオーダーした伊豆牛。
もともと伊豆牛☆大好きなネルたち。
伊豆旅の帰りはいつも大仁のひらい精肉店に寄り道してグラム200~300円の伊豆牛
切り落としやコマ切れを大量購入してるから、こんな端正な姿の伊豆牛とご対面する
のはなんだか…こそばゆいナ(笑)
ロース肉は相変わらずのおいしさ♪
とくに牛テールのソースが濃厚でおーいしーー♪
やっぱり自宅でいただく伊豆牛とはひと味もふた味も違います(笑)
あーー、でも家ではもっとガッツリ量を食べられるからなぁ。。。
あっという間に空になったお皿。
フロマージュはいかがですか、と勧められるけどもうワインて気分じゃないし…とパス。
次はデザートかな~とのんびり待っていたら、ふたりのクロスの真ん中に丸いプレートが
いきなりスーーーッと!

なんと宿からサプライズのケーキが!!!!
しかも席の周りを4人ぐらいのスタッフにぐるっと囲まれて一斉に超笑顔で、
おめでとうございます!の言葉も一緒に。
うっわ~~~~、アリガトウゴザイマス(…感激)。。
初めての滞在だし、ここまでしてもらえるとは本当に予想してなかった。。。
気恥ずかしいけど、やっぱりウレシイ♪
ふうつのお店でバイトの子に言われても嬉しいけど、やっぱりこういう場でサービスの
プロの人たちに祝ってもらえるのは格別。
あー自分もオトナになったんだなぁ。。。ってしみじみと思ってみたり(笑)
おいしいチョコレートケーキのプレートはこれだけでも十分満足♪
でもコースのデザートもしっかりいただきますよ~

<デセール>
焼いてないのにカリカリする黄金柑のクレームブリュレ
流れ出るジュースと伊豆蜂蜜のアロマ
地元産キンカンの爽やかさとクレームブリュレのとろっと甘いクリームがぴったり。
さくさくしたシャーベットもおいしい。
食後の飲み物はいろいろ選べたけど、ひと息つきたくてコーヒーで。
奥から何度か豆を挽く音が聞こえてたから、ちょっと期待♪

予想通り、中深煎りのブレンドコーヒー。
カップが大きめで、たっぷり飲める。

A氏のアイスコーヒー。
うわーーーー、おーいしーー。。アイスなのにきちんと苦味も風味も香りも、全部ある。
好き嫌いは分かれるかもしれないけど、エスプレッソの水出しって感じ???
普段飲んでるアイスコーヒーとは確かに違う。。
こういうの普段と同じモノが違うのが、やっぱりステキだなぁ。
はぁ、十分満足したけど、ラストスパート♪

<ミニャルディーズ>
伊豆の香りの一口小菓子
ワンプレートに2人分が可愛く盛られて登場。
抹茶ムース、ガナッシュチョコと紅ほっぺイチゴ、チーズケーキだったかな?
紅茶と迷ったけどブレンドコーヒーでちょうどいい感じ。
ふーーー、ここまで2時間30分ちょっと。
たくさん食べてお腹いっぱいなんだけど、息苦しさはないというか。
料理のポーションは少なめだし、こってりしたものも少なかったからかな。
いつでもガッツリ食べたいA氏、「オレもお腹いっぱいになったよ」と満足そう。
でもその満足感の半分は、若いスタッフのかいがいしい接客にあるような気がする。
やっぱり接客って、大事だな。。。
_
ディナーの予約時間が迫ってる。
ここぞとばかりダイアン・フォン風ラップワンピースに着替えておめかし(笑)。
普段なかなか出番のない服だからウレシイ♪
A氏も春らしい、明るい色味の革ジャケット着用。
お風呂上りのディナーはカジュアルな格好のゲストも多いだろうケド、
やっぱりレストランとスタッフのみなさんに敬意と期待を込めて…、おしゃれモードで☆
別棟にあるレストラン「リュミエール」。
建物入り口前には夜風に吹かれながら、既に担当バトラーさんがスタンバイ。
「○○さま、お待ちしておりました」と笑顔でお出迎えしてくれる。
この宿ではスタッフがレストランや客室等とかっちり役割分担せず、
ひとりで複数の作業を横断して担当する最近スモールホテルで主流となりつつある
就業スタイルをとっているよう。

高い天井からスポットライトの明かりが控えめに落ちる店内。
効果的に木を使ったシャープな造りはまるでどこかのモダンな美術館のよう。
奥に深いレイアウトは印象的なカウンターが一直線に貫き、
フレンチでは相当珍しいはずのオープンキッチンスタイルを採用。
視線の先、バックカウンターは圧巻の全面ガラス張り。
妖しくライトアップされた森の木々が闇夜に浮かぶ、神秘的な光景が広がっている。
う~ん、イヤでも気分が高揚する仕掛けが満載♪
規模は違うけどガラスの向こうの闇夜の眺めは、
静岡なら浮月楼のライフタイムの雰囲気が近いかも。
席は一段上がったオペラシートとカウンター席とどちらかお好きな方を、と聞かれて
一瞬悩んだもののシェフの動きが楽しめるカウンターに決定♪
担当バトラーさん、ひざ掛けお持ちしましょうか、と細やかに気配りしてくれる。

フレンチに関して相当ウブな私。。
用意されているテーブルセットの麻のナプキンやクロスの
選び抜かれた上質感だけで、もうワクワク♪♪~
部屋で打ち合わせをした、スマートなソムリエさんが登場。
話しやすくてワイン以外にコースの料理について質問したことにも
それぞれ分かりやすく答えてくれる。

A氏はリストを見ながら悩んだ末に白ワインを。
私はお任せのカクテル。
濃い果実感とほど良い酸味と爽やかさがあって、甘すぎず食事にも合いそう。
ここで飲料は食後のカフェを除けばミネラルウォーターから別料金。
ワインはグラスで2000円ぐらいから。。
静岡ではなかなかそこまでのレストランはないけど、
ここまできたなら覚悟を決めましょうとも(笑)!
セレクトする皿もすんなり決まり、食前酒で口を潤して
いよいよ “La terre IZU 伊豆の大地” の コースがスタートです~♪

<アミューズ>
一口のお愉しみ
ガラスの器に品よく盛られた、冷たいトマトの一品。
これがコクのあるとても果実味豊かなトマトで、この後もトマトを使ったメニューがたくさん。

<冷前菜>
稲取沖の金目鯛のカルパッチョ春草風味 黒オリーブ・茄子・トマト 地中海をイメージして
伊豆でお馴染みのキンメダイ。
軽く焙ってパリッと焼けた皮が最高!
くやしいけど今まで伊豆で食べてきた煮付や刺身のキンメより、よっぽど美味しかった(笑)

<冷前菜>
大自然・伊豆の輝き リュミエール・アルカナ・イズ スペシャリテの一皿
私が追加料金で頼んだ、50種類の野菜プレート。
出てきたときはあまりの大きさと山盛り緑に、サラダピッツアかと思ったほど(笑)。
珍しい西洋野菜や季節の露地モノなど、フレッシュ・ボイル・グリル・フライなど
いろんな調理法でカラフルに50種類を盛り込んでいる。

<パン>
全粒粉パン、フランスパン、カンパーニュ等3~4種+トマトペースト
いいタイミングで出される小ぶりなパン。なくなればすぐ追加してくれる。
宿で焼いているそうで、どれもおいしい。
で、おいしいのがバターの代わりに出される、トマトペースト!
もちろんレストランオリジナルの手づくりペーストだそうで
濃厚なトマト&数種の野菜エキスとスパイスのバランスがよくて、喉越しもいい。
これってすごく納得。
フレンチでただでさえ胃が重くなりがちなのに、パンのバターで更に重くなるのって
身体ににやさしくないものね。
ここは新しいフレンチならではの発想だろうし、実際食べておいしいからすごくしっくりくる。
お土産で買って帰るゲスト続出だと聞いて、またまた納得。

<温前菜>
‘春‘ 出始めた貝類のグリエ ういきょうのエミュルション グリーンアニスの香り
ホタテがメインのグリル。
ういきょう=フェンネルと甘草のようなグリーンアニスを使ったスープが一緒に。
この魚介エキスがつまった風味濃厚なスープがすごく印象的。
やっぱりフレンチって一つの皿に色んな食材が入って手間がかかるし、
仕込みも食材を合わせるタイミングも大変そうだな~と改めて感心。

<魚料理>
香味オイルでポシェした富士の鱒 モリーユ茸のフリカッセと卵黄の球体ソース
ここで地元名産のマスが登場。
首都圏から来た人は喜んでくれるかな??
卵黄がのったアンチョビソースがすっごくおいしい♪
この卵黄もやたらにコクがあるし。。
ここまで食べて、どれも予想外に“味の輪郭”がハッキリしている上に重くなくてびっくり。
塩やバター・生クリームでなく、
素材の持ち味を凝縮して表現することに神経を張り詰めてるというか。
野菜がメイン、と謳うと料理店だと身体にはやさしいけど物足りないとか印象が薄い気が
するけど、このレストランはハッキリ皿の方向性が出るまで、完成度を突き詰めてそう。
ふ~~~~ん、
最近のフレンチってそういうものなのかーーー。。。
それにとにかく店内にスタッフがたくさん!
担当バトラーさんも複数のサービススタッフも、ちらっと視線を上げただけで
すぐに気付いて料理説明やらパンの追加やら、何くれとなく世話を焼いてくれる。
おかげで食事がとっても楽しい♪
空になった皿を適切なタイミングで下げてもらえるのだって、
実はものすごく気持ちのいいことだし。
これはもちろん、ネルたちがスタッフとの会話を楽しみたい、と
思っているのを汲んでのことだと思う。
そっとしておいてほしいゲストにはそれなりの対応を
きちんとしてくれる気配が、はっきり伝わってくるし。
この日のゲストの入りはざっと見、半分くらい。
一方レストランのスタッフは、ホールに厨房スタッフも含めれば15人以上はいそうな
雰囲気。ごく単純な計算ではこの日のディナーは1ゲストにほぼスタッフ1名、
になってしまいそう。。
この手厚い人員配置も普通と高級レストランの根本的な違いなんだろうな。。

<ミネラルウォーター>
スパークリング OREZZA オレッツア
途中ガス入りミネラルウォーターを追加。
フランス・地中海のコルシカ島の天然発泡水。いただくのは初めて。
気泡が繊細で後味すっきり、爽やかさではいつものペリエより断然おいしい☆
ラベルデザインもステキだし、これにしてヨカッタ~
続いてテーブル上には優雅なS字カーブが美しいライヨール・ナイフ。
ふふっ、いよいよメインの皿が登場です~♪

<肉料理>
こんがりローストした仔羊背肉と腿肉の低温キュイ 温かい南仏野菜のサラダ添え
手前のロールされた二つが背肉、パン粉のようなのがまぶされたのが腿肉。
どちらも瑞々しい、あっさり具合。

<肉料理>
ひらい牧場産 伊豆牛ロース肉のポワレ 牛テールのソース 伊豆野菜の付け合わせ
A氏が追加料金でオーダーした伊豆牛。
もともと伊豆牛☆大好きなネルたち。
伊豆旅の帰りはいつも大仁のひらい精肉店に寄り道してグラム200~300円の伊豆牛
切り落としやコマ切れを大量購入してるから、こんな端正な姿の伊豆牛とご対面する
のはなんだか…こそばゆいナ(笑)
ロース肉は相変わらずのおいしさ♪
とくに牛テールのソースが濃厚でおーいしーー♪
やっぱり自宅でいただく伊豆牛とはひと味もふた味も違います(笑)
あーー、でも家ではもっとガッツリ量を食べられるからなぁ。。。
あっという間に空になったお皿。
フロマージュはいかがですか、と勧められるけどもうワインて気分じゃないし…とパス。
次はデザートかな~とのんびり待っていたら、ふたりのクロスの真ん中に丸いプレートが
いきなりスーーーッと!

なんと宿からサプライズのケーキが!!!!
しかも席の周りを4人ぐらいのスタッフにぐるっと囲まれて一斉に超笑顔で、
おめでとうございます!の言葉も一緒に。
うっわ~~~~、アリガトウゴザイマス(…感激)。。
初めての滞在だし、ここまでしてもらえるとは本当に予想してなかった。。。
気恥ずかしいけど、やっぱりウレシイ♪
ふうつのお店でバイトの子に言われても嬉しいけど、やっぱりこういう場でサービスの
プロの人たちに祝ってもらえるのは格別。
あー自分もオトナになったんだなぁ。。。ってしみじみと思ってみたり(笑)
おいしいチョコレートケーキのプレートはこれだけでも十分満足♪
でもコースのデザートもしっかりいただきますよ~

<デセール>
焼いてないのにカリカリする黄金柑のクレームブリュレ
流れ出るジュースと伊豆蜂蜜のアロマ
地元産キンカンの爽やかさとクレームブリュレのとろっと甘いクリームがぴったり。
さくさくしたシャーベットもおいしい。
食後の飲み物はいろいろ選べたけど、ひと息つきたくてコーヒーで。
奥から何度か豆を挽く音が聞こえてたから、ちょっと期待♪

予想通り、中深煎りのブレンドコーヒー。
カップが大きめで、たっぷり飲める。

A氏のアイスコーヒー。
うわーーーー、おーいしーー。。アイスなのにきちんと苦味も風味も香りも、全部ある。
好き嫌いは分かれるかもしれないけど、エスプレッソの水出しって感じ???
普段飲んでるアイスコーヒーとは確かに違う。。
こういうの普段と同じモノが違うのが、やっぱりステキだなぁ。
はぁ、十分満足したけど、ラストスパート♪

<ミニャルディーズ>
伊豆の香りの一口小菓子
ワンプレートに2人分が可愛く盛られて登場。
抹茶ムース、ガナッシュチョコと紅ほっぺイチゴ、チーズケーキだったかな?
紅茶と迷ったけどブレンドコーヒーでちょうどいい感じ。
ふーーー、ここまで2時間30分ちょっと。
たくさん食べてお腹いっぱいなんだけど、息苦しさはないというか。
料理のポーションは少なめだし、こってりしたものも少なかったからかな。
いつでもガッツリ食べたいA氏、「オレもお腹いっぱいになったよ」と満足そう。
でもその満足感の半分は、若いスタッフのかいがいしい接客にあるような気がする。
やっぱり接客って、大事だな。。。
_
2010年03月24日
宿08-1 アルカナ イズ_客室 [伊豆・天城湯ヶ島]
久しぶりの更新です♪
お祝い事があったので、大好きな中伊豆・天城湯ヶ島温泉へ
のんびり1泊2日のリゾートステイに行ってきました~
今回の旅のメインは 温泉と部屋でゆっくり すること。
そこで選んだのは
オーガニックフレンチの美食オーベルジュと評判の 「 arcana izu 」 。
全16室はすべて渓谷を望むリバービューのスイート仕様。
付属のテラスには24時間源泉かけ流しの露天風呂。
フロントや大浴場等のパブリックスペースはなく、他のゲストと顔を合わせるのは
ミシュラン星付店のシェフが監修するレストランでの食事時のみ。
チェックインやアウトは担当バトラーさんが客室で。
何かあれば24時間バトラーサービスが応えてくれるそう。
もちろんお値段はそれなりですが…
いいのです、たまにだからこんな散財も(笑)。
■arcana izu アルカナ イズ [オーベルジュ・リゾート]
伊豆市湯ヶ島1662
0558-85-2700
場所は修善寺からクルマで15分ぐらい。
落合楼や白壁荘のある、昔ながらの湯ヶ島温泉郷の集落に。

バス通り沿いあった石造りのサインを目印にクルマが敷地に入った途端、
ものの3秒で若いスタッフばかり3~4人が駆け寄ってくる!
ウワ~~いくらなんでも来てくれるの、早すぎマス(笑)
こんなに俊足で出迎えられたの初めて。
アプローチの入り口にセンサーか何かついてるのかも?

バレーサービスがあるからと用心して??クルマの中を整理しておいたからよかった
ものの、いつも通りスキだらけの格好&散らかった車内のままだったら…
あ~アブナイ、アブナイ(笑)
チェックイン時刻より30分ほど早く着いてしまったのを心配していたけど、
スタッフみなさん余裕の笑顔。
クルマを降りてキーを預けたらそのまま直行で客室に案内してもらえる。
部屋の用意がまだならその辺を散歩しようと思ってたから、
こういうちょっとしたこともウレシイ♪
アプローチから本格的な暖炉と薪のあるエントランスを抜けると、
庭園の向こうに独立したモダンな客室棟が3つ。
予約した「リバービュースイート」は中央の客室棟の2階。
客室は4カテゴリーあって、リバービュースイートは一番スタンダードなクラス。
それでも客室の扉を開けた途端、
目の前は窓いっぱいに広がる柔らかな伊豆の緑…

床から垂れ壁まであるピクチャーウインドウはフルハイト並みの開放感があって、
木と煉瓦を基調にした北欧スタイルの部屋構成にぴったり。
BGMは間近に迫る川音
時おり聞こえる小鳥のさえずり
あ~~~~寛ぎオーラ満載♪
部屋の広さはゆったり51平米。
家具類は少なめに、真っ白なリネンが気持ちいいハリウッドツインのシモンズ製ベッドに
キャビネット、ソファ&テーブルにランプとかなり厳選。

不必要なモノや色味、装飾を極力排した温もりのあるシンプルさが
居心地よくて自然とリラックスできる。
リビング横には専用露天風呂が眺められる大きな窓。

もちろんカーテンを閉めることもできるから入浴中に部屋から丸見え、なんて心配はなさそう(笑)
テーブルには記念日お祝いのメッセージといっしょにバラの花が。
このバラがホント素敵!

ごく薄く何重にも巻いた花弁がぽってり重くて、
ほんのり透き通る柔らかなピンクがとってもキレイ。
ローズパウダーみたいにやさしく立ち昇る芳香にウットリさせられる。
あーー宿の皆様、アリガトウゴザイマス!
それにしても色といい形といい、どうしてこんなに私の趣味にあってるんだろ(笑)???
こういう記念日サービスってお約束的にハイハイって感じで終わっちゃうことが多いけど
私のツボを確かについてくれるこのバラのチョイス。
限りなく偶然の一致だとは分かっていても…
この宿が評判になるの、何となくわかる気がする。。。
担当バトラーさんから部屋や露天風呂の説明を受けている間、
レストランのソムリエさんがウェルカムドリンクの
フレッシュ柚子ジュースを運んできてくれる。
これがまたオイシ~♪
繊細ないいグラスで出してくれるのも、気分がアガリマス。
ソムリエさんから名刺をいただき、ディナーの食前酒について簡単に打ち合わせ。
私はお任せで柑橘系のノンアルコールカクテルにすることに。
事前に今日のディナーコース説明のプリントアウトもいただけて、
チョイスできる皿がいくつかあることも判明。
肉好きA氏、メインは間違いなくプラス料金になる伊豆牛だろうな(笑)
冷蔵庫の中は気前よくすべてフリーサービス♪
瓶ビール・お茶缶・ミネラルウォーター・ニューサマーオレンジのジュースが各2人分。
コーヒーや紅茶はバトラーさんに頼めば用意して持ってきてくれるそう。
そっか、徹底してるナ…
加湿器をセットしてもらってバトラーさんが去った後、またびっくり。
散らかしてたロングブーツにはいつのまにか丁寧にシューキーパーが入れられて、
きちんと整頓されてる。
うわっ、細かいとこまで気遣いしてくれてるんだナ。。。
荷物を整理してひと段落したら持参のスニーカーに履き替えて、
もらった周辺マップを頼りに近所へおでかけ。
川端康成の小説にも登場した歴史の小道 「湯道」 を目指して。
急勾配の曲がりくねった細い山道に、知らずに息が上がる。
とはいえ小川と苔の山道は空気がとてつもなく清々しい。
30分の散策でほどよく身体もほぐれて、伊豆リゾートモードに完全スイッチ☆
部屋に戻って、いよいよ露天温泉~♪

川面に接したデッキテラスに作られた石造りの露天風呂。
大人2人でもゆったりのびのびできる広さ。
かなり深くて首まですっぽり、100%源泉の湯に贅沢につかれる。
湯口からは24時間源泉があふれて湯船を満たしてくれている。
温度調節用に、源泉と水の蛇口がそれぞれあるのがぬる湯好きにはとっても快適。
泉質は カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉
泉温46℃、低張性・弱アルカリ性・高温泉
聞くのを忘れてしまったけど、部屋に備え付けの温泉分析票を見ると
はっきりはしないけど自家源泉ではなく引湯しているような雰囲気。
湯はさらっとしていて無色、無味無臭。
わかりやすい特徴のある泉質ではないけれど、中伊豆らしく長湯してもつかれない、
身体のコリが自然にほどけていくような肌なじみのいいお湯。
顔を洗っても刺激が少なくて、肌への浸透がいい気がする?
肌の水分が抜けて乾燥することがなくて、逆にふんわり柔らかくなるような。。
すぐそばに狩野川のせせらぎと森の緑
午後の日差しと吹き抜ける風…

滔々と溢れる大地の湯
白い湯けむり、ふわ~
湯船に沈められた腰掛け椅子で半身浴。
3月のまだ冷たい風も火照った身体にはちょうどいいくらい。
はぁ、来てヨカッタな…。。。
湯上りは冷蔵庫のビールをシュポッ。
宿のコンセプトで部屋にテレビはないので
BOSEのスピーカーシステムでA氏持参のCDをかける。
ふ~、快適快適。。
A氏は広々ソファにどかっと身体を投げ出してDS(笑)、
私は広々ベッドで読書。
視界に入るのは外界の緑とシンプルなインテリアだけ。
はぁ~、リラックス。。。
こんな温もりと清潔感のある、必要十分に引き算された空間って
実はものスゴク贅沢だったんだなぁ。。。
_
お祝い事があったので、大好きな中伊豆・天城湯ヶ島温泉へ
のんびり1泊2日のリゾートステイに行ってきました~
今回の旅のメインは 温泉と部屋でゆっくり すること。
そこで選んだのは
オーガニックフレンチの美食オーベルジュと評判の 「 arcana izu 」 。
全16室はすべて渓谷を望むリバービューのスイート仕様。
付属のテラスには24時間源泉かけ流しの露天風呂。
フロントや大浴場等のパブリックスペースはなく、他のゲストと顔を合わせるのは
ミシュラン星付店のシェフが監修するレストランでの食事時のみ。
チェックインやアウトは担当バトラーさんが客室で。
何かあれば24時間バトラーサービスが応えてくれるそう。
もちろんお値段はそれなりですが…
いいのです、たまにだからこんな散財も(笑)。
■arcana izu アルカナ イズ [オーベルジュ・リゾート]
伊豆市湯ヶ島1662
0558-85-2700
場所は修善寺からクルマで15分ぐらい。
落合楼や白壁荘のある、昔ながらの湯ヶ島温泉郷の集落に。

バス通り沿いあった石造りのサインを目印にクルマが敷地に入った途端、
ものの3秒で若いスタッフばかり3~4人が駆け寄ってくる!
ウワ~~いくらなんでも来てくれるの、早すぎマス(笑)
こんなに俊足で出迎えられたの初めて。
アプローチの入り口にセンサーか何かついてるのかも?

バレーサービスがあるからと用心して??クルマの中を整理しておいたからよかった
ものの、いつも通りスキだらけの格好&散らかった車内のままだったら…
あ~アブナイ、アブナイ(笑)
チェックイン時刻より30分ほど早く着いてしまったのを心配していたけど、
スタッフみなさん余裕の笑顔。
クルマを降りてキーを預けたらそのまま直行で客室に案内してもらえる。
部屋の用意がまだならその辺を散歩しようと思ってたから、
こういうちょっとしたこともウレシイ♪
アプローチから本格的な暖炉と薪のあるエントランスを抜けると、
庭園の向こうに独立したモダンな客室棟が3つ。
予約した「リバービュースイート」は中央の客室棟の2階。
客室は4カテゴリーあって、リバービュースイートは一番スタンダードなクラス。
それでも客室の扉を開けた途端、
目の前は窓いっぱいに広がる柔らかな伊豆の緑…

床から垂れ壁まであるピクチャーウインドウはフルハイト並みの開放感があって、
木と煉瓦を基調にした北欧スタイルの部屋構成にぴったり。
BGMは間近に迫る川音
時おり聞こえる小鳥のさえずり
あ~~~~寛ぎオーラ満載♪
部屋の広さはゆったり51平米。
家具類は少なめに、真っ白なリネンが気持ちいいハリウッドツインのシモンズ製ベッドに
キャビネット、ソファ&テーブルにランプとかなり厳選。

不必要なモノや色味、装飾を極力排した温もりのあるシンプルさが
居心地よくて自然とリラックスできる。
リビング横には専用露天風呂が眺められる大きな窓。

もちろんカーテンを閉めることもできるから入浴中に部屋から丸見え、なんて心配はなさそう(笑)
テーブルには記念日お祝いのメッセージといっしょにバラの花が。
このバラがホント素敵!

ごく薄く何重にも巻いた花弁がぽってり重くて、
ほんのり透き通る柔らかなピンクがとってもキレイ。
ローズパウダーみたいにやさしく立ち昇る芳香にウットリさせられる。
あーー宿の皆様、アリガトウゴザイマス!
それにしても色といい形といい、どうしてこんなに私の趣味にあってるんだろ(笑)???
こういう記念日サービスってお約束的にハイハイって感じで終わっちゃうことが多いけど
私のツボを確かについてくれるこのバラのチョイス。
限りなく偶然の一致だとは分かっていても…
この宿が評判になるの、何となくわかる気がする。。。
担当バトラーさんから部屋や露天風呂の説明を受けている間、
レストランのソムリエさんがウェルカムドリンクの
フレッシュ柚子ジュースを運んできてくれる。
これがまたオイシ~♪
繊細ないいグラスで出してくれるのも、気分がアガリマス。
ソムリエさんから名刺をいただき、ディナーの食前酒について簡単に打ち合わせ。
私はお任せで柑橘系のノンアルコールカクテルにすることに。
事前に今日のディナーコース説明のプリントアウトもいただけて、
チョイスできる皿がいくつかあることも判明。
肉好きA氏、メインは間違いなくプラス料金になる伊豆牛だろうな(笑)
冷蔵庫の中は気前よくすべてフリーサービス♪
瓶ビール・お茶缶・ミネラルウォーター・ニューサマーオレンジのジュースが各2人分。
コーヒーや紅茶はバトラーさんに頼めば用意して持ってきてくれるそう。
そっか、徹底してるナ…
加湿器をセットしてもらってバトラーさんが去った後、またびっくり。
散らかしてたロングブーツにはいつのまにか丁寧にシューキーパーが入れられて、
きちんと整頓されてる。
うわっ、細かいとこまで気遣いしてくれてるんだナ。。。
荷物を整理してひと段落したら持参のスニーカーに履き替えて、
もらった周辺マップを頼りに近所へおでかけ。
川端康成の小説にも登場した歴史の小道 「湯道」 を目指して。
急勾配の曲がりくねった細い山道に、知らずに息が上がる。
とはいえ小川と苔の山道は空気がとてつもなく清々しい。
30分の散策でほどよく身体もほぐれて、伊豆リゾートモードに完全スイッチ☆
部屋に戻って、いよいよ露天温泉~♪

川面に接したデッキテラスに作られた石造りの露天風呂。
大人2人でもゆったりのびのびできる広さ。
かなり深くて首まですっぽり、100%源泉の湯に贅沢につかれる。
湯口からは24時間源泉があふれて湯船を満たしてくれている。
温度調節用に、源泉と水の蛇口がそれぞれあるのがぬる湯好きにはとっても快適。
泉質は カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉
泉温46℃、低張性・弱アルカリ性・高温泉
聞くのを忘れてしまったけど、部屋に備え付けの温泉分析票を見ると
はっきりはしないけど自家源泉ではなく引湯しているような雰囲気。
湯はさらっとしていて無色、無味無臭。
わかりやすい特徴のある泉質ではないけれど、中伊豆らしく長湯してもつかれない、
身体のコリが自然にほどけていくような肌なじみのいいお湯。
顔を洗っても刺激が少なくて、肌への浸透がいい気がする?
肌の水分が抜けて乾燥することがなくて、逆にふんわり柔らかくなるような。。
すぐそばに狩野川のせせらぎと森の緑
午後の日差しと吹き抜ける風…

滔々と溢れる大地の湯
白い湯けむり、ふわ~
湯船に沈められた腰掛け椅子で半身浴。
3月のまだ冷たい風も火照った身体にはちょうどいいくらい。
はぁ、来てヨカッタな…。。。
湯上りは冷蔵庫のビールをシュポッ。
宿のコンセプトで部屋にテレビはないので
BOSEのスピーカーシステムでA氏持参のCDをかける。
ふ~、快適快適。。
A氏は広々ソファにどかっと身体を投げ出してDS(笑)、
私は広々ベッドで読書。
視界に入るのは外界の緑とシンプルなインテリアだけ。
はぁ~、リラックス。。。
こんな温もりと清潔感のある、必要十分に引き算された空間って
実はものスゴク贅沢だったんだなぁ。。。
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