2011年05月08日
077 手打ちそば 杉本 [沼津・駅北]
時間を覚え間違いしていたのか、
久しぶりの手打ち蕎麦に高揚してしまったせいか。
開店の20分以上も前に着いてしまった「手打ちそば 杉本」。
暖簾の掲げられていない入り口に戸惑っていると
洗濯物を干しに裏口から出てきたスタッフのおばさまに運よく見つけてもらい
「掃除終わってますので、どうぞ」と案内してもらえる。
ふぅ、ヨカッタ~~~~~
それにしてもあそこまで怪訝な目で見なくても。
ちゃんと自分たちのほうが悪かった、とは思ってるんですヨ(笑)。
■手打ちそば 杉本 [蕎麦]
沼津市本田町4-35
055-921-8468

それなりに財のある家系の住まいだったと推測される古民家風の造り。
和風庭園には筍の生えた竹林、ピンクが濃いツツジの大樹も。
靴を脱いで広いたたきの玄関をあがると
緑の庭園を存分にのぞめる広縁のテーブル席。隣には畳の座敷席。

レトロなガラス照明、アンティークな壷や書画の装飾品、猫足ゴブラン織調の家具は
これぞ大正浪漫なモノばかり。
あっ、これって
沼津の御用邸イメージなのかな。。
蕎麦は石臼挽きの自家製粉、十割。
ネルの頼んだ 「おろしそば」1000円 は大盛で+200円。

細めで端整。
キリッと角が立ってみずみずしい。十割らしい風情満点。
細切れに短くなったはしっこ部分が
底に敷いた水切りにそこそこ大量に挟まってるのはご愛嬌。
つゆは少し硬いかな。
静岡の甘めに慣れているせいかも。
別添えにしてくれた滑らかなおろし。
こちらもたっぷり、大盛りにしてくれてある。
ふふっ、ウレシイ。。。
あれっ、薬味でついてきた、天かす。
あれれっ?コレ、おいしいや。
蕎麦食べに行って「ココの天かすおいしい」って思ったこと
今まであったかな?(笑)。
天もりにしたA氏のえび天を分けてもらい
食べてみる。
うーーーん、えび天はフツウにおいしい、かなぁ。
となると、やっぱり 天かすそのもの か
揚げ油がおいしいんだな。
風味が高いというか、香ばしいのギリギリ瀬戸際まで迫ってきながら
控えめにやさしくまとまってるというか。
子連れは気をつけて、このオーダーは最初にとか
これは自信があるとか好評だとか希少だとか
注意書きやら薀蓄系の書き物がやたら目に付いて気になるといえば気になるけど
眩いほど気持ちのいい、陽光輝く緑の庭園を眺めながら
天井の低い、昼日中でも薄暗い日本家屋のなかで畳の上で手繰る蕎麦は
これはこれでなかなかオツなもの。
板張りの床に柱、古いガラスの細工窓にまでピシッと掃除が行き届いて
アプローチの飛び石にしっかり打ち水されているのも気持ちがいい。
そうそう、蕎麦ってこういう舞台装置があるからおいしいんだよね…
いやいや、正確には
「キライになれない」んだよなぁ~~
<今日のお会計>
2700円・2名/天もりそば1500円、おろしそば・大盛1200円
<店を出て>
ネル:★★☆☆☆/建物の雰囲気が好き
古民家の建物は手入れもセンスもいいと思う。あーでもちょっと
マダム系寄りかな。蕎麦はみずみずしいのに肝心の水の味が
伝わってこなかったのが物足りないかも。天かすオイシイ!
A氏:★★★☆☆/十割でのど越しのいい蕎麦
十割にしてはつるっとしていて食感が良かった。
天ぷらもおいしい。沼津の駅からは遠いけど、クルマならすぐだし、
落ち着いて昼食べたいときにはまた来ると思う。
_
久しぶりの手打ち蕎麦に高揚してしまったせいか。
開店の20分以上も前に着いてしまった「手打ちそば 杉本」。
暖簾の掲げられていない入り口に戸惑っていると
洗濯物を干しに裏口から出てきたスタッフのおばさまに運よく見つけてもらい
「掃除終わってますので、どうぞ」と案内してもらえる。
ふぅ、ヨカッタ~~~~~
それにしてもあそこまで怪訝な目で見なくても。
ちゃんと自分たちのほうが悪かった、とは思ってるんですヨ(笑)。
■手打ちそば 杉本 [蕎麦]
沼津市本田町4-35
055-921-8468

それなりに財のある家系の住まいだったと推測される古民家風の造り。
和風庭園には筍の生えた竹林、ピンクが濃いツツジの大樹も。
靴を脱いで広いたたきの玄関をあがると
緑の庭園を存分にのぞめる広縁のテーブル席。隣には畳の座敷席。

レトロなガラス照明、アンティークな壷や書画の装飾品、猫足ゴブラン織調の家具は
これぞ大正浪漫なモノばかり。
あっ、これって
沼津の御用邸イメージなのかな。。
蕎麦は石臼挽きの自家製粉、十割。
ネルの頼んだ 「おろしそば」1000円 は大盛で+200円。

細めで端整。
キリッと角が立ってみずみずしい。十割らしい風情満点。
細切れに短くなったはしっこ部分が
底に敷いた水切りにそこそこ大量に挟まってるのはご愛嬌。
つゆは少し硬いかな。
静岡の甘めに慣れているせいかも。
別添えにしてくれた滑らかなおろし。
こちらもたっぷり、大盛りにしてくれてある。
ふふっ、ウレシイ。。。
あれっ、薬味でついてきた、天かす。
あれれっ?コレ、おいしいや。
蕎麦食べに行って「ココの天かすおいしい」って思ったこと
今まであったかな?(笑)。
天もりにしたA氏のえび天を分けてもらい
食べてみる。
うーーーん、えび天はフツウにおいしい、かなぁ。
となると、やっぱり 天かすそのもの か
揚げ油がおいしいんだな。
風味が高いというか、香ばしいのギリギリ瀬戸際まで迫ってきながら
控えめにやさしくまとまってるというか。
子連れは気をつけて、このオーダーは最初にとか
これは自信があるとか好評だとか希少だとか
注意書きやら薀蓄系の書き物がやたら目に付いて気になるといえば気になるけど
眩いほど気持ちのいい、陽光輝く緑の庭園を眺めながら
天井の低い、昼日中でも薄暗い日本家屋のなかで畳の上で手繰る蕎麦は
これはこれでなかなかオツなもの。
板張りの床に柱、古いガラスの細工窓にまでピシッと掃除が行き届いて
アプローチの飛び石にしっかり打ち水されているのも気持ちがいい。
そうそう、蕎麦ってこういう舞台装置があるからおいしいんだよね…
いやいや、正確には
「キライになれない」んだよなぁ~~
<今日のお会計>
2700円・2名/天もりそば1500円、おろしそば・大盛1200円
<店を出て>
ネル:★★☆☆☆/建物の雰囲気が好き
古民家の建物は手入れもセンスもいいと思う。あーでもちょっと
マダム系寄りかな。蕎麦はみずみずしいのに肝心の水の味が
伝わってこなかったのが物足りないかも。天かすオイシイ!
A氏:★★★☆☆/十割でのど越しのいい蕎麦
十割にしてはつるっとしていて食感が良かった。
天ぷらもおいしい。沼津の駅からは遠いけど、クルマならすぐだし、
落ち着いて昼食べたいときにはまた来ると思う。
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2010年10月06日
074 野風増 [中伊豆・修善寺]
河津からは中伊豆ルートを選択して帰路へ。
お昼どうしようか決めかねていたけど、
そうだ、だぎんさんのブログに修善寺のとんかつ屋さんがあったよね~と速攻決定♪
伊豆箱根鉄道・修善寺駅をクルマで奥に進んで次の駅、牧之郷のすぐ近く。
目立たない細い道路沿いにあるから看板を見落とさないようにしないと。
■野風増 [とんかつ]
伊豆市牧之郷534-3
055-873-0888

外観はこざっぱりしたログハウスみたいな建物。
店内は意外と広くて座敷のテーブル席に掘りきりのカウンター、広い個室も備えている。
とにかくランチ、ランチ♪

わっ、どれも安いよね!
こんな観光地でとんかつの定食が1000円からあるなんて、ウレシイな~
メニューには店のこだわりが書いてあって
・キャベツは手きざみ
・ご飯は伊豆産コシヒカリ
・とんかつもキャベツもご飯もはじめから大盛り
と旅館の上品な食事に飽きがきていた?A氏にとってはうれしい限り(笑)。
A氏オーダーの「特選地鶏カツ定食」1000円。

うーーーーん、地鶏カツ大きい!
あれ、でも地鶏ってこんなに安く提供できるのかな?
品種は明記してないから平飼いの地元産鶏肉って意味なのかな。。
ウフ、それにしてもキャベツも大盛り、ごはんもいっぱい。
ごはんとキャベツはお替り自由。
こりゃ食べがいありそうだ。。
ネルは「三島産もち豚ロースかつ定食」1000円。

うわっ、こっちも大きい!
お味噌汁はかぼちゃ、にんじん、キャベツ、しめじ、長ネギが入ってたっぷり具沢山。
付け合せの小鉢はマヨネーズ多め、ペタッとしたなつかし系のポテトサラダ。
お新香は盛合せ、コーヒーもセルフサービスでついてくる。

ひと切れがぶ厚いな~。
持った箸先がずしっと重いぐらい(笑)。
衣は粗すぎず細かすぎず、いい感じでサクサク。
お肉から衣がはがれやすいのが気になったけど、ひと切れが大きいからかな?
ご飯はピカピカ、お味噌汁も食べ応え十分。
手づくりっぽい玉ねぎのドレッシングがこれまたおいしい♪
山盛りのキャベツがどんどんお腹に納まっていく。
はーー、食べた食べた。。
でもしっかり頂いてきた旅館の朝食のせいか
いつまでたってもまったく食べきれそうにない。
A氏にポテサラおすそわけしようとしたら
いや、オレももういっぱい…、だって。
先にごはんもカツもおすそわけしちゃったからナ。
それにしてもA氏がおなかいっぱいになるボリュームって、すごい…
食後はセルフのコーヒーでいっぷく。
ふぅーー、こういうお店
近所にあってほしいのになぁー(笑)。
<今日のお会計>
2000円・2名/特選地鶏カツ定食1000円、三島産もち豚ロースかつ定食1000円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/修善寺では貴重な昼定食
伊豆や修善寺らしさにこだわらなければ安いしおいしいし、ボリュームも
あるし。女性だと量が多すぎる気もするけど、仕事やリピーターで通って
いて普通においしい食事がしたい人なら納得のお昼になりそう。
A氏:★★★☆☆/予想以上のボリューム
こんなにボリュームあると思わなかった。小鉢のポテトサラダもおいしい。
オリジナルのわさびソースもおいしかった。修善寺の中心地からは少し
離れてるけどクルマで行けば近い。昼時あまり混んでないといいなぁ。
_
お昼どうしようか決めかねていたけど、
そうだ、だぎんさんのブログに修善寺のとんかつ屋さんがあったよね~と速攻決定♪
伊豆箱根鉄道・修善寺駅をクルマで奥に進んで次の駅、牧之郷のすぐ近く。
目立たない細い道路沿いにあるから看板を見落とさないようにしないと。
■野風増 [とんかつ]
伊豆市牧之郷534-3
055-873-0888

外観はこざっぱりしたログハウスみたいな建物。
店内は意外と広くて座敷のテーブル席に掘りきりのカウンター、広い個室も備えている。
とにかくランチ、ランチ♪

わっ、どれも安いよね!
こんな観光地でとんかつの定食が1000円からあるなんて、ウレシイな~
メニューには店のこだわりが書いてあって
・キャベツは手きざみ
・ご飯は伊豆産コシヒカリ
・とんかつもキャベツもご飯もはじめから大盛り
と旅館の上品な食事に飽きがきていた?A氏にとってはうれしい限り(笑)。
A氏オーダーの「特選地鶏カツ定食」1000円。

うーーーーん、地鶏カツ大きい!
あれ、でも地鶏ってこんなに安く提供できるのかな?
品種は明記してないから平飼いの地元産鶏肉って意味なのかな。。
ウフ、それにしてもキャベツも大盛り、ごはんもいっぱい。
ごはんとキャベツはお替り自由。
こりゃ食べがいありそうだ。。
ネルは「三島産もち豚ロースかつ定食」1000円。

うわっ、こっちも大きい!
お味噌汁はかぼちゃ、にんじん、キャベツ、しめじ、長ネギが入ってたっぷり具沢山。
付け合せの小鉢はマヨネーズ多め、ペタッとしたなつかし系のポテトサラダ。
お新香は盛合せ、コーヒーもセルフサービスでついてくる。

ひと切れがぶ厚いな~。
持った箸先がずしっと重いぐらい(笑)。
衣は粗すぎず細かすぎず、いい感じでサクサク。
お肉から衣がはがれやすいのが気になったけど、ひと切れが大きいからかな?
ご飯はピカピカ、お味噌汁も食べ応え十分。
手づくりっぽい玉ねぎのドレッシングがこれまたおいしい♪
山盛りのキャベツがどんどんお腹に納まっていく。
はーー、食べた食べた。。
でもしっかり頂いてきた旅館の朝食のせいか
いつまでたってもまったく食べきれそうにない。
A氏にポテサラおすそわけしようとしたら
いや、オレももういっぱい…、だって。
先にごはんもカツもおすそわけしちゃったからナ。
それにしてもA氏がおなかいっぱいになるボリュームって、すごい…
食後はセルフのコーヒーでいっぷく。
ふぅーー、こういうお店
近所にあってほしいのになぁー(笑)。
<今日のお会計>
2000円・2名/特選地鶏カツ定食1000円、三島産もち豚ロースかつ定食1000円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/修善寺では貴重な昼定食
伊豆や修善寺らしさにこだわらなければ安いしおいしいし、ボリュームも
あるし。女性だと量が多すぎる気もするけど、仕事やリピーターで通って
いて普通においしい食事がしたい人なら納得のお昼になりそう。
A氏:★★★☆☆/予想以上のボリューム
こんなにボリュームあると思わなかった。小鉢のポテトサラダもおいしい。
オリジナルのわさびソースもおいしかった。修善寺の中心地からは少し
離れてるけどクルマで行けば近い。昼時あまり混んでないといいなぁ。
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2010年04月13日
071 レストラン ビオス [旧・富士郡芝川町]
最近定着した感のある「野菜がウリの料理店」。
たぶんネルもA氏もそれほど好みではないだろうと、近寄らないようにしてきたハズ。
なのに。
ちょっとイイコトがあった休日、ついつい気が大きくなって出かけてしまったのです…
■restaurant BIO-S レストラン ビオス [自家有機野菜メインのフランス料理]
富士宮市大鹿窪939-1
0544-67-0095
http://www.bio-farm.jp/
オープンは昨年の12月。
以前からオーナーさんの農業ビジネスや野菜宅配&デリ展開など、
いろんなメディアで目にしている人も多いかも。
天井を高く窓を大きく、借景を取り込みながら採光も十分に配慮された明るい店内。
白を基調に木や土の自然素材をふんだんに使い、現代的で清潔感いっぱい。
テーブルクロスもきちんと厚手で上質、カトラリーはクリストフルで。
オーダーは二人とも一番お手軽なランチコース。
ランチでもコースメニューは4種ほどあって、一番上は9000円ぐらいだったかな?
☆その日のおすすめ おまかせランチ 2940円(税サ込)
<アミューズ>トマトとほうれん草の×××(ひと口大のポンデケージョみたいなの)
<パン2種&オリーブオイル>
<前 菜>功刀さんが育てた3年物の虹鱒と野菜のテリーヌ
春の畑のサラダを添えて
<メイン>沼津港から 本日のお魚のポワレ菜の花添え 白ワインソース
or
豚肩ロースのコンフィ 白インゲンと早春野菜のトマト煮
<デザート> ルッコラのブラマンジェ
<小菓子> 柚子のパウンドケーキ&ごぼうのクッキー
<食後の飲み物>コーヒーorエスプレッソor紅茶orハーブティー
食事を終えて思ったのは…
やっぱりネルたち、この店のターゲットではなかった(笑)。
行く前から予想はできてたのに…これは誘ったこちらの責任。
A氏、すみませぬ。
驚いたのは、ある程度の客単価を設定している料理店なハズなのに
スタッフの半分はまるで笑顔も挨拶なく
オーダー取りから始まって料理説明も終始??で、ほぼすべてこちらから質問。
といってもどのスタッフさんも全然悪気ないんだろうな…
っていうごく淡々とした空気はものすごーーく伝わってくる。
食事中の一例だと、スタッフさんがカトラリーを落としてしまったとき
硬いタイル貼の床にガッッシャーーーンて大音量が響き渡ったにもかかわらず
本人はもちろん、その場にいるスタッフさん全員もナゼかまるで無言。
店中水を打ったようにシーーーーンと静まり返って…
もうこの空気、いたたまれない(笑)。
失礼しました!って私が代わりに大声で言いたい。。
となりの女性客が食べづらそうに大きなバッグをイスと背の間に挟んでるから
たまにポロッと落としてしまい、しかも自分で恥ずかしそうに拾ったりしてるの、
あぁ、荷物台持ってきてあげたい。。。
道に迷って遅い時間に入ってきた(話し声聞こえてしまった…)別の女性客が
オーダーしようとすいませーーん、って聞こえてるはずの距離で何度も声かけてるのに
誰も来てもらえないの、私がスタッフさん呼んできてあげたい。。。。
他に接客以外にももろもろ、え、ここではこれが普通なんだ???なことが連発。
よっぽどネルたちと相性が悪いのか、来店タイミングが悪かったのか…
でも、色々考え合わせると、腹立たしい気持ちにはなれない。
途中A氏とふたり、笑えてきちゃったくらい。
全然ジャンルは違うけど、
軽井沢星のやで有名な同系列の宿に泊ったときの、激しい違和感と似た感覚。
媒体露出はすごいし、実際ファンもリピーターも多くて支持されてるのだろうけど
でも働いてる人の他人事な雰囲気がそっくりだし、
あぁ私はお呼びじゃなかったんだな…っていう戸惑い。。
そうそう、もともとオープンして時間も経ったし、いい意味で予想を裏切ってもらえたら♪
とこちらに都合よく思ってただけだし…
それにしても。(←まだ言ってる。笑)
あぁ、デジャブ!!
富士宮のヴァルナが思い出されてしまう。
二店に共通して感じたのは
☆理想コンセプト → 応援したい
☆媒体露出 → 怒涛の勢い
☆立地 → 首都圏からのドライブコース範囲内の郊外
☆ハコ&インテリア&テーブルコーディネート → とってもステキ
☆接客&ホスピタリティ → ?
たぶん今回ホールがこんな感じだったのは
たまたまこの時間はオーナーさんが接客に入っていなかったから、だと思う。
オーナーさんがいれば、受ける印象はだいぶ違ったのだと思う。
それにレセプション担当のキレイな女性は誠実なとっても感じのいい方で、
笑顔も気遣いもあって、唯一プロのオーラ。
他のスタッフさんも、一生懸命なんだとは思う。
ただいちばん肝心の料理のおいしさが、どれも…
コンフィにした肩ロースは肉の旨みが抜けきって、
代わりに繊維のスキマにべったり揚油が充満してるし
デザートや小菓子は近所の奥様の手づくり野菜スイーツです♪な素人っぽさ全開、
味を犠牲にして野菜を主張した結果、不快な土くささがずっと口に残る…
どうしたんだろう。
ランチだから?でもきちんとした店だし、いちおうこの料金だし。。
…この日だけのことなんだろうか。。
あっ、でも、
前菜やメインのポーションは予想以上だったし
前菜の付け合わせに出た自家畑のリーフ類は、さすがの風味と鮮度で感心。
ふたり唯一ホッとした瞬間(笑)
ウーーーーーーーーーーーーーーーン、
つまり、
おそらく
有機野菜、食の安全、地産地消、新しい農業&農業ビジネス、レストランビジネス
に興味があるとか
首都圏のレストランに行き飽きてたり、
地方の料理店の新しい取組に前向きに共鳴&理解できて、買い支える気持ちがある人
が楽しめて
コンセプトは応援&共感するけど
「心地よい雰囲気の中で、おいしい料理を、納得感ある料金で」
ふつうに食事を楽しみたい、地元のネルとA氏が
それなりの労力と時間と交通費をかけて
休日の大事な一食をメインの楽しみに出かけるのには、やっぱり違ったんだなって。
帰りしな駐車場のクルマは偶然なのか、全て県内ナンバー。
あれ、首都圏のお金持ちがターゲットじゃないのかな…
帰りのクルマのなか、A氏が小さな声でぼそっと
「遅れて入ってきた隣の席の女の子、
肉料理食べながら 久しぶりに学食の味思い出した って言ってたよ」
わーーーー。。。
なんか、ホントいろいろ、すみませんでした!!
_
2009年07月27日
068 三つ割り菊 [伊豆・韮山]
続いて向かったのは、伊豆に入って中伊豆方面、
韮山反射炉の裏山をずんずん登っていった先。
キャンプかゴルフでもする人じゃないと通らないだろうな…
と思われるほど辺り一帯山の中。
不安になりながらも進んでいくと、
あっ、看板発見!

わ、お昼しかやらないんだ・・・
■笊ざる蕎麦 三つ割り菊 [蕎麦]
伊豆の国市中1614-4
055-944-1900

建物は白壁に瓦の二階建て。意外に大きい。
靴をぬいで上がる板張りの店内はさっぱりした民芸調。
テーブル席と畳敷の掘りごたつ席をゆったりと配置してある。

店内に先客はナシ。
さすがにこの天気じゃあね・・・
竹林の見える窓側のテーブル席に腰掛けて。

メニューは「もり」「田舎」「焼き味噌」のみ。
せっかくなので全てオーダー。
このテーブル、きれいにしてるなぁ。
竹林が映り込むほどぴかぴかだし、厚みもあってきれい。
はじめに出てきた「焼き味噌」。

味噌は爽やかな甘さ。
もう少し焼きが強めでもいいかな。
いよいよお蕎麦~♪
「もりそば」は細めのニ八。

白目でぴかっと。
あっ、なかなか、おいしい~
風味もあるし、のど越しもいい。
ここの割り箸、先が合わないスキマ部分が多いから
細めな蕎麦が掴みづらくて仕方ない(笑)。
ここはやっぱり頼りになるMY箸で。
あ~、やっと本来のおいしさになった。たかが箸でも、味って変わるのになぁ…。
「田舎」は甘皮入りの太目の二八。

太めといっても、かなりの太さと角張り具合(笑)。

つゆもバランスよく、わさびも新鮮で味がある。
おいしいなぁ。
あーーー、でも。
楽しくはない?…カナ。。。
翁系だけじゃなくメニュー数の少ない蕎麦店に限って
行くのに時間と労力の負担が大きい
郊外に店を構えてることが多い気がするのだけど
それって本来は おいしい水があるから、 なはず。
なのに行ってみると、どーもそんな気配は伝わってこなくて
「あんな僻地にあるんだから、おいしいだろうナ♪」的な
付加価値、立地を含めた雰囲気も味のうち、にしかなってないような…。
伊豆寄りの郊外にあって
県内外からお客さんを集めるレストランのシェフが
「こんな遠くまで足を運んでいただいたのですから
予想以上の満足感でお応えしたいんです」
と話してくれたことがあって。
これって味はもちろん、店の雰囲気や料金、接客も含めたトータルでのことだと思う。
まとめていうと、ホスピタリティ?
「 いくらこちらが良いと思うものを出しても
お客さんがおいしいと感じてくれなければそれまで、です 」
とも。シェフが職人気質の一方通行に甘んじることなく、お客さんを信頼して
真摯に耳を傾けているからこその言葉なんだと思う。
お客さんに喜んでもらいたい、って店の心意気が伝わってきて
食べる方も嬉しくなる。
そんな蕎麦店の方が蕎麦通の人だって、よりおいしいと思うんだけどネ♪
でもこれって、味をおいしくするより
ムズカシイことなのかもしれないナ…
<今日のお会計>
1800円・2名/もりそば 800円、田舎そば 800円、焼き味噌 200円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/趣味として楽しむ蕎麦
みんなで楽しむ食事としてより、蕎麦食べ歩き&食べ比べを楽しみたい人向け。
もりはツルっとしてのど越しもよく、雑味もなくていい感じ。
これが遠くの観光地で食べたなら、もっと希少性が感じられたのかも。
A氏:★★★☆☆/田舎そばがおいしい
コシがあっておいしかった。でもこれぐらいの味ならよく探せば他にもありそう。
かなり時間ロスして遠回りして行ったわりにテーブルが寂しくて間が持たないし、
メニュー追加もできないからお腹すいてる人は要注意。値段が高すぎないのは○。
_
韮山反射炉の裏山をずんずん登っていった先。
キャンプかゴルフでもする人じゃないと通らないだろうな…
と思われるほど辺り一帯山の中。
不安になりながらも進んでいくと、
あっ、看板発見!
わ、お昼しかやらないんだ・・・
■笊ざる蕎麦 三つ割り菊 [蕎麦]
伊豆の国市中1614-4
055-944-1900
建物は白壁に瓦の二階建て。意外に大きい。
靴をぬいで上がる板張りの店内はさっぱりした民芸調。
テーブル席と畳敷の掘りごたつ席をゆったりと配置してある。
店内に先客はナシ。
さすがにこの天気じゃあね・・・
竹林の見える窓側のテーブル席に腰掛けて。
メニューは「もり」「田舎」「焼き味噌」のみ。
せっかくなので全てオーダー。
このテーブル、きれいにしてるなぁ。
竹林が映り込むほどぴかぴかだし、厚みもあってきれい。
はじめに出てきた「焼き味噌」。
味噌は爽やかな甘さ。
もう少し焼きが強めでもいいかな。
いよいよお蕎麦~♪
「もりそば」は細めのニ八。
白目でぴかっと。
あっ、なかなか、おいしい~
風味もあるし、のど越しもいい。
ここの割り箸、先が合わないスキマ部分が多いから
細めな蕎麦が掴みづらくて仕方ない(笑)。
ここはやっぱり頼りになるMY箸で。
あ~、やっと本来のおいしさになった。たかが箸でも、味って変わるのになぁ…。
「田舎」は甘皮入りの太目の二八。

太めといっても、かなりの太さと角張り具合(笑)。
つゆもバランスよく、わさびも新鮮で味がある。
おいしいなぁ。
あーーー、でも。
楽しくはない?…カナ。。。
翁系だけじゃなくメニュー数の少ない蕎麦店に限って
行くのに時間と労力の負担が大きい
郊外に店を構えてることが多い気がするのだけど
それって本来は おいしい水があるから、 なはず。
なのに行ってみると、どーもそんな気配は伝わってこなくて
「あんな僻地にあるんだから、おいしいだろうナ♪」的な
付加価値、立地を含めた雰囲気も味のうち、にしかなってないような…。
伊豆寄りの郊外にあって
県内外からお客さんを集めるレストランのシェフが
「こんな遠くまで足を運んでいただいたのですから
予想以上の満足感でお応えしたいんです」
と話してくれたことがあって。
これって味はもちろん、店の雰囲気や料金、接客も含めたトータルでのことだと思う。
まとめていうと、ホスピタリティ?
「 いくらこちらが良いと思うものを出しても
お客さんがおいしいと感じてくれなければそれまで、です 」
とも。シェフが職人気質の一方通行に甘んじることなく、お客さんを信頼して
真摯に耳を傾けているからこその言葉なんだと思う。
お客さんに喜んでもらいたい、って店の心意気が伝わってきて
食べる方も嬉しくなる。
そんな蕎麦店の方が蕎麦通の人だって、よりおいしいと思うんだけどネ♪
でもこれって、味をおいしくするより
ムズカシイことなのかもしれないナ…
<今日のお会計>
1800円・2名/もりそば 800円、田舎そば 800円、焼き味噌 200円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/趣味として楽しむ蕎麦
みんなで楽しむ食事としてより、蕎麦食べ歩き&食べ比べを楽しみたい人向け。
もりはツルっとしてのど越しもよく、雑味もなくていい感じ。
これが遠くの観光地で食べたなら、もっと希少性が感じられたのかも。
A氏:★★★☆☆/田舎そばがおいしい
コシがあっておいしかった。でもこれぐらいの味ならよく探せば他にもありそう。
かなり時間ロスして遠回りして行ったわりにテーブルが寂しくて間が持たないし、
メニュー追加もできないからお腹すいてる人は要注意。値段が高すぎないのは○。
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2009年02月10日
063 とらや工房 [御殿場]
御殿場プレミアムアウトレットの帰りに、とらや♪
といっても御殿場ICすぐの「虎屋菓寮」じゃなくて、アウトレットに向かう脇道をふっと
曲がった先の、竹林に囲まれた別荘地の一角にある「とらや工房」へ。

■とらや工房 [和菓子・喫茶]
御殿場市東山1022-1
0550-81-2233
「とらや」の創業はナント室町時代(約480年前!)、日本でも指折りの和菓子の老舗。
と思えばヒルズやミッドタウンに出店したり、2009年日本パッケージデザイン大賞を受賞
したりと、何かと伝統&和モダン、デザイン&コンセプトにも力を入れているらしい。

萱葺の山門をくぐり、竹林の散策路をゆっくりと進んでいくと東屋が。
その先にゆったりとカーブした切妻屋根の平屋が見えてくる。

池を中心に配した丸い庭を囲むように弧を描く、和のモダニズムな建物。

回廊の天井の白木の梁は等間隔に美しく並び、透明なアクリルの屋根からは
さんさんと午後の日差しが降ってくる。
ガラス張りの製造工房を横目に見ながら進んだ先が販売所。
とにかく店内はどこを見回しても凛とした木の空間。
カウンターの上には白い木枠とガラスでできたケースが幾つか。
どら焼き、きんつば、大福、ねりきり…身近なおやつ的和菓子が数種類。
月替りの生菓子はすでに売り切れ。
他にも空になってるケースがちらほら。
テイクアウトの和菓子はどれも250円、お茶付きのイートインなら500円になるという。
接客してくれる女性たちは皆テキパキと笑顔。要領を得た答え方。
小豆好きなネルは「赤飯大福」と「きんつば」。
A氏はとろろ麦めしの軽食で。

注文を終えたらガラスのドアから隣の喫茶スペースに移動。
前後が開放された吹き抜けスペースと、
本物の薪ストーブが置かれた室内との2フロアに区分されていて
置いてある椅子やテーブルも微妙に違う。

天気もいいし、ネルたちは庭全体が見渡せる吹き抜けの席へ。
喫茶スペースもこれまた床から壁、天井まで端正で美しい木目の木が存分に使われ、
思わず深呼吸したくなるような清浄な空間。
曲げわっぱのような品のいい小判形の盆に載せられて
お菓子とお茶がやってくる。
「お茶のおかわりお申し付けくださいね」とスタッフさんがにっこり。

小ぶりな「赤飯大福」。
土日祝限定のお菓子だそう。
ごく薄くてよく伸びる皮は小豆の渋でモチ米を染めて作ったそう。
保存料など不使用のせいか、すでに上部の皮は乾いて固くなりはじめている。
中の小倉餡は案外あっさり。
お腹すいてるから味覚は敏感になってるはずなんだけど…。
続いて「きんつば」。
あらっ、こっちも…普通だなぁ。
こういう味にしたかったって方向性がどうも伝わってこないというか。
この薄さ加減がとらやの持ち味なんだろうか。
うーん、上品といえば上品…。

A氏の軽食をちょっといただくと、けんちん汁がうーん、おいしい!
丁寧にとられたダシがすごくまろやか。
塗りの器もステキだし。

同じくお腹がすいてたA氏、どうにも物足りなくて「どら焼き」追加(笑)。
富士山をかぶった“と”の焼印がとってもキュート♪
皮はしっとりよりはさっくりして、端に溜まった蜜が濃くっておいしい。
お茶のお替りをいただいた後は、敷地内をふらっと散歩。

工房の前の椅子で籠に入ったシイタケが干されてた。
あー、あのけんちん汁とか、こういう素材を使ってるのかなぁ。

通りかかるスタッフさんは何度も「お茶のおかわりいかがですか」と声をかけてくれる。
その自然な感じについ「あっ、じゃあもう一杯…」なんてまた腰を落ち着けてしまって。
冬枯れの庭を眺めながら、静謐な空間でゆったりと。

庭の梅がもうすぐ咲きそう。
その頃また来ようかな。。
<今日のお会計>
1850円・2名・イートイン/お茶付き和菓子500円+菓子1個追加250円
軽食850円+どらやき1個追加250円
<店を出て>
ネル:★★☆☆☆/静寂の中でいただく伝統の和菓子
美術館のような空間構成とその居心地を味わう場所。菓子がやや力不足で主役に
なりきれてないのが残念だけど、アウトレットの喧騒から離れてほっとするには最適。
色んな意味で東京的で、建築好き・和モダン好きの人ならもっと楽しめそう。
A氏:★★★☆☆/こっちのとらや、知らなかったー
なんか小さいのに高いな。でもこの雰囲気なら場所代だよね。手頃な価格帯にして
人が集まっちゃうのも困るんだろうし。とろろ麦めしもけんちん汁もおいしかったよ。
どら焼き小さかったけどおいしい。
_
といっても御殿場ICすぐの「虎屋菓寮」じゃなくて、アウトレットに向かう脇道をふっと
曲がった先の、竹林に囲まれた別荘地の一角にある「とらや工房」へ。

■とらや工房 [和菓子・喫茶]
御殿場市東山1022-1
0550-81-2233
「とらや」の創業はナント室町時代(約480年前!)、日本でも指折りの和菓子の老舗。
と思えばヒルズやミッドタウンに出店したり、2009年日本パッケージデザイン大賞を受賞
したりと、何かと伝統&和モダン、デザイン&コンセプトにも力を入れているらしい。

萱葺の山門をくぐり、竹林の散策路をゆっくりと進んでいくと東屋が。
その先にゆったりとカーブした切妻屋根の平屋が見えてくる。

池を中心に配した丸い庭を囲むように弧を描く、和のモダニズムな建物。

回廊の天井の白木の梁は等間隔に美しく並び、透明なアクリルの屋根からは
さんさんと午後の日差しが降ってくる。
ガラス張りの製造工房を横目に見ながら進んだ先が販売所。
とにかく店内はどこを見回しても凛とした木の空間。
カウンターの上には白い木枠とガラスでできたケースが幾つか。
どら焼き、きんつば、大福、ねりきり…身近なおやつ的和菓子が数種類。
月替りの生菓子はすでに売り切れ。
他にも空になってるケースがちらほら。
テイクアウトの和菓子はどれも250円、お茶付きのイートインなら500円になるという。
接客してくれる女性たちは皆テキパキと笑顔。要領を得た答え方。
小豆好きなネルは「赤飯大福」と「きんつば」。
A氏はとろろ麦めしの軽食で。

注文を終えたらガラスのドアから隣の喫茶スペースに移動。
前後が開放された吹き抜けスペースと、
本物の薪ストーブが置かれた室内との2フロアに区分されていて
置いてある椅子やテーブルも微妙に違う。

天気もいいし、ネルたちは庭全体が見渡せる吹き抜けの席へ。
喫茶スペースもこれまた床から壁、天井まで端正で美しい木目の木が存分に使われ、
思わず深呼吸したくなるような清浄な空間。
曲げわっぱのような品のいい小判形の盆に載せられて
お菓子とお茶がやってくる。
「お茶のおかわりお申し付けくださいね」とスタッフさんがにっこり。
小ぶりな「赤飯大福」。
土日祝限定のお菓子だそう。
ごく薄くてよく伸びる皮は小豆の渋でモチ米を染めて作ったそう。
保存料など不使用のせいか、すでに上部の皮は乾いて固くなりはじめている。
中の小倉餡は案外あっさり。
お腹すいてるから味覚は敏感になってるはずなんだけど…。
続いて「きんつば」。
あらっ、こっちも…普通だなぁ。
こういう味にしたかったって方向性がどうも伝わってこないというか。
この薄さ加減がとらやの持ち味なんだろうか。
うーん、上品といえば上品…。

A氏の軽食をちょっといただくと、けんちん汁がうーん、おいしい!
丁寧にとられたダシがすごくまろやか。
塗りの器もステキだし。

同じくお腹がすいてたA氏、どうにも物足りなくて「どら焼き」追加(笑)。
富士山をかぶった“と”の焼印がとってもキュート♪
皮はしっとりよりはさっくりして、端に溜まった蜜が濃くっておいしい。
お茶のお替りをいただいた後は、敷地内をふらっと散歩。

工房の前の椅子で籠に入ったシイタケが干されてた。
あー、あのけんちん汁とか、こういう素材を使ってるのかなぁ。

通りかかるスタッフさんは何度も「お茶のおかわりいかがですか」と声をかけてくれる。
その自然な感じについ「あっ、じゃあもう一杯…」なんてまた腰を落ち着けてしまって。
冬枯れの庭を眺めながら、静謐な空間でゆったりと。
庭の梅がもうすぐ咲きそう。
その頃また来ようかな。。
<今日のお会計>
1850円・2名・イートイン/お茶付き和菓子500円+菓子1個追加250円
軽食850円+どらやき1個追加250円
<店を出て>
ネル:★★☆☆☆/静寂の中でいただく伝統の和菓子
美術館のような空間構成とその居心地を味わう場所。菓子がやや力不足で主役に
なりきれてないのが残念だけど、アウトレットの喧騒から離れてほっとするには最適。
色んな意味で東京的で、建築好き・和モダン好きの人ならもっと楽しめそう。
A氏:★★★☆☆/こっちのとらや、知らなかったー
なんか小さいのに高いな。でもこの雰囲気なら場所代だよね。手頃な価格帯にして
人が集まっちゃうのも困るんだろうし。とろろ麦めしもけんちん汁もおいしかったよ。
どら焼き小さかったけどおいしい。
_
2009年01月24日
062 草季庵 [御殿場]
裾野ICを下りたらR246を御殿場方面に進んで、畑の広がる脇道をひょいと曲がると
見えてくる、昔ながらの農家のような一軒家。
駐車場から見える富士山が絶景。やっぱり御殿場の富士山って大きいなぁ…
■手打ち蕎麦 艸季庵 そうきあん [蕎麦]
御殿場市杉名沢306-1
0550-88-0808

開店10分前に着いてしまったので、車の中でしばし待機。
時間ちょうどになったら玄関を掃除していた奥さん?が出迎えに。
かなりの年月を経た民家の玄関周りや打ち場を改築した店舗。
生成りの暖簾をくぐって広いたたきの玄関で靴をぬいで上がる。

障子を開けると二間つづきの落ち着いた和室に座卓と座布団。
二間をぐるっと囲むように廻した広縁には昔ながらの傘の電球。
広縁の木戸の硝子越しに冬の陽射しが落ちる庭。
床の間にはガラスの器に白い椿が二輪。
鴨居の上に設置されてる白いBOSEのスピーカーからジャズが流れてる。
メニューは思いのほかたくさん。
温かいそばに冷たいそば、辛み大根の汁に信州味噌を付ける「しぼりせいろ」に
玉子焼きやそば味噌の一品物にそばを使った甘味類。
ネルは「天ぷらせいろ」、A氏は「天ぷらそば」。
甘味は食べ終わった後の気分で決めよ♪

出てきたそば湯でひと息。
透明でさら湯に近いそば湯は飲みやすく淡白な味わい。
そばを待つ間もぞくぞくとお客さんが入ってくる。
男性ひとり、奥様チーム四名、年配のご夫婦、スーツのサラリーマン三名・・・。
6卓しかないらしい店内はすぐにいっぱい。
平日の昼間なのに、みんなこんな遠くまでわざわざ来るんだなぁ。

天つゆ、おろし、そばつゆが運ばれてくる。
先に「すぐにそばが来ますので、先に召し上がっていてください」と板盛りの天ぷらが登場。
A氏の天ぷら蕎麦の天ぷらも同じ別盛りで。
エビ二匹に芋、茄子、えのき、ブロッコリーとか。
天つゆでいただく。
程なくせいろも登場。

中心が深く窪みになったざるに盛られて意外にボリュームあり。
細いそばはホシがぽつぽつ、少しくすんだ感じ。
まずはつゆにつけずそのままで。それほど味も香りも感じられないかな。
つゆはガッチリ目。カエシの醤油が前面に出ている。
もっと底冷えのする日に暖をとりながら食べると、よりおいしく感じそう。

A氏のあたたかい天ぷらそば。
追加でそばあんみつをオーダーしたら、他のお客さんが注文したので売り切れです
と聞かされて。開店一番の訪問で、まだ30分も経ってないのになぁ。
まぁこうなることを承知で仕込みしてるんだろうから…。
気を取り直して「そばアイス」を注文。

ほうじ茶と一緒に出されたそばアイス。
スワンの形してるんじゃない?とA氏が気付いて尋ねると
「そうなんですよ、このそばクッキーも自家製です」とニッコリ。
スワンの首と頭はクッキーというよりホロホロのそばぼうろ。
シャリシャリふわっと細かく崩れておいしい♪
肝心のアイスは蕎麦よりはきなこに近い、濃い和テイスト。しっかり満足感がある。
ここ御殿場は雪の積もる寒冷地域。
信州名物の「しぼりせいろ」もメニューにあるし、どうもネルには
同じ寒冷地の長野県でたくさん食べた、信州そばに似ているように思えて。
静岡中部地方でおいしいそばをたくさん食べてきたネル。
そうだよね、その土地の気候によっておいしく感じる味って、やっぱり違うはずだもんね。
A氏はおいしい、おいしいとご満悦。
長野に行った時もA氏は信州そばお気に入りだったもんなぁ。
帰り際ネルは気付かなかったけどそばを打っている最中のご主人と目が合って
A氏にあいさつしてくれたらしい。

車に乗る前にもう一度、目の前にそびえる富士山を眺めて。
やっぱり静岡って広いなぁ。
<今日のお会計>
3500円・2名/天ぷらそば1600円、天ぷらせいろ1600円、そばアイス300円
<店を出て>
ネル:★★☆☆☆/風情ある富士山の麓で食べる蕎麦
期待した蕎麦とは違ったけど、店の造りはなかなか雰囲気があって
落ち着いて蕎麦を食べられる。家庭的な接客なので大らかな気持ちで
時間に余裕を持って出かけるのがいいかな。
A氏:★★★★☆/御殿場の蕎麦店ならいちばん好き
アレレ、そうなの?オレは結構気に入ったけどな???
蕎麦屋っぽい建物とか立地だし、天ぷら蕎麦の天ぷら別盛りだったし。
つゆも好きな感じだったよ。
見えてくる、昔ながらの農家のような一軒家。
駐車場から見える富士山が絶景。やっぱり御殿場の富士山って大きいなぁ…
■手打ち蕎麦 艸季庵 そうきあん [蕎麦]
御殿場市杉名沢306-1
0550-88-0808

開店10分前に着いてしまったので、車の中でしばし待機。
時間ちょうどになったら玄関を掃除していた奥さん?が出迎えに。
かなりの年月を経た民家の玄関周りや打ち場を改築した店舗。
生成りの暖簾をくぐって広いたたきの玄関で靴をぬいで上がる。
障子を開けると二間つづきの落ち着いた和室に座卓と座布団。
二間をぐるっと囲むように廻した広縁には昔ながらの傘の電球。
広縁の木戸の硝子越しに冬の陽射しが落ちる庭。
床の間にはガラスの器に白い椿が二輪。
鴨居の上に設置されてる白いBOSEのスピーカーからジャズが流れてる。
メニューは思いのほかたくさん。
温かいそばに冷たいそば、辛み大根の汁に信州味噌を付ける「しぼりせいろ」に
玉子焼きやそば味噌の一品物にそばを使った甘味類。
ネルは「天ぷらせいろ」、A氏は「天ぷらそば」。
甘味は食べ終わった後の気分で決めよ♪
出てきたそば湯でひと息。
透明でさら湯に近いそば湯は飲みやすく淡白な味わい。
そばを待つ間もぞくぞくとお客さんが入ってくる。
男性ひとり、奥様チーム四名、年配のご夫婦、スーツのサラリーマン三名・・・。
6卓しかないらしい店内はすぐにいっぱい。
平日の昼間なのに、みんなこんな遠くまでわざわざ来るんだなぁ。
天つゆ、おろし、そばつゆが運ばれてくる。
先に「すぐにそばが来ますので、先に召し上がっていてください」と板盛りの天ぷらが登場。
A氏の天ぷら蕎麦の天ぷらも同じ別盛りで。
エビ二匹に芋、茄子、えのき、ブロッコリーとか。
天つゆでいただく。
程なくせいろも登場。
中心が深く窪みになったざるに盛られて意外にボリュームあり。
細いそばはホシがぽつぽつ、少しくすんだ感じ。
まずはつゆにつけずそのままで。それほど味も香りも感じられないかな。
つゆはガッチリ目。カエシの醤油が前面に出ている。
もっと底冷えのする日に暖をとりながら食べると、よりおいしく感じそう。

A氏のあたたかい天ぷらそば。
追加でそばあんみつをオーダーしたら、他のお客さんが注文したので売り切れです
と聞かされて。開店一番の訪問で、まだ30分も経ってないのになぁ。
まぁこうなることを承知で仕込みしてるんだろうから…。
気を取り直して「そばアイス」を注文。
ほうじ茶と一緒に出されたそばアイス。
スワンの形してるんじゃない?とA氏が気付いて尋ねると
「そうなんですよ、このそばクッキーも自家製です」とニッコリ。
スワンの首と頭はクッキーというよりホロホロのそばぼうろ。
シャリシャリふわっと細かく崩れておいしい♪
肝心のアイスは蕎麦よりはきなこに近い、濃い和テイスト。しっかり満足感がある。
ここ御殿場は雪の積もる寒冷地域。
信州名物の「しぼりせいろ」もメニューにあるし、どうもネルには
同じ寒冷地の長野県でたくさん食べた、信州そばに似ているように思えて。
静岡中部地方でおいしいそばをたくさん食べてきたネル。
そうだよね、その土地の気候によっておいしく感じる味って、やっぱり違うはずだもんね。
A氏はおいしい、おいしいとご満悦。
長野に行った時もA氏は信州そばお気に入りだったもんなぁ。
帰り際ネルは気付かなかったけどそばを打っている最中のご主人と目が合って
A氏にあいさつしてくれたらしい。
車に乗る前にもう一度、目の前にそびえる富士山を眺めて。
やっぱり静岡って広いなぁ。
<今日のお会計>
3500円・2名/天ぷらそば1600円、天ぷらせいろ1600円、そばアイス300円
<店を出て>
ネル:★★☆☆☆/風情ある富士山の麓で食べる蕎麦
期待した蕎麦とは違ったけど、店の造りはなかなか雰囲気があって
落ち着いて蕎麦を食べられる。家庭的な接客なので大らかな気持ちで
時間に余裕を持って出かけるのがいいかな。
A氏:★★★★☆/御殿場の蕎麦店ならいちばん好き
アレレ、そうなの?オレは結構気に入ったけどな???
蕎麦屋っぽい建物とか立地だし、天ぷら蕎麦の天ぷら別盛りだったし。
つゆも好きな感じだったよ。
2008年12月29日
061 開 [伊豆・下田]
湯量豊富な掛け流しの温泉、広大な日本庭園に揺れるヤシの木。
老舗旅館に本格ガーデンスパが融合した和の南国リゾート、下田「清流荘」。
あさばに蓬莱、強羅花壇も名を連ね、世界のVIPご用達と認められた宿だけが登録される
仏「ルレ・エ・シャトー協会」に日本で初めて選ばれた宿なのだとか。
いつかは泊ってみたいなぁ、と憧れのまま未だ果せてなくて。
そんな名旅館の所有していた別荘にカフェができたと聞いて約1年半。
それがこの年末、やっと訪れる機会が来たのです♪
■清流荘別墅 開(カイ) [カフェ・サロン]
下田市中98
0558-22-1361(清流荘)
http://www.seiryuso.co.jp/bessyo/
南伊豆を河津から下田へ、伊豆急行蓮台寺駅と下田駅のちょうど中間地点ぐらい。
何気ない県道沿いの駐車場になった雑木の混じる前庭の奥に進むと
高々と廻らせた立派な石造りの門柱が。
知って探さないとまず来れない場所。

門柱の真ん中には見上げるような高さのオブジェが。
その先頭には針金でできた繊細な蜘蛛の巣のようなオブジェが風を受けてくるくると回転、
一本一本の先端についたモビールがキラキラと陽を受けて輝いてる。

このカフェ、清流荘のオーナーと懇意にしている陶芸&インスタレーション作家の
ご家族がはじめたと聞いていたけど、さっそくその作品が出迎えてるらしい。

ざざざっと冬の気配が深い広い庭の奥には、下田らしい白黒のなまこ壁の土蔵が。
入り口には銀色の丸い大きな水盤。
濃いピンクの椿が浮かんだ、なみなみと水を湛えた水面に昼過ぎの陽射しが反射、
七色に変換されながら土蔵の内部にまでゆらゆらと長く差し込んでいる。

店内は薄明かりの土蔵をそのまま活かした白壁と板張りのスペース。
懐かしいミント色の円筒形だるまストーブにはちらちらと小さな火が燃えている
古材とおぼしき厚みと渋さのある木材とアイアンで作られたテーブルと椅子が
思い思いの自由な形をしながらアート作品の佇まいで並んでいる。
見上げた天井には複数の円形アクリルミラーが嵌って。
陽射しを跳ね返す光のプリズムが不安定に白壁に輝き、
空間には不思議なゆらぎと緊張感が満ちて。
こんなことだとは思わなかったから、あらら、ちょっと戸惑ってしまったネル(笑)。
もっと普通によくある、値札の付いた作品展示コーナーがある今ドキ系物販カフェ、
ぐらいに思ってたから。
あー、びっくり。。
空間全体がこんな美しいアートになってたなんて…。
メニューはランチにスイーツとドリンク。
もの静かなスタッフさんは、この場の空気にぴったり。
ネルたちもなぜか小声になってしまう。
ランチはパン系とごはん系の2種類。
ごはん系のおかず・金目と里芋のコロッケに惹かれてごはん系をオーダー。

先に出てきた水のコースターは丸い蔦の葉かなにか。
置かれた箸置は立体的なふくらみのある三日月形で、焼物のようでもあり珊瑚礁の
かけらのような自然の造形物でにも見えて。

食事が出てくるのを待つ間、それぞれ個性的な四角に切り出された椅子を座り比べ。
どれもゆったり大らか、とことん分厚く仕上げられた座面のカーブが気持ちいい。
冬なのにそのまま座っても不思議と冷たく感じない。
気のせいなのか、どうなのか。
こんな椅子ウチの玄関にあったらほんとステキだなぁ~。

土蔵の手前にはオープンエアの席も。
男性がひとり読者をしながらコーヒーを飲んでいる。
あぁっ、やっぱりスイーツも一緒に頼めば良かったかなぁ…。
しばらく待って出てきたランチは
・金目と里芋のコロッケ 柚子胡椒&トマト系ソース
・緑豆ごはん 南伊豆のお米で
・菜の花の胡麻和え
・セロリのお吸いもの

作品だと思われるお吸い物の器、底が丸くてごろごろ揺れる(笑)。
でも繊細で力強くて、すごく魅かれてしまった。
アーティストや作家のファンになってしまう瞬間って、こんな時なんだろうか。
コロッケの中は里芋でしっとり、赤いキンメの身に混じってのほんのちいさな薄骨片も。
いちから全部手づくりしてる、って伝わってくる優しい味わい。
お吸い物のダシも柔らかくて透明で、セロリもおいしくいただける。

このテーブル、ここを改装するときの古材のはず。
だって虫食いの跡が目の前の柱の虫食いと全く同じだから…
そんな思いつきをひとり巡らして喜んでいるネル。
わたし、この空間を気に入ったのか?
やゃ、深い観察眼がないせいか、ざわざわと気持ちがしっくりこない。。
このはかなく温かい古民家インスタレーションの中に偶然迷い込んで食事している自分。。
自分がアート作品のなかにいて、まだまだ理解できないことから来る緊張感。
それを気にしなければ居心地ヨシ。
うーん、十分に不思議だ(笑)

時間に追われてそそくさとお会計。
帰り際落ち着いて庭をよく見渡すと、別棟がもうひとつ。
こちらはギャラリーとして開放しているらしく大きな書画が展示されている。
時間をとって、また来よう。
次は「しっとりチョコケーキ」か「とろり黒蜜プリン」に「黒糖しょうがエール」だナ…。

<今日のお会計>
1400円/ランチ
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/南伊豆の自然とはかない現代アートの融合
アートやクラフトに興味のある人が行くとより楽しめる大人の空間。
この空間に心惹かれて理解したいと願う心の動きにびっくりしてしまった。
女性同士の小旅行のティータイムなんかに一番しっくりきそう。
老舗旅館に本格ガーデンスパが融合した和の南国リゾート、下田「清流荘」。
あさばに蓬莱、強羅花壇も名を連ね、世界のVIPご用達と認められた宿だけが登録される
仏「ルレ・エ・シャトー協会」に日本で初めて選ばれた宿なのだとか。
いつかは泊ってみたいなぁ、と憧れのまま未だ果せてなくて。
そんな名旅館の所有していた別荘にカフェができたと聞いて約1年半。
それがこの年末、やっと訪れる機会が来たのです♪
■清流荘別墅 開(カイ) [カフェ・サロン]
下田市中98
0558-22-1361(清流荘)
http://www.seiryuso.co.jp/bessyo/
南伊豆を河津から下田へ、伊豆急行蓮台寺駅と下田駅のちょうど中間地点ぐらい。
何気ない県道沿いの駐車場になった雑木の混じる前庭の奥に進むと
高々と廻らせた立派な石造りの門柱が。
知って探さないとまず来れない場所。

門柱の真ん中には見上げるような高さのオブジェが。
その先頭には針金でできた繊細な蜘蛛の巣のようなオブジェが風を受けてくるくると回転、
一本一本の先端についたモビールがキラキラと陽を受けて輝いてる。

このカフェ、清流荘のオーナーと懇意にしている陶芸&インスタレーション作家の
ご家族がはじめたと聞いていたけど、さっそくその作品が出迎えてるらしい。

ざざざっと冬の気配が深い広い庭の奥には、下田らしい白黒のなまこ壁の土蔵が。
入り口には銀色の丸い大きな水盤。
濃いピンクの椿が浮かんだ、なみなみと水を湛えた水面に昼過ぎの陽射しが反射、
七色に変換されながら土蔵の内部にまでゆらゆらと長く差し込んでいる。

店内は薄明かりの土蔵をそのまま活かした白壁と板張りのスペース。
懐かしいミント色の円筒形だるまストーブにはちらちらと小さな火が燃えている
古材とおぼしき厚みと渋さのある木材とアイアンで作られたテーブルと椅子が
思い思いの自由な形をしながらアート作品の佇まいで並んでいる。
見上げた天井には複数の円形アクリルミラーが嵌って。
陽射しを跳ね返す光のプリズムが不安定に白壁に輝き、
空間には不思議なゆらぎと緊張感が満ちて。
こんなことだとは思わなかったから、あらら、ちょっと戸惑ってしまったネル(笑)。
もっと普通によくある、値札の付いた作品展示コーナーがある今ドキ系物販カフェ、
ぐらいに思ってたから。
あー、びっくり。。
空間全体がこんな美しいアートになってたなんて…。
メニューはランチにスイーツとドリンク。
もの静かなスタッフさんは、この場の空気にぴったり。
ネルたちもなぜか小声になってしまう。
ランチはパン系とごはん系の2種類。
ごはん系のおかず・金目と里芋のコロッケに惹かれてごはん系をオーダー。

先に出てきた水のコースターは丸い蔦の葉かなにか。
置かれた箸置は立体的なふくらみのある三日月形で、焼物のようでもあり珊瑚礁の
かけらのような自然の造形物でにも見えて。

食事が出てくるのを待つ間、それぞれ個性的な四角に切り出された椅子を座り比べ。
どれもゆったり大らか、とことん分厚く仕上げられた座面のカーブが気持ちいい。
冬なのにそのまま座っても不思議と冷たく感じない。
気のせいなのか、どうなのか。
こんな椅子ウチの玄関にあったらほんとステキだなぁ~。

土蔵の手前にはオープンエアの席も。
男性がひとり読者をしながらコーヒーを飲んでいる。
あぁっ、やっぱりスイーツも一緒に頼めば良かったかなぁ…。
しばらく待って出てきたランチは
・金目と里芋のコロッケ 柚子胡椒&トマト系ソース
・緑豆ごはん 南伊豆のお米で
・菜の花の胡麻和え
・セロリのお吸いもの

作品だと思われるお吸い物の器、底が丸くてごろごろ揺れる(笑)。
でも繊細で力強くて、すごく魅かれてしまった。
アーティストや作家のファンになってしまう瞬間って、こんな時なんだろうか。
コロッケの中は里芋でしっとり、赤いキンメの身に混じってのほんのちいさな薄骨片も。
いちから全部手づくりしてる、って伝わってくる優しい味わい。
お吸い物のダシも柔らかくて透明で、セロリもおいしくいただける。

このテーブル、ここを改装するときの古材のはず。
だって虫食いの跡が目の前の柱の虫食いと全く同じだから…
そんな思いつきをひとり巡らして喜んでいるネル。
わたし、この空間を気に入ったのか?
やゃ、深い観察眼がないせいか、ざわざわと気持ちがしっくりこない。。
このはかなく温かい古民家インスタレーションの中に偶然迷い込んで食事している自分。。
自分がアート作品のなかにいて、まだまだ理解できないことから来る緊張感。
それを気にしなければ居心地ヨシ。
うーん、十分に不思議だ(笑)

時間に追われてそそくさとお会計。
帰り際落ち着いて庭をよく見渡すと、別棟がもうひとつ。
こちらはギャラリーとして開放しているらしく大きな書画が展示されている。
時間をとって、また来よう。
次は「しっとりチョコケーキ」か「とろり黒蜜プリン」に「黒糖しょうがエール」だナ…。

<今日のお会計>
1400円/ランチ
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/南伊豆の自然とはかない現代アートの融合
アートやクラフトに興味のある人が行くとより楽しめる大人の空間。
この空間に心惹かれて理解したいと願う心の動きにびっくりしてしまった。
女性同士の小旅行のティータイムなんかに一番しっくりきそう。
2008年11月18日
059 長屋門レストラン ヴァルナ [富士宮]
9月に富士宮にオープンした、本格イタリアンレストラン。
このレストラン、一般のレストランとはかなり違った背景を持つ、首都圏発のプロジェクト
のもと誕生したレストランで。
市所有の史跡「長屋門」の修復と富士宮市の「食による街づくり」をきっかけに
自治体プラス様々な団体・事業者・出資者、大学などが共同で創り上げた
「地方活性化レストラン」なのだそうです。
くわしくはHPにいろいろとあるので、こちらで
→http://www.food-japan.jp/establishment
→http://www.r-varna.com
HPにはこのレストランの生まれた理念や哲学が細かく書いてあって、どれを読んでも
ナルホドな、その通りだなと。
こういう取り組みが、本当に上手く回りはじめるといいなって。
静岡に限って言えば、こういう店の評判や成功をきっかけに、もっともっと静岡で外食を
楽しむ人が増えればいいなって。
そんなことを考えながら行ってきました♪
■長屋門RESTAURANT VARNA [イタリア料理]
富士宮市大宮町6-22
0544-25-1323
場所は富士宮浅間大社のすぐ横。

どっしりと構えた長屋門。
京都の高名なお寺の門のように大きく張り出した見事な屋根があって
左右には畳の入った居室も構えた豪壮で贅沢な造り。
後ろの白い建物が新しくできたレストランの本棟。

長屋門をくぐった目の前はこじんまりした日本庭園。
水面を小さな魚の群れが泳いでいる、湧水の小川に掛けられた橋を渡って。

レストランは白いモダンな近代建築。ドアやサッシは木であたたかく。
天井の高い明るい店内からは、光の入る四角い坪庭とウッドデッキのある中庭が。
四角く切り取られた中庭の窓からは、日本庭園越しに長屋門も借景に。

L字になったフロアにはシンプルな木のイスのテーブル席が並ぶ。
白が基調の店内は大きな目のタイルの床もきりっと清潔感があって、大きく切り取られた
窓が外の木目と緑をちょうどいいバランスで室内に取り入れている。
テーブルセットはライヨールナイフ、ジノリの最新シリーズ、リーデルのグラス。
すごくすごく、きれい。
東京のちょっと高級なレストランでも、このラインナップって簡単ではないはず。
でもテーブルクロスがないのが不思議。
カフェみたいにお客さんみんなの足もとが見えて、美しくはないだろうな…。
テーブルはガラス張り。パンくず処理のとき、どうするんだろ。
食前酒やソフトドリンクは700~1000円台。地元産果物やハーブ使用のオリジナルも。
ランチは1900円、2800円、4500円の3コース。
4500円のコースにも興味があったけどメニューが固定だったので、3皿ともプリフィクス
で選べる2800円のコースに決定。
「コース料理にあわせたワインをグラスでお出しします」のコピーに惹かれて
運転をしないネルだけ「グラスワインコース2種」もオーダー。
オーダーを取ってくれたソムリエさんに「ワイン何が出ますか?」と尋ねたら
「うーん、白と赤と・・・料理に合わせてお出ししますね」の言葉に期待大!
お願いしますよ~~
実際厨房近くのカートには10本前後の栓の空いたボトルが並び、しきりに
テイスティングをしている姿が見える。好みのが来るといいな…♪
入店から30分後。
やっと、来ましたよ、前菜が。
まだ二組しかいないのにな?二人ともお腹ペコペコじゃなくてよかった。

富士の胸鶏肉の低温調理。

朝霧ヨーグル豚バラ肉の柔らか煮。
うーーーん、おいしい。上品。ちゃんとしてる。

パンは2種。ライ麦ロールとフォカッチャ。このライ麦ロール、おいしい。
はじめから取り分けてあるバター、純度が高いというのかやたらおいしい。
A氏は自立するライヨールのバターナイフがお気に入り♪
ほどよく重みのある持ち手は水牛の角かなんかかな。
ひっきりなしに訪れる、満席のため予約がないと…と帰されてしまうお客さん。
すっごいウキウキ歩いてたのに入れずにしょんぼり帰っていくお客さんを
何組も何組も、見てしまった。
そのうちA氏、入店しようと窓の外を歩いてくるお客様を見ながら
<あのお客様予約してるか当てっこゲ~~ム!>をはじめてしまう始末・・・
トホホ、あんたも相当アホな奴だよ。
あからさまにがっくり落ち込んでた、地元ナンバーの軽で帰っていった若いカップル。
かわいそう。。連られてネルのテンションも…
せめて入口のメニュー看板に「本日満席です」「本日予約のお客様のみです」とか掲示を
出してあげれば、せっかく興味持ってくれたお客様にイヤな思いをさせずに済むのになぁ。。

プリモと一緒に白ワインも。
よかった、好きな香りと味。うすく黄緑がかった色もキレイ♪

地元白菜と生ハムのクリームソースのフェデリーニ。

山芋とバジル、ビオファームまつきさんのバジルのジェノヴェーゼ。自家製パスタで。
これまた、きちんとしてる。ジェノベーゼソース、オリーブオイルがよくていい。
山芋はしっとり、白葱も甘いし。
この日はちょうど止んだかと思えば降りだす雨模様。
中庭デッキにおいた木のテーブルセット。屋根がないからさっきからずっと濡れっぱなし。
きれいにカーブしたイスの座面に水たまりができている。
雨のときはしまってあげたいな…

メインは二人とも地元産、萬幻豚の肩ロースのロースト。
肉はほんのりピンク色でしっとりきめ細やか。
柔らかくて、みずみずしくて、いくらでも食べられそう。

このライヨール肉用ナイフのきっさきとカーブ!
うーん、カッコイイ。。

メインと一緒に登場した赤ワイン。
ぷっくりふくらんだリーデルグラスも素敵。
「樽香も落ち着いてきて、いい感じなはずですよ」と バローロ、パオロ(何トカ)1999年。
これってけっこう高いワイン…、だよね??
そうか、こんなのもグラスで出してくれるんだぁぁぁ♪
味は、良かった、好きなカンジ♪香りも、確かに樽っぽいけどいいなぁ。
もっと重くてもいけそうだけど、この上品な豚肩ローストはこれぐらいがベストなのかも。
料理に合ったワインのグラスでの提供って、そう簡単にできることじゃないって
ワインに疎いネルでもなんとなく分かる。
こういう底力がこのレストランの良さなんだと思う。
ひとりで好みのボトルを飲みきるなんて全くの無理だから、こういうサービスってホント
楽しいしウレシイ。量が飲める人だって、それこそ色々楽しめていいだろうな~
ソムリエさん以外は地元の若いバイトさんばかりのようだけど、
夜はまた違う雰囲気なんだろか。
緊張はなさそうなのに「おいしいですね」「これ好きです」と話かけても笑顔がなくて
さびしい。返ってくるのは「ええ…」みたいな小さな返事ばかり。
言った手前ひとり語りになっちゃうと恥ずかしいから、お願い何か返して~(笑)!!
でもそうだよね、オープンしてまだ2か月なんだから。当然か。
そういえば夜に予約の電話かけた時も「○日は空いてますか?」って聞いたら間髪おかず
「満席ですっ!!………(無言)」と予想外にスマートじゃない対応に面食らったし、
入店するなり笑顔も挨拶もナシに「お名前はっ!!」って聞かれて検問みたい…って(笑)。

口直しの赤ワインのソルべ。
もうまんべんなく赤ワインの香りと味なのに、確かに爽やかで口どけ鮮やかでおいしい。
お替りほしいくらい。この辺の完成度&コーディネートが、やっぱりスゴイと思ってしまう。
デザートはプリフィクスのケーキとアイスクリームを盛り合わせで。


ネルのは大きくてキレイなプレートに旬の柿と一緒に盛り付けて。
あれっ、このモンブラン。。栗の味が全くしないナ…??
コーヒーセットはジノリのベッキオホワイト?で統一。
コーヒーはしっかりしたデザートの甘さとちょうどいい深み。
はぁぁ、いっぱい食べたぁ。
適度にボリュームがあって、どの皿もおいしくて、キレイで、破綻なく完成度高くて。
それにワインも魅力的な価格でおいしくて。
たぶん東京で同じものを食べることを考えたら、お得感は高いのだと思う。
ただネルみたいな地元民は洗練されて東京っぽくて嬉しいのだけど、首都圏の
食べ慣れた人には地元素材プラス、調理法とか見た目とか器遣いとか…
せっかく遠出してきた甲斐というか、
東京ではお金を積んでも味わえない納得感=旅先で出会う食の喜び=富士宮らしさ
がもっとダイレクトに伝わる皿があってもいいのかな、と。
できれば今後、季節を問わないメインになる名物料理ができたら。
あとはスタッフのサービスと笑顔が追いつけば♪
対話を大切に、周囲で起っていることにきちんと気づいて必要な対応をしてほしい。
色んなモノを背負って毎日大変だと思うけど、自分たちの手でこの壮大なミッションを
成功させるんだ、って気概があれば絶対ファンは増えると思う。
現場スタッフの店への愛情&情熱と当事者意識があれば、
結局箱モノ行政なんだよね・・・なんて懸念はいくらでも覆せるはず。
時間をかけてみんなに愛されるお店になっていってほしいです。

<今日のお会計>
8800円・2名・サ10%/ ランチコース2800円×2
自家製ジンジャーエール800円
グラスワインコース2種1600円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/半年後、一年後に期待
理念が素晴らしいだけにどうしてもハードルが高くなりがちだったけど、
味やコース内容&ボリューム、価格構成、外観&内観&コンセプトもよかった。
首都圏に比べてコスパのいい店じゃなくて、皆がお金握って通う店になってほしい。
A氏:★★☆☆☆/おいしいからがんばれ
店の立派さ、料理の美味しさと不釣り合いな接客がちょうど打ち消しあって今の
ところ値段相応ってカンジかな。他のお客さんも盛り上がってる風に見えなかった。
立派なHPなのに住所とグーグルmapだけで、最寄駅からの所要時間とかの一番
必要なアクセス情報がなかったのはがっかり。人に遠方から来てほしいんだよね?
ターゲットとかマーケットとかじゃなくて、生身のお客さんが来ることを忘れないで。
_
このレストラン、一般のレストランとはかなり違った背景を持つ、首都圏発のプロジェクト
のもと誕生したレストランで。
市所有の史跡「長屋門」の修復と富士宮市の「食による街づくり」をきっかけに
自治体プラス様々な団体・事業者・出資者、大学などが共同で創り上げた
「地方活性化レストラン」なのだそうです。
くわしくはHPにいろいろとあるので、こちらで
→http://www.food-japan.jp/establishment
→http://www.r-varna.com
HPにはこのレストランの生まれた理念や哲学が細かく書いてあって、どれを読んでも
ナルホドな、その通りだなと。
こういう取り組みが、本当に上手く回りはじめるといいなって。
静岡に限って言えば、こういう店の評判や成功をきっかけに、もっともっと静岡で外食を
楽しむ人が増えればいいなって。
そんなことを考えながら行ってきました♪
■長屋門RESTAURANT VARNA [イタリア料理]
富士宮市大宮町6-22
0544-25-1323
場所は富士宮浅間大社のすぐ横。

どっしりと構えた長屋門。
京都の高名なお寺の門のように大きく張り出した見事な屋根があって
左右には畳の入った居室も構えた豪壮で贅沢な造り。
後ろの白い建物が新しくできたレストランの本棟。

長屋門をくぐった目の前はこじんまりした日本庭園。
水面を小さな魚の群れが泳いでいる、湧水の小川に掛けられた橋を渡って。

レストランは白いモダンな近代建築。ドアやサッシは木であたたかく。
天井の高い明るい店内からは、光の入る四角い坪庭とウッドデッキのある中庭が。
四角く切り取られた中庭の窓からは、日本庭園越しに長屋門も借景に。

L字になったフロアにはシンプルな木のイスのテーブル席が並ぶ。
白が基調の店内は大きな目のタイルの床もきりっと清潔感があって、大きく切り取られた
窓が外の木目と緑をちょうどいいバランスで室内に取り入れている。
テーブルセットはライヨールナイフ、ジノリの最新シリーズ、リーデルのグラス。
すごくすごく、きれい。
東京のちょっと高級なレストランでも、このラインナップって簡単ではないはず。
でもテーブルクロスがないのが不思議。
カフェみたいにお客さんみんなの足もとが見えて、美しくはないだろうな…。
テーブルはガラス張り。パンくず処理のとき、どうするんだろ。
食前酒やソフトドリンクは700~1000円台。地元産果物やハーブ使用のオリジナルも。
ランチは1900円、2800円、4500円の3コース。
4500円のコースにも興味があったけどメニューが固定だったので、3皿ともプリフィクス
で選べる2800円のコースに決定。
「コース料理にあわせたワインをグラスでお出しします」のコピーに惹かれて
運転をしないネルだけ「グラスワインコース2種」もオーダー。
オーダーを取ってくれたソムリエさんに「ワイン何が出ますか?」と尋ねたら
「うーん、白と赤と・・・料理に合わせてお出ししますね」の言葉に期待大!
お願いしますよ~~
実際厨房近くのカートには10本前後の栓の空いたボトルが並び、しきりに
テイスティングをしている姿が見える。好みのが来るといいな…♪
入店から30分後。
やっと、来ましたよ、前菜が。
まだ二組しかいないのにな?二人ともお腹ペコペコじゃなくてよかった。

富士の胸鶏肉の低温調理。

朝霧ヨーグル豚バラ肉の柔らか煮。
うーーーん、おいしい。上品。ちゃんとしてる。

パンは2種。ライ麦ロールとフォカッチャ。このライ麦ロール、おいしい。
はじめから取り分けてあるバター、純度が高いというのかやたらおいしい。
A氏は自立するライヨールのバターナイフがお気に入り♪
ほどよく重みのある持ち手は水牛の角かなんかかな。
ひっきりなしに訪れる、満席のため予約がないと…と帰されてしまうお客さん。
すっごいウキウキ歩いてたのに入れずにしょんぼり帰っていくお客さんを
何組も何組も、見てしまった。
そのうちA氏、入店しようと窓の外を歩いてくるお客様を見ながら
<あのお客様予約してるか当てっこゲ~~ム!>をはじめてしまう始末・・・
トホホ、あんたも相当アホな奴だよ。
あからさまにがっくり落ち込んでた、地元ナンバーの軽で帰っていった若いカップル。
かわいそう。。連られてネルのテンションも…
せめて入口のメニュー看板に「本日満席です」「本日予約のお客様のみです」とか掲示を
出してあげれば、せっかく興味持ってくれたお客様にイヤな思いをさせずに済むのになぁ。。

プリモと一緒に白ワインも。
よかった、好きな香りと味。うすく黄緑がかった色もキレイ♪

地元白菜と生ハムのクリームソースのフェデリーニ。

山芋とバジル、ビオファームまつきさんのバジルのジェノヴェーゼ。自家製パスタで。
これまた、きちんとしてる。ジェノベーゼソース、オリーブオイルがよくていい。
山芋はしっとり、白葱も甘いし。
この日はちょうど止んだかと思えば降りだす雨模様。
中庭デッキにおいた木のテーブルセット。屋根がないからさっきからずっと濡れっぱなし。
きれいにカーブしたイスの座面に水たまりができている。
雨のときはしまってあげたいな…

メインは二人とも地元産、萬幻豚の肩ロースのロースト。
肉はほんのりピンク色でしっとりきめ細やか。
柔らかくて、みずみずしくて、いくらでも食べられそう。

このライヨール肉用ナイフのきっさきとカーブ!
うーん、カッコイイ。。

メインと一緒に登場した赤ワイン。
ぷっくりふくらんだリーデルグラスも素敵。
「樽香も落ち着いてきて、いい感じなはずですよ」と バローロ、パオロ(何トカ)1999年。
これってけっこう高いワイン…、だよね??
そうか、こんなのもグラスで出してくれるんだぁぁぁ♪
味は、良かった、好きなカンジ♪香りも、確かに樽っぽいけどいいなぁ。
もっと重くてもいけそうだけど、この上品な豚肩ローストはこれぐらいがベストなのかも。
料理に合ったワインのグラスでの提供って、そう簡単にできることじゃないって
ワインに疎いネルでもなんとなく分かる。
こういう底力がこのレストランの良さなんだと思う。
ひとりで好みのボトルを飲みきるなんて全くの無理だから、こういうサービスってホント
楽しいしウレシイ。量が飲める人だって、それこそ色々楽しめていいだろうな~
ソムリエさん以外は地元の若いバイトさんばかりのようだけど、
夜はまた違う雰囲気なんだろか。
緊張はなさそうなのに「おいしいですね」「これ好きです」と話かけても笑顔がなくて
さびしい。返ってくるのは「ええ…」みたいな小さな返事ばかり。
言った手前ひとり語りになっちゃうと恥ずかしいから、お願い何か返して~(笑)!!
でもそうだよね、オープンしてまだ2か月なんだから。当然か。
そういえば夜に予約の電話かけた時も「○日は空いてますか?」って聞いたら間髪おかず
「満席ですっ!!………(無言)」と予想外にスマートじゃない対応に面食らったし、
入店するなり笑顔も挨拶もナシに「お名前はっ!!」って聞かれて検問みたい…って(笑)。

口直しの赤ワインのソルべ。
もうまんべんなく赤ワインの香りと味なのに、確かに爽やかで口どけ鮮やかでおいしい。
お替りほしいくらい。この辺の完成度&コーディネートが、やっぱりスゴイと思ってしまう。
デザートはプリフィクスのケーキとアイスクリームを盛り合わせで。


ネルのは大きくてキレイなプレートに旬の柿と一緒に盛り付けて。
あれっ、このモンブラン。。栗の味が全くしないナ…??
コーヒーセットはジノリのベッキオホワイト?で統一。
コーヒーはしっかりしたデザートの甘さとちょうどいい深み。
はぁぁ、いっぱい食べたぁ。
適度にボリュームがあって、どの皿もおいしくて、キレイで、破綻なく完成度高くて。
それにワインも魅力的な価格でおいしくて。
たぶん東京で同じものを食べることを考えたら、お得感は高いのだと思う。
ただネルみたいな地元民は洗練されて東京っぽくて嬉しいのだけど、首都圏の
食べ慣れた人には地元素材プラス、調理法とか見た目とか器遣いとか…
せっかく遠出してきた甲斐というか、
東京ではお金を積んでも味わえない納得感=旅先で出会う食の喜び=富士宮らしさ
がもっとダイレクトに伝わる皿があってもいいのかな、と。
できれば今後、季節を問わないメインになる名物料理ができたら。
あとはスタッフのサービスと笑顔が追いつけば♪
対話を大切に、周囲で起っていることにきちんと気づいて必要な対応をしてほしい。
色んなモノを背負って毎日大変だと思うけど、自分たちの手でこの壮大なミッションを
成功させるんだ、って気概があれば絶対ファンは増えると思う。
現場スタッフの店への愛情&情熱と当事者意識があれば、
結局箱モノ行政なんだよね・・・なんて懸念はいくらでも覆せるはず。
時間をかけてみんなに愛されるお店になっていってほしいです。

<今日のお会計>
8800円・2名・サ10%/ ランチコース2800円×2
自家製ジンジャーエール800円
グラスワインコース2種1600円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/半年後、一年後に期待
理念が素晴らしいだけにどうしてもハードルが高くなりがちだったけど、
味やコース内容&ボリューム、価格構成、外観&内観&コンセプトもよかった。
首都圏に比べてコスパのいい店じゃなくて、皆がお金握って通う店になってほしい。
A氏:★★☆☆☆/おいしいからがんばれ
店の立派さ、料理の美味しさと不釣り合いな接客がちょうど打ち消しあって今の
ところ値段相応ってカンジかな。他のお客さんも盛り上がってる風に見えなかった。
立派なHPなのに住所とグーグルmapだけで、最寄駅からの所要時間とかの一番
必要なアクセス情報がなかったのはがっかり。人に遠方から来てほしいんだよね?
ターゲットとかマーケットとかじゃなくて、生身のお客さんが来ることを忘れないで。
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2008年04月24日
052 ガラムマサラ [伊豆・伊豆高原]
もうひとつ、伊豆にあるお気に入りのカレー屋さん。
伊豆高原駅から桜並木をずっと上がって、別荘や保養所が密集してるあたりに
建つゆったりとしたお店。
白と茶色が基調の落ち着いた外観は、品のいい喫茶店のよう。

■ガラムマサラ [カレー]
伊東市池893-130
0557-53-5566

カレーは5種類。
といってもどれもスパイスの配合、スープストックも変えてイチから仕込んだもの。
化学調味料や砂糖はもちろん、小麦粉やカレー粉も不使用でベースはじっくり
炒めた玉ネギ、とろみは野菜と果物だけで出している。
そう、ほぼすべてがご主人のオリジナルレシピ。
一番合う辛さをそのカレーごと追求しているから、辛さの調整はできないそう。
ただその仕込みはものすごく大変らしい。
スパイスはホールからその都度挽いて、ビーフカレーの肉は大きな塊を買い付けて
自ら切り分け、チキンカレーの肉は一度全体を焙ってから煮込みへ。
エビカレーのエビは殻付きのをひとつひとつ剥いて、その殻でダシを取るそう。
仲の良さそうなオーナーご夫妻は、50代を超えたぐらい。
二人で大量の肉塊を焙ったり、エビの殻剥きするのはなかなか骨の折れる作業に
違いない。でも店内はそんな雑事は感じさせないほど、避暑地の喫茶店のように静かな
落ち着いた空間になっている。
ネルはエビカレー、A氏はチキンカレーをオーダー。
まずは千切りの紅ショウガとらっきょうが出てくる。
登場したカレー、平皿に盛られたご飯と別にカレーが小さな丸い壷に入ってくる。
全体のボリュームは女性でちょうどいいくらいかな。
トロトロの壷からは独特の香リが立ち昇ってくる。
エビカレーはもう、完全な鬼殻焼きフレーバー。
目の前に焼いたエビが置かれてるみたい。
ビーフカレーもインド風のこっくりと複雑で、スパイシーな香りが漂ってくる。

緑色っぽいエビカレーをひとくち。うわぁっっ、辛いよ。。。
辛いモノが得意じゃないネルには、二口目を躊躇させるくらいの辛さ。

でも濃厚なエビダシの旨みに惹かれて、もうひとくち。
じわじわ辛みが口全体をおおっていく。
辛さの向こう側にじんわりコクが感じられる。
こんなエビカレー、全く食べたことないなぁ。
入っている大き目のエビは歯切れよく堅めで、プリプリ。
辛いんだけど、でもまた手が伸びて。結局どんどん食べてしまう。

赤身を帯びたオレンジ色のチキンカレー。やっぱり、かなり辛い。
でもよく煮込んで角がないから、少しずつでも食べたくなる。
焙ってあるというチキン、さすがにおいしい。
噛んでほろほろ崩れる具合がちょうどいい。
どちらもダシを味わうタイプのカレーな気がする。
欧風や家庭的なカレーが好きな人には、カレーと思えない位かも。
お水をどんどんいただきながら、あっという間に完食。
や~~~、汗かいた!
A氏も辛いけどオイシイよ、といいながら大汗。
セットになっていたヨーグルトでひと心地。。
ほっとして窓辺に目を遣れば、伊豆高原の気持ちのいい緑が広がっている。
その中にリスを発見、しかも二匹も!

店の奥は一面ガラス窓で、木漏れ日がほどよく差し込んでいる。
居ながらにして小鳥が飛び交う様が見られるのも、伊豆高原の店ならではの特権。
やっぱり伊豆に来たなら地魚、にプラスして、こんなきちんと手のかけられた食事を
するのも伊豆の楽しみ方のひとつかも。
<今日のお会計>
2550円・2名/エビのカリー1350円、チキンのカリー1200円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/ダシを楽しむ、和食好きにはおいしいカレー
エビのダシがものすごくてびっくり。もう少し辛さ抑えめだったら、ネル
にももっとおいしさが分かると思う。量を考えると値段は高めかな。。
でも観光地のど真ん中でここまでおいしいものなら、納得です。
A氏:★★★☆☆/カレーっぽくないカレー
チキンカレーおいしかった。辛さもちょうど良かったし。でも自分好みのカレー
ではなかったかなあ。値段がもう少し手頃なら大盛にしたり他のカレーも試
してみたかった。次はビーフかな。店内からリスが見れるのは面白い(笑)
_
伊豆高原駅から桜並木をずっと上がって、別荘や保養所が密集してるあたりに
建つゆったりとしたお店。
白と茶色が基調の落ち着いた外観は、品のいい喫茶店のよう。
■ガラムマサラ [カレー]
伊東市池893-130
0557-53-5566
カレーは5種類。
といってもどれもスパイスの配合、スープストックも変えてイチから仕込んだもの。
化学調味料や砂糖はもちろん、小麦粉やカレー粉も不使用でベースはじっくり
炒めた玉ネギ、とろみは野菜と果物だけで出している。
そう、ほぼすべてがご主人のオリジナルレシピ。
一番合う辛さをそのカレーごと追求しているから、辛さの調整はできないそう。
ただその仕込みはものすごく大変らしい。
スパイスはホールからその都度挽いて、ビーフカレーの肉は大きな塊を買い付けて
自ら切り分け、チキンカレーの肉は一度全体を焙ってから煮込みへ。
エビカレーのエビは殻付きのをひとつひとつ剥いて、その殻でダシを取るそう。
仲の良さそうなオーナーご夫妻は、50代を超えたぐらい。
二人で大量の肉塊を焙ったり、エビの殻剥きするのはなかなか骨の折れる作業に
違いない。でも店内はそんな雑事は感じさせないほど、避暑地の喫茶店のように静かな
落ち着いた空間になっている。
ネルはエビカレー、A氏はチキンカレーをオーダー。
まずは千切りの紅ショウガとらっきょうが出てくる。
登場したカレー、平皿に盛られたご飯と別にカレーが小さな丸い壷に入ってくる。
全体のボリュームは女性でちょうどいいくらいかな。
トロトロの壷からは独特の香リが立ち昇ってくる。
エビカレーはもう、完全な鬼殻焼きフレーバー。
目の前に焼いたエビが置かれてるみたい。
ビーフカレーもインド風のこっくりと複雑で、スパイシーな香りが漂ってくる。
緑色っぽいエビカレーをひとくち。うわぁっっ、辛いよ。。。
辛いモノが得意じゃないネルには、二口目を躊躇させるくらいの辛さ。
でも濃厚なエビダシの旨みに惹かれて、もうひとくち。
じわじわ辛みが口全体をおおっていく。
辛さの向こう側にじんわりコクが感じられる。
こんなエビカレー、全く食べたことないなぁ。
入っている大き目のエビは歯切れよく堅めで、プリプリ。
辛いんだけど、でもまた手が伸びて。結局どんどん食べてしまう。
赤身を帯びたオレンジ色のチキンカレー。やっぱり、かなり辛い。
でもよく煮込んで角がないから、少しずつでも食べたくなる。
焙ってあるというチキン、さすがにおいしい。
噛んでほろほろ崩れる具合がちょうどいい。
どちらもダシを味わうタイプのカレーな気がする。
欧風や家庭的なカレーが好きな人には、カレーと思えない位かも。
お水をどんどんいただきながら、あっという間に完食。
や~~~、汗かいた!
A氏も辛いけどオイシイよ、といいながら大汗。
セットになっていたヨーグルトでひと心地。。
ほっとして窓辺に目を遣れば、伊豆高原の気持ちのいい緑が広がっている。
その中にリスを発見、しかも二匹も!
店の奥は一面ガラス窓で、木漏れ日がほどよく差し込んでいる。
居ながらにして小鳥が飛び交う様が見られるのも、伊豆高原の店ならではの特権。
やっぱり伊豆に来たなら地魚、にプラスして、こんなきちんと手のかけられた食事を
するのも伊豆の楽しみ方のひとつかも。
<今日のお会計>
2550円・2名/エビのカリー1350円、チキンのカリー1200円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/ダシを楽しむ、和食好きにはおいしいカレー
エビのダシがものすごくてびっくり。もう少し辛さ抑えめだったら、ネル
にももっとおいしさが分かると思う。量を考えると値段は高めかな。。
でも観光地のど真ん中でここまでおいしいものなら、納得です。
A氏:★★★☆☆/カレーっぽくないカレー
チキンカレーおいしかった。辛さもちょうど良かったし。でも自分好みのカレー
ではなかったかなあ。値段がもう少し手頃なら大盛にしたり他のカレーも試
してみたかった。次はビーフかな。店内からリスが見れるのは面白い(笑)
_
2008年04月21日
050 麓 [伊豆・伊豆高原]
八幡野、大室高原、城ヶ崎、池、富戸…
伊豆高原って狭い中にいろんな地域が入り組んでいて、意外とわかりにくい。
そんな伊豆高原のなかでも目立たない、大室高原近くの別荘地の旧道沿いに
ちょっと大きな民家みたいな風で建つパン屋さん。

もう何度も行ってるのに迷ったり、定休日だったり、売り切れだったり。
ネルの中では無事辿りつけただけでもウレシくなるパン屋さんだ。
■手づくりパン 麓ろく [ベーカリー&カフェ]
伊東市富戸1095-184
0557-51-0153

木立に囲まれて、どっしりした喫茶店のようなつくりの店。
カウンターの前に焼きあがったパンが何個かづつカゴに入って置かれている。
とくにパンに値札はなくてコレは何?、いくらですか、と聞きながら買う感じ。
イートインはホワイトボードにドリンクとランチセットの値段。

好きなパンとドリンクを頼むと、パンをカットして席まで持ってきてくれる。
この店はちょっと、不思議な感じで。
50代くらいの女性オーナーさんが基本ひとりでパン焼きも接客もこなしている。
あまり商売っ気のない無口な感じの方だけど、雰囲気が悪いわけではない。
パンの値段は安くないし、種類も少ないし、場所も分かりにくいし。
でもネルが気に入ってるのは、とにかくパンがリアルなおいしさだから。
かっこいいとか、今ドキとか、外国の本場風とかじゃなくて
たとえば自分に子どもがいたらどのパンよりも食べさせたい、
日本人的おいしさが伝わってきたからなんだと思う。

はじめて食べたときは、パンのしっとり&ずっしり感に衝撃!
聞けばパンをふくらますモノや日持ちさせるための添加物など全く入っていないため、
焼く前と焼いた後とほとんど大きさが変わらないそう。
ホントに瑞々しい赤ちゃんの肌みたいなパンで、少し指先で触れただけで
あれっコレは何かが違うゾ…と一瞬止まってしまうぐらい。
砂糖のかわりにてんさい糖を使ったり
カレーパンの具は肉ナシの野菜のみだったり
レーズンパンはよくある紫レーズンじゃなく
黄緑で皮の柔らかいシルクロードレーズンだったり。。

このパンのしっとり白い実がしっとりぎっしり巻いてるの、分かるかな。
デッキテラスの端には山と詰まれた薪と立派な石釜があり、糖分の少ないパンは
ここで焼くのだとか。いつかは白い煙があがってるのが見えたっけ。
そんな感じで聞けばいろいろあるのだけど、こんな細かいことなんて全く知らなくても
お母さんが丁寧に研いだお米を火と釜でじわっと炊いて、がっつり握ってくれたおむすび
みたいな優しくてあったかい味わいがどのパンからも漂ってくる。
パンはおやつと思ってる男性でも、ここならちゃんとした食事だと認めてくれる気がする。
ランチに付くスープも、やっぱり違う。

季節や野菜の仕入れで変わるそうだけど、このとき飲んだのはトマトベースのガスパチョ。
缶詰等一切使わず、すべて野菜の実とダシからとったもの。
もうとんでもなくフレッシュで、さっきまでこの野菜たち生きてたんだ~って分かるくらいに
どの野菜のクセも苦味も空気も、スープの中で晴れ晴れと活躍している感じ。
ランチは数量限定ですぐに終了、営業も週4の水・木・金・土曜のみ。
それでもタイミングを見つけてまた来たい。
オーナーさん買出しから仕込から石釜焼きに接客まで、ひとりで大変だろうけど
ずっと続けてほしいな。
ネルも時間みつけて行きますから!
<今日のお会計>
750円くらい・1名/エスプレッソ350円、レーズンパン1/2本350円(か300円)
<店を出て>
ネル:★★★★☆/手づくり&無添加が、はっきりとおいしさに結びついている店
安全安心も大事だけど、おいしさはもっと大事だと思うネルがやっと見つけた
ベーカリー。お腹いっぱいになっても、また噛みしめたくて手が伸びてしまう。
カフェとして使えるのもありがたい。ランチの数量がもっとあるといいのにな~。
______________________
<お礼>
この記事のUPで「静岡のおいしいお店・50店」やっと書きました~(パチパチ☆)
※http://gaisyoku.exblog.jp/ にバックナンバーがあります
今まで読んでくださった皆さん、コメントお寄せくださったみなさん、
ありがとうございます♪
超のんびりブログですがそう遠くならないうちに、「静岡で100店UP」目指して
いますので、これからもどうぞよろしくお願いします☆
伊豆高原って狭い中にいろんな地域が入り組んでいて、意外とわかりにくい。
そんな伊豆高原のなかでも目立たない、大室高原近くの別荘地の旧道沿いに
ちょっと大きな民家みたいな風で建つパン屋さん。
もう何度も行ってるのに迷ったり、定休日だったり、売り切れだったり。
ネルの中では無事辿りつけただけでもウレシくなるパン屋さんだ。
■手づくりパン 麓ろく [ベーカリー&カフェ]
伊東市富戸1095-184
0557-51-0153
木立に囲まれて、どっしりした喫茶店のようなつくりの店。
カウンターの前に焼きあがったパンが何個かづつカゴに入って置かれている。
とくにパンに値札はなくてコレは何?、いくらですか、と聞きながら買う感じ。
イートインはホワイトボードにドリンクとランチセットの値段。
好きなパンとドリンクを頼むと、パンをカットして席まで持ってきてくれる。
この店はちょっと、不思議な感じで。
50代くらいの女性オーナーさんが基本ひとりでパン焼きも接客もこなしている。
あまり商売っ気のない無口な感じの方だけど、雰囲気が悪いわけではない。
パンの値段は安くないし、種類も少ないし、場所も分かりにくいし。
でもネルが気に入ってるのは、とにかくパンがリアルなおいしさだから。
かっこいいとか、今ドキとか、外国の本場風とかじゃなくて
たとえば自分に子どもがいたらどのパンよりも食べさせたい、
日本人的おいしさが伝わってきたからなんだと思う。
はじめて食べたときは、パンのしっとり&ずっしり感に衝撃!
聞けばパンをふくらますモノや日持ちさせるための添加物など全く入っていないため、
焼く前と焼いた後とほとんど大きさが変わらないそう。
ホントに瑞々しい赤ちゃんの肌みたいなパンで、少し指先で触れただけで
あれっコレは何かが違うゾ…と一瞬止まってしまうぐらい。
砂糖のかわりにてんさい糖を使ったり
カレーパンの具は肉ナシの野菜のみだったり
レーズンパンはよくある紫レーズンじゃなく
黄緑で皮の柔らかいシルクロードレーズンだったり。。
このパンのしっとり白い実がしっとりぎっしり巻いてるの、分かるかな。
デッキテラスの端には山と詰まれた薪と立派な石釜があり、糖分の少ないパンは
ここで焼くのだとか。いつかは白い煙があがってるのが見えたっけ。
そんな感じで聞けばいろいろあるのだけど、こんな細かいことなんて全く知らなくても
お母さんが丁寧に研いだお米を火と釜でじわっと炊いて、がっつり握ってくれたおむすび
みたいな優しくてあったかい味わいがどのパンからも漂ってくる。
パンはおやつと思ってる男性でも、ここならちゃんとした食事だと認めてくれる気がする。
ランチに付くスープも、やっぱり違う。
季節や野菜の仕入れで変わるそうだけど、このとき飲んだのはトマトベースのガスパチョ。
缶詰等一切使わず、すべて野菜の実とダシからとったもの。
もうとんでもなくフレッシュで、さっきまでこの野菜たち生きてたんだ~って分かるくらいに
どの野菜のクセも苦味も空気も、スープの中で晴れ晴れと活躍している感じ。
ランチは数量限定ですぐに終了、営業も週4の水・木・金・土曜のみ。
それでもタイミングを見つけてまた来たい。
オーナーさん買出しから仕込から石釜焼きに接客まで、ひとりで大変だろうけど
ずっと続けてほしいな。
ネルも時間みつけて行きますから!
<今日のお会計>
750円くらい・1名/エスプレッソ350円、レーズンパン1/2本350円(か300円)
<店を出て>
ネル:★★★★☆/手づくり&無添加が、はっきりとおいしさに結びついている店
安全安心も大事だけど、おいしさはもっと大事だと思うネルがやっと見つけた
ベーカリー。お腹いっぱいになっても、また噛みしめたくて手が伸びてしまう。
カフェとして使えるのもありがたい。ランチの数量がもっとあるといいのにな~。
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<お礼>
この記事のUPで「静岡のおいしいお店・50店」やっと書きました~(パチパチ☆)
※http://gaisyoku.exblog.jp/ にバックナンバーがあります
今まで読んでくださった皆さん、コメントお寄せくださったみなさん、
ありがとうございます♪
超のんびりブログですがそう遠くならないうちに、「静岡で100店UP」目指して
いますので、これからもどうぞよろしくお願いします☆