2009年10月06日
070 蕎ノ字 [島田]
島田市「ばらの丘公園」近く、同じような名前の分譲地に続く坂道にある蕎麦店。
広い駐車場に車を止めて
段差のある庭木の小道を下ると店の前。
風情のある造りだなぁ…

■手打ちそばと旬の天ぷら 蕎ノ字 [天ぷら・蕎麦]
島田市ばらの丘1-21-3
0547-34-5234
目の前には深い庇で半屋内になった、
露地庭のような石を敷いたアプローチ。
壁にしつらえた木枠の窓からは打ち場や石臼が見えたり、
緑のあるつくばいやら木の腰掛台やら趣のある和の品も。

建物は新しいのに、ずいぶん和風建築の要素が盛り込まれている。
カラカラと入り口の格子戸を引き、靴を脱いであがるとすぐに店内、ではなく
まずは一拍おいて身支度を整えられる、襖で仕切られた控えの間。
うーーん、これって京都の料理屋さんでよくある造り。
そっかぁ、凝ってるなぁ…
店内は天ぷら揚げ場前に弧を描くカウンター席。
掘り切りで足をのばせる座椅子になっている。
こういうカウンター席、静岡の蕎麦店では相当珍しいだろうナ。。
続いて畳の座敷席、おなじく畳の上に直に置いた立派なテーブル席。

腰を落ち着けたのは座敷席。
天井は板張と網代、低い位置には坪庭を眺める地窓など、とにかく風情あり。
かなりこだわりの設計なのだと思う。
はじめメニューを持ってきたスタッフさん、季節の単品天ぷらメニューを指して
今日はこちらがおすすめです、と教えてくれたので
あーナルホド、ここは純然たる蕎麦店というより天ぷら屋さんに近い気分の店なんだな、
と了解。
だったらこの建物、しつらいも納得いくな♪
やっと腑に落ちた感じ(笑)
彩りのきれいな「季節の天おろしそば」。

思ったより器は小さめで、天ぷらは珍しいものがいろいろ。
隠れて見えなくなってる下の蕎麦は、ボリューム少なめかな。
アレ、この極々薄ピンクのかつをぶし、
ついさっき挽いてきましたと思えるほど香り高くて味わい深い。。
ツヤツヤの海苔も、アラ、風味満点でおいしい。。
大根おろしも辛すぎず、ほどよい水気でまとまっていて食べやすい。
今まで蕎麦にのってる薬味系単品の味で、コレは、と思った経験はほとんどない。
むぅーーー、これはかなり吟味した素材を使ってるハズ・・・
しかも丁寧にしてくれてるなぁ
天ぷらはエビとエビの足&尾、大きなオクラ、かぼちゃ、なんかの葉っぱ?、
あともうひとつぐらいと、イチジク。
まずは珍しい、エビの足&尾の天ぷら♪
口に入れると磯の香りと揚げ油の香ばしさにプラス、軽快なパリパリ感!
エビの旨味もきちんとあって、これはスゴクおいしい♪
こういう食べ方もあるんだな~
なるほどぉ。。。
続いてエビの身♪
うわっ、コレおいしぃーーーーーーーーーーー(喜)!!
薄衣で爽やかにサクッとしてて
投げ入れもキレイに形になってて、
そこにぴったりの火の通し加減でむくむくと半熟になった
甘いエビの身がたまらなくおいしい。
いつも食べてるエビの天ぷら、
こんなにエビのエキスは感じないものなぁ。
そっかー、これってエビの鮮度と良質さがあってこそ活きる半熟加減なんだろうなぁ。。
足がおいしいのも新鮮だからなのかも。
他の天たねもモリモリ食べたくなるほどさっぱりで、
素材の旨味が十分。
はじめて食べる、イチジクの天ぷら。

正直えっ?と思ったけど、とろっと甘くて意外とイケル(笑)。
あーー、もう季節は秋なんだなぁ。。
ちょっと贅沢な気分に♪
肝心の蕎麦はといえば(笑)、
たぶんざるそばと同じ、ニ八。
細めでエッジが立ってつぶつぶと星があり、でも瑞々しくてつるっといける。
いちばん好きな、清冽な水の味を感じるおいしさ。
この藤枝・島田の蕎麦を食べて感じる“水の味”。
いつも不思議。
店によって蕎麦粉は様々なはずだけど、藪蕎麦宮本でも同じ水の味を感じたな。。。
これって私だけの感覚なんだろうか(笑)?
つけ汁は少なめ、味もやや薄い気が。
さっきの天ぷらで口の中が麻痺してる?
蕎麦の量が物足りなかったので、「十割のおかわり」を追加。
ぶっかけ系メニューでもおかわりは頼めるけど、つけ汁がつかないがOK?
みたいな何か分かりにくいやり取りがあったけど、無事オーダー♪

十割の方が、蕎麦の風味がくっきり。
十割にしてはかなり細めで食べやすい。
ニ八と十割で蕎麦粉の産地が違うらしく、十割は地元産の蕎麦のよう。
あーー、やっぱり私は藤枝・島田由来の味?が好きなのかな(笑)
立地と接客の素朴さに対して店と料理の印象がアンマッチで
はじめはどうにも腰が落ち着かない気分だったけど、
でも気取った雰囲気ではないし
蕎麦も天ぷらも繊細で丁寧に、技術も高いのだと思う。
うー、でもなんか悩ましい。
そうはいってもこの店の軸足は天ぷらのよう。
ただ自分の中でのメインは、やっぱり蕎麦。
天ぷらはおいしくても3~4個食べれば満足しちゃうし。
自分と相性がいいのか、一度行っただけでは判断つきかねるような要素もあって。
次行った時は天ぷらを主役に蕎麦も楽しむ、
みたいな気持ちでいればいいかな?
あーー、でもやっぱり夜に天ぷらと蕎麦のコースにしたほうが
十分堪能できるんだろうなぁ。
うーーー、悩むなぁぁ。。。

<今日のお会計>
2850円・2名/季節の天おろしそば1550円、ざるそば750円、十割のおかわり550円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/メインは天ぷら。でも蕎麦もいい
店も料理もどうにも艶っぽくて、これが常磐町あたりで夜遅くまで開けてたら
かなり流行る気がする。その時は和食の一品とかもっと増やしてもらって。
そしたら私が責任持って通います(笑)。蕎麦なら十割がおすすめ。
A氏:★★★☆☆/量は上品だけどおいしい
静岡からだとけっこう遠かったけど、 おいしい蕎麦でよかった。ボリュームは
少なめでオレには物足りないかな。今回ざるにしたけど、天丼とかにしとけば
よかったかなぁ…。。つまみ食いした天ぷら、おいしかったもん。
_
広い駐車場に車を止めて
段差のある庭木の小道を下ると店の前。
風情のある造りだなぁ…

■手打ちそばと旬の天ぷら 蕎ノ字 [天ぷら・蕎麦]
島田市ばらの丘1-21-3
0547-34-5234
目の前には深い庇で半屋内になった、
露地庭のような石を敷いたアプローチ。
壁にしつらえた木枠の窓からは打ち場や石臼が見えたり、
緑のあるつくばいやら木の腰掛台やら趣のある和の品も。

建物は新しいのに、ずいぶん和風建築の要素が盛り込まれている。
カラカラと入り口の格子戸を引き、靴を脱いであがるとすぐに店内、ではなく
まずは一拍おいて身支度を整えられる、襖で仕切られた控えの間。
うーーん、これって京都の料理屋さんでよくある造り。
そっかぁ、凝ってるなぁ…
店内は天ぷら揚げ場前に弧を描くカウンター席。
掘り切りで足をのばせる座椅子になっている。
こういうカウンター席、静岡の蕎麦店では相当珍しいだろうナ。。
続いて畳の座敷席、おなじく畳の上に直に置いた立派なテーブル席。

腰を落ち着けたのは座敷席。
天井は板張と網代、低い位置には坪庭を眺める地窓など、とにかく風情あり。
かなりこだわりの設計なのだと思う。
はじめメニューを持ってきたスタッフさん、季節の単品天ぷらメニューを指して
今日はこちらがおすすめです、と教えてくれたので
あーナルホド、ここは純然たる蕎麦店というより天ぷら屋さんに近い気分の店なんだな、
と了解。
だったらこの建物、しつらいも納得いくな♪
やっと腑に落ちた感じ(笑)
彩りのきれいな「季節の天おろしそば」。

思ったより器は小さめで、天ぷらは珍しいものがいろいろ。
隠れて見えなくなってる下の蕎麦は、ボリューム少なめかな。
アレ、この極々薄ピンクのかつをぶし、
ついさっき挽いてきましたと思えるほど香り高くて味わい深い。。
ツヤツヤの海苔も、アラ、風味満点でおいしい。。
大根おろしも辛すぎず、ほどよい水気でまとまっていて食べやすい。
今まで蕎麦にのってる薬味系単品の味で、コレは、と思った経験はほとんどない。
むぅーーー、これはかなり吟味した素材を使ってるハズ・・・
しかも丁寧にしてくれてるなぁ
天ぷらはエビとエビの足&尾、大きなオクラ、かぼちゃ、なんかの葉っぱ?、
あともうひとつぐらいと、イチジク。
まずは珍しい、エビの足&尾の天ぷら♪
口に入れると磯の香りと揚げ油の香ばしさにプラス、軽快なパリパリ感!
エビの旨味もきちんとあって、これはスゴクおいしい♪
こういう食べ方もあるんだな~
なるほどぉ。。。
続いてエビの身♪
うわっ、コレおいしぃーーーーーーーーーーー(喜)!!
薄衣で爽やかにサクッとしてて
投げ入れもキレイに形になってて、
そこにぴったりの火の通し加減でむくむくと半熟になった
甘いエビの身がたまらなくおいしい。
いつも食べてるエビの天ぷら、
こんなにエビのエキスは感じないものなぁ。
そっかー、これってエビの鮮度と良質さがあってこそ活きる半熟加減なんだろうなぁ。。
足がおいしいのも新鮮だからなのかも。
他の天たねもモリモリ食べたくなるほどさっぱりで、
素材の旨味が十分。
はじめて食べる、イチジクの天ぷら。

正直えっ?と思ったけど、とろっと甘くて意外とイケル(笑)。
あーー、もう季節は秋なんだなぁ。。
ちょっと贅沢な気分に♪
肝心の蕎麦はといえば(笑)、
たぶんざるそばと同じ、ニ八。
細めでエッジが立ってつぶつぶと星があり、でも瑞々しくてつるっといける。
いちばん好きな、清冽な水の味を感じるおいしさ。
この藤枝・島田の蕎麦を食べて感じる“水の味”。
いつも不思議。
店によって蕎麦粉は様々なはずだけど、藪蕎麦宮本でも同じ水の味を感じたな。。。
これって私だけの感覚なんだろうか(笑)?
つけ汁は少なめ、味もやや薄い気が。
さっきの天ぷらで口の中が麻痺してる?
蕎麦の量が物足りなかったので、「十割のおかわり」を追加。
ぶっかけ系メニューでもおかわりは頼めるけど、つけ汁がつかないがOK?
みたいな何か分かりにくいやり取りがあったけど、無事オーダー♪

十割の方が、蕎麦の風味がくっきり。
十割にしてはかなり細めで食べやすい。
ニ八と十割で蕎麦粉の産地が違うらしく、十割は地元産の蕎麦のよう。
あーー、やっぱり私は藤枝・島田由来の味?が好きなのかな(笑)
立地と接客の素朴さに対して店と料理の印象がアンマッチで
はじめはどうにも腰が落ち着かない気分だったけど、
でも気取った雰囲気ではないし
蕎麦も天ぷらも繊細で丁寧に、技術も高いのだと思う。
うー、でもなんか悩ましい。
そうはいってもこの店の軸足は天ぷらのよう。
ただ自分の中でのメインは、やっぱり蕎麦。
天ぷらはおいしくても3~4個食べれば満足しちゃうし。
自分と相性がいいのか、一度行っただけでは判断つきかねるような要素もあって。
次行った時は天ぷらを主役に蕎麦も楽しむ、
みたいな気持ちでいればいいかな?
あーー、でもやっぱり夜に天ぷらと蕎麦のコースにしたほうが
十分堪能できるんだろうなぁ。
うーーー、悩むなぁぁ。。。

<今日のお会計>
2850円・2名/季節の天おろしそば1550円、ざるそば750円、十割のおかわり550円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/メインは天ぷら。でも蕎麦もいい
店も料理もどうにも艶っぽくて、これが常磐町あたりで夜遅くまで開けてたら
かなり流行る気がする。その時は和食の一品とかもっと増やしてもらって。
そしたら私が責任持って通います(笑)。蕎麦なら十割がおすすめ。
A氏:★★★☆☆/量は上品だけどおいしい
静岡からだとけっこう遠かったけど、 おいしい蕎麦でよかった。ボリュームは
少なめでオレには物足りないかな。今回ざるにしたけど、天丼とかにしとけば
よかったかなぁ…。。つまみ食いした天ぷら、おいしかったもん。
_
2009年05月31日
いっぷくvol.6 _富士山静岡空港☆内覧会
遅くなりましたが…
行ってきました、富士山静岡空港内覧会!!

往復ハガキで応募した駐車場整理券もしっかりゲット(笑)。
牧之原ICか吉田IC、どちらか迷ったけど比較的すいてそうとヤマカンで
吉田から行ったら約10分ですんなり到着~。
どっちから行っても結局は一緒だったカナ?
■富士山静岡空港 [地方空港]
牧之原市坂口3336-4
0548-29-2000
うわー、ホントにできたんだぁ~
2000台はあるという駐車場、さすがに広い!
しかも駐車場代、無料ってウレシイ♪
たしか国内空港施設利用料も無料なんだよね~

駐車場のアーケードを抜けたら、すぐ向こうに紺と白のターミナルビル。
わぁ、アレかぁ~♪
…とはいえターミナルビル入場待ちの「最後尾」と書かれた札は遥か遠く。
入れるのは2時間後、と聞かされる。

この日はジリジリ陽射しが照りつける真夏の陽気。
風があるだけ、まだマシかな。
列に並んでるのは意外にもご年配、それも雰囲気からして
ご近所らしい60~70代の方がものすごく多い。
ざっと見渡せる範囲でも、列の半数以上はご年配の方。
「開港したらいつでも見れるのにさ、なんでわざわざ来ちゃったんだろうね~」
「そうだよな~」
「そりゃ、そうだ~」
なんてヒマつぶしの会話をしながら、ガンガン照りの炎天下のなか
誰に文句を言うでもなく、ひたすらじっと並んでいる。
おそらく何千人も並んでいる行列整理にあたっているのは
バイトさんとか駆り出された旅行代理店の若手スタッフさんとか。
照りつける日差しのなか、汗をかきながら案内にあたっている。
「気分が悪くなったら申し出てください」とアナウンスはあるものの
事前にテントや貸出しの日傘や帽子もなく、
あれば少しでも日よけになるパンフレットを先に配るでもなく。
すぐそばで並んでいた若い女の子が気分が悪くなって列を離れていった。
心配そうにつきそう彼氏。
あーーもう私がお金出すから、今から紙製の帽子でもどーんと1万枚用意して配ろうよ
だって今いるみんなはただただお祝い&歓迎気分があるから来てくれてて
少しでも来場アリガトウの気持ち、返したいよね…
と心の中でつぶやいて…。
うーーん、並んでる間中ツラそうにじっと待ってるご年配者を見続けて、せつなかったナ。
結局待つこと1時間40分…、
よっし、入場デス!

もらったのはリーフレット2つのみ。
アレ?、アンケートとか回収しなくていいのですか…
応援メッセージのひとつも書きたかったような。。。
1階出入り口を入ってすぐ目の前が、
各航空会社のカウンターが並ぶチェックインロビー。

ANA、地元FDA、JAL、韓国コリアンエアーが見える。
ウンウン、空港に着いてスグここで手続きするんだ。
入口入ってスグだし、なかなか使い勝手が良さそう。
他の空港って大きすぎて施設内の移動だけでも迷子になりそうだもんね。

出発ロビーは2階。
案内看板は空港らしく英語&韓国語&中国語の多言語表記で。
エレベーター付近のデザインはシンプルでシャープ、交差する傾斜を上手く活かしてる。
空や外の様子も見えるし、明るくていいな♪
2階に上がってみると、駐車場の近さが良く分かる。

いつも行くショッピングモールとほとんど変わらない感覚。
出発ロビーそのものは意外なほどやや狭め。
人が大勢きたら混雑しそうだナ。

シースルーエレベーター右奥に見えるのが
航空チケットを持ってる人だけが入れる出発口。
アハ、なんだか体育館の倉庫入口?みたい(笑)
中に入って国際線の搭乗待合室には免税店があるみたいだけど、
残念ながらこの日は非公開。
うーーん、せっかくの内覧会なんだから気前よく見せてあげてほしいナぁ。
エレベーターを挟んで左はガラス張りの壁が広がる搭乗待合室。
国際線の待合室上部にはこんな電光表示が。

うん、ちょっとカッコイイ♪
こちらは国内線の待合室。

奥にある扉が開いたら固定橋を通って、いよいよ機内へ~かぁ(妄想♪)
搭乗待合室前では空港関係者らしい方が真剣な表情で細かな説明をしている。
詰めかけた人の中には空港開港の正当性や就航に関する疑問を尋ねる方もいるらしく、
込み入った話&やりとりの一幕も。
さらに先に進むと大型のおみやげショップ。

西から東から集まったおなじみの静岡銘菓やお茶やわさび、
関連グッズなどが所狭しと並ぶ。
空港オリジナルグッズは、まだ少ないかナ。

この辺のオリジナルグッズ、パッと見の見栄えがもうひとつで惜しい。
パッケージと商品の間に台紙を入れるなりすれば
もっと見やすくカッコよくなると思いマス~♪
なかにはこんなサイダーも。

値段もお手頃だし、空港見物みやげにたくさん配りたいときに
ちょうど良さそう♪(数買ったら重いかも?)

さらに奥にはこんな静岡茶無料コーナーも。
ホントにおいしいお茶でもてなしてあげてほしいナ。
いよいよ、展望デッキのある3階へ♪

ちなみに3階から振り返って見た2階はこんな感じ。

天井も壁もスリット状に切り取られ、ガラス越しの自然光と景色で
それほど大きくない施設に明るさを回して、より広々と開放感を持たせているのが分かる。
ジャーン、展望デッキ到着~♪

うわ、けっこう広いし、気持ちいい~

右奥には管制塔も。
ガラス越しに見えるのは滑走路。

残念ながらこの日は富士山は見えず、飛行機の姿もなし。
真正面に富士山見えたら、やっぱりうわ~って思うのかな??
展望デッキ隣には空港内唯一のレストラン。
えっ回転寿司??とびっくりしたけど、どうやら和食レストラン的ラインナップで
寿司メニューにご飯もの、麺類なんかも提供するらしい。

店内奥のイートインスペースは全面ガラス張りで見晴らし良く、滑走路を一望♪
これで飛行機の離発着と富士山が同時に見れたら、
他県や外国から来た人は喜んでくれるかな。
…でも空港にレストランが一つしかないなんて。
それほど席数があるようにも見えないし、かなり心配。
利用者見込みはそれ位の数しかない、ってことなんだろうけど…。
いくら1階にコンビニがあるとはいえ、旅行者の立場で考えたら
待ち時間にコーヒースタンド位には寄りたくなっちゃいそうだけどナ。
…うーん、ではでは、
本日の内覧会は、これにて終了!
お疲れさまでした~♪
1階に戻って右手奥にある到着ロビーのコンビニで、缶コーヒーを買って
その場でぐいっと立ち飲み(笑)。ちょっとでもイスほしいです~~
今日はよく並んだし、待ったし、歩いた!!
でも来て、良かった☆
入場してる人の顔がみんな嬉しそうだったし、
運営に携わっている人たちの雰囲気も分かったし。

実際に見て感じたのは、空港コンセプトとして県が提唱している
「使い勝手の良い」
「コンパクトな」
「拡張性のある」ターミナルビルに
ホントなってるな、って。
高速利用したとはいえ自宅を出てから50分弱で着いちゃって、
駐車場は目の前で近くてラク。
施設的には極力シンプルに、必要十分なものだけに見える。
他所の空港で延々新幹線→電車→動く通路→施設内通路→連絡通路だとか、
もともと不案内な土地で乗り継ぎ&歩きの連続にヒーヒー言ってたのに比べて
段違いに気がラク。
海外旅行経験はといえばほんの何回かで、
空港に詳しいかといえばまったくそんなことはないのだけど
あのこじんまりした感じはいかにも自分たちの施設なんだ、
という気にさせられて。
うーーん、でもホントの感想は
自分が旅行者として空港を使ってみてから、だものね☆
あの行列への対応を見ていると
今後の運営に不安要素は残るけれど

7月には地元航空会社も就航するし、
やっぱり作って良かった、とみんなが思える空港になってほしい。
需要予測がどんなとこで成り立ってるのか詳しいことは分からないけど
静岡はもともと海外渡航者が多くて、パスポート取得率は全国9位、出国者数も10位と
それなりにベースはあるみたいだし♪
今日たくさん並んでたシニア世代の方たちだってきっと、
そのうちのんびり海外旅行行ってみたいな~って
思ってるから足を運んでくれたんだろうしネ♪
実際今まで縁遠く感じてた北海道や沖縄、福岡なんかの国内遠隔地の観光地に
がぜん!興味が湧いてきたのも事実。
これはまたまた、物入りが続きそうな予感が…(笑)
まずは無事に6月4日のオープンを迎えられるよう、祈ってマス♪
行ってきました、富士山静岡空港内覧会!!
往復ハガキで応募した駐車場整理券もしっかりゲット(笑)。
牧之原ICか吉田IC、どちらか迷ったけど比較的すいてそうとヤマカンで
吉田から行ったら約10分ですんなり到着~。
どっちから行っても結局は一緒だったカナ?
■富士山静岡空港 [地方空港]
牧之原市坂口3336-4
0548-29-2000

2000台はあるという駐車場、さすがに広い!
しかも駐車場代、無料ってウレシイ♪
たしか国内空港施設利用料も無料なんだよね~

駐車場のアーケードを抜けたら、すぐ向こうに紺と白のターミナルビル。
わぁ、アレかぁ~♪
…とはいえターミナルビル入場待ちの「最後尾」と書かれた札は遥か遠く。
入れるのは2時間後、と聞かされる。

この日はジリジリ陽射しが照りつける真夏の陽気。
風があるだけ、まだマシかな。
列に並んでるのは意外にもご年配、それも雰囲気からして
ご近所らしい60~70代の方がものすごく多い。
ざっと見渡せる範囲でも、列の半数以上はご年配の方。
「開港したらいつでも見れるのにさ、なんでわざわざ来ちゃったんだろうね~」
「そうだよな~」
「そりゃ、そうだ~」
なんてヒマつぶしの会話をしながら、ガンガン照りの炎天下のなか
誰に文句を言うでもなく、ひたすらじっと並んでいる。
おそらく何千人も並んでいる行列整理にあたっているのは
バイトさんとか駆り出された旅行代理店の若手スタッフさんとか。
照りつける日差しのなか、汗をかきながら案内にあたっている。
「気分が悪くなったら申し出てください」とアナウンスはあるものの
事前にテントや貸出しの日傘や帽子もなく、
あれば少しでも日よけになるパンフレットを先に配るでもなく。
すぐそばで並んでいた若い女の子が気分が悪くなって列を離れていった。
心配そうにつきそう彼氏。
あーーもう私がお金出すから、今から紙製の帽子でもどーんと1万枚用意して配ろうよ
だって今いるみんなはただただお祝い&歓迎気分があるから来てくれてて
少しでも来場アリガトウの気持ち、返したいよね…
と心の中でつぶやいて…。
うーーん、並んでる間中ツラそうにじっと待ってるご年配者を見続けて、せつなかったナ。
結局待つこと1時間40分…、
よっし、入場デス!

もらったのはリーフレット2つのみ。
アレ?、アンケートとか回収しなくていいのですか…
応援メッセージのひとつも書きたかったような。。。
1階出入り口を入ってすぐ目の前が、
各航空会社のカウンターが並ぶチェックインロビー。

ANA、地元FDA、JAL、韓国コリアンエアーが見える。
ウンウン、空港に着いてスグここで手続きするんだ。
入口入ってスグだし、なかなか使い勝手が良さそう。
他の空港って大きすぎて施設内の移動だけでも迷子になりそうだもんね。

出発ロビーは2階。
案内看板は空港らしく英語&韓国語&中国語の多言語表記で。

空や外の様子も見えるし、明るくていいな♪
2階に上がってみると、駐車場の近さが良く分かる。

いつも行くショッピングモールとほとんど変わらない感覚。
出発ロビーそのものは意外なほどやや狭め。
人が大勢きたら混雑しそうだナ。

シースルーエレベーター右奥に見えるのが
航空チケットを持ってる人だけが入れる出発口。

中に入って国際線の搭乗待合室には免税店があるみたいだけど、
残念ながらこの日は非公開。
うーーん、せっかくの内覧会なんだから気前よく見せてあげてほしいナぁ。
エレベーターを挟んで左はガラス張りの壁が広がる搭乗待合室。
国際線の待合室上部にはこんな電光表示が。

うん、ちょっとカッコイイ♪
こちらは国内線の待合室。

奥にある扉が開いたら固定橋を通って、いよいよ機内へ~かぁ(妄想♪)
搭乗待合室前では空港関係者らしい方が真剣な表情で細かな説明をしている。
詰めかけた人の中には空港開港の正当性や就航に関する疑問を尋ねる方もいるらしく、
込み入った話&やりとりの一幕も。
さらに先に進むと大型のおみやげショップ。

西から東から集まったおなじみの静岡銘菓やお茶やわさび、
関連グッズなどが所狭しと並ぶ。
空港オリジナルグッズは、まだ少ないかナ。

この辺のオリジナルグッズ、パッと見の見栄えがもうひとつで惜しい。
パッケージと商品の間に台紙を入れるなりすれば
もっと見やすくカッコよくなると思いマス~♪
なかにはこんなサイダーも。

値段もお手頃だし、空港見物みやげにたくさん配りたいときに
ちょうど良さそう♪(数買ったら重いかも?)

さらに奥にはこんな静岡茶無料コーナーも。
ホントにおいしいお茶でもてなしてあげてほしいナ。
いよいよ、展望デッキのある3階へ♪

ちなみに3階から振り返って見た2階はこんな感じ。

天井も壁もスリット状に切り取られ、ガラス越しの自然光と景色で
それほど大きくない施設に明るさを回して、より広々と開放感を持たせているのが分かる。
ジャーン、展望デッキ到着~♪

うわ、けっこう広いし、気持ちいい~

右奥には管制塔も。
ガラス越しに見えるのは滑走路。

残念ながらこの日は富士山は見えず、飛行機の姿もなし。
真正面に富士山見えたら、やっぱりうわ~って思うのかな??
展望デッキ隣には空港内唯一のレストラン。
えっ回転寿司??とびっくりしたけど、どうやら和食レストラン的ラインナップで
寿司メニューにご飯もの、麺類なんかも提供するらしい。

店内奥のイートインスペースは全面ガラス張りで見晴らし良く、滑走路を一望♪
これで飛行機の離発着と富士山が同時に見れたら、
他県や外国から来た人は喜んでくれるかな。
…でも空港にレストランが一つしかないなんて。
それほど席数があるようにも見えないし、かなり心配。
利用者見込みはそれ位の数しかない、ってことなんだろうけど…。
いくら1階にコンビニがあるとはいえ、旅行者の立場で考えたら
待ち時間にコーヒースタンド位には寄りたくなっちゃいそうだけどナ。
…うーん、ではでは、
本日の内覧会は、これにて終了!
お疲れさまでした~♪
1階に戻って右手奥にある到着ロビーのコンビニで、缶コーヒーを買って
その場でぐいっと立ち飲み(笑)。ちょっとでもイスほしいです~~
今日はよく並んだし、待ったし、歩いた!!
でも来て、良かった☆
入場してる人の顔がみんな嬉しそうだったし、
運営に携わっている人たちの雰囲気も分かったし。

実際に見て感じたのは、空港コンセプトとして県が提唱している
「使い勝手の良い」
「コンパクトな」
「拡張性のある」ターミナルビルに
ホントなってるな、って。
高速利用したとはいえ自宅を出てから50分弱で着いちゃって、
駐車場は目の前で近くてラク。
施設的には極力シンプルに、必要十分なものだけに見える。
他所の空港で延々新幹線→電車→動く通路→施設内通路→連絡通路だとか、
もともと不案内な土地で乗り継ぎ&歩きの連続にヒーヒー言ってたのに比べて
段違いに気がラク。
海外旅行経験はといえばほんの何回かで、
空港に詳しいかといえばまったくそんなことはないのだけど
あのこじんまりした感じはいかにも自分たちの施設なんだ、
という気にさせられて。
うーーん、でもホントの感想は
自分が旅行者として空港を使ってみてから、だものね☆
あの行列への対応を見ていると
今後の運営に不安要素は残るけれど

7月には地元航空会社も就航するし、
やっぱり作って良かった、とみんなが思える空港になってほしい。
需要予測がどんなとこで成り立ってるのか詳しいことは分からないけど
静岡はもともと海外渡航者が多くて、パスポート取得率は全国9位、出国者数も10位と
それなりにベースはあるみたいだし♪
今日たくさん並んでたシニア世代の方たちだってきっと、
そのうちのんびり海外旅行行ってみたいな~って
思ってるから足を運んでくれたんだろうしネ♪
実際今まで縁遠く感じてた北海道や沖縄、福岡なんかの国内遠隔地の観光地に
がぜん!興味が湧いてきたのも事実。
これはまたまた、物入りが続きそうな予感が…(笑)
まずは無事に6月4日のオープンを迎えられるよう、祈ってマス♪
タグ :富士山静岡空港
2008年08月25日
055 まるはん へそ曲り [藤枝]
京都・祇園祭りの夜に、舞妓さん&芸妓さんのお座敷で散財して以来
約1ヶ月ぶりの外食へ。
=========
最初席についてくれたのは、祇園甲部所属、水色の絽の着物の舞妓・Sさん(16歳!)。
可愛かったなぁ。。
白塗りおちょぼ口のあどけない笑顔に、気さくでそつのない会話。
ほんとによく働くナ。。
エライなあぁぁ!
毎回舞妓さんと何か出会いがある度に、こんな若い人が伝統と競争のなかで生きて
るんだから、私だってがんばらないとと勝手に感動してしまう。
もうひとりの芸妓さんもお三味線が上手で、秋の発表会にむけて一生懸命練習してる
最中なんだそう。
ジバラで祇園の舞妓さんや芸妓と飲むことなんて、もう一生ないだろう。
ちょっとオヤジっぽい趣味かもしれないけど、これだって経験のひとつ。
でも同じ女性同士だから、会話の内容にはことのほか気を使う。
やっぱり聞かれてほしくないことはこちらだって避けたいし、できれば相手が話しやすい
内容を振ってあげたいと思う。
なんていうか、ネルと話すときくらいはラクさせてあげたい?と思うのだ。
だから次お座敷で会うときがあれば、会話のコツというか、着物の柄行きや髪飾りのことを
聞くようにしてあげよう。
今回も後から気づいたんだよね、あの髪飾りは祇園祭り当日だけのために、
毎年新調しているモノだったって…。
わぁー、全く粋じゃないねネルってば!
=========
最近ケガをして病院に通っていたA氏。
なんだか可哀そうで、この日のお昼は、A氏大好物のうなぎにエスコート♪
■まるはん へそ曲がり [鰻]
藤枝市立花1-12-9
054-643-3251
評判は聞いていたけど、2人とも行くのは初めて。
予約が必須とのことで当日の9時過ぎ電話を入れる。
念のため早めにクルマで向かうと、田んぼに囲まれた店は案外あっさりと見つかった。
まだ開店15分前。駐車場のクルマを見ると、ネルたちが一番のりらしい。
昔のこじんまりした料亭か旅館のような和風建築。
草木が生い茂り、まるで小さな神社の境内を覗くよう。
炭焼きのいい香が辺りにあふれ出している。

年月を経て色あせた門扉には「本日分終りです」の小さな木札が。
ネルの勝手な感想だと、この札ずっとかけっぱなしな気も…

奥様に声をかけ、中へ。
石が埋め込まれた廊下にはどーんと大きな甕が。
水が注がれ、底の方でウナギがぐるぐる円く泳いでいる。
あちらへ、と指示され田んぼの見える個室へ。
カウンター席と、畳敷きに座卓の独立した個室は全部で5つほど。
一旦通されはしたもののお庭の見える個室がどうしても気になり、怪訝な顔をされながら
も部屋をチェンジしてもらう。
さっきから電話が鳴りっぱなし。
焼き方のご主人とホールの奥様、どうやら2人だけでやっているらしい。
奥様忙しさでそうとうイラっと来てそうな気配…。

庭に縁台のある個室に入り直してひといき。
なつかしいブタさんの蚊取り線香が置いてある。
田舎のおばあちゃんちに遊びに来たみたいな雰囲気だ。
夏草の生い茂った庭の向こうに広がる緑の田んぼ。
エアコンなんてなくても、ほどよく冷やされた涼しい風がさあっと吹き抜けてくる。
なんの飾り気もない薄暗い室内が、かえって清々しく居心地がいい。
20分ほど待っただろうか。
定食が運ばれてくる。
ここはメニュー表はなく、あるのは定食と肝焼きのみ。
だからオーダーも取られず、自動的に人数分の定食が運ばれてくるらしい。

出てきた鰻定食。
見た目、ふつう。
うなぎ一匹分の蒲焼、おしんこ、肝吸い、ごはん。以上。
お茶は粉茶で、おしぼりもビニールに入ったまま運ばれてくる。
かなりのうなぎ好きなA氏と、ほぼ興味のないネル。
こういうとき、A氏の反応って気になる。
やっぱりここまでひっぱてきた以上、喜んでもらいたいもの。
ネル、ひとくち食べてびっくり。
あれれ、うなぎってこんなに爽やかだっけ…???

やわらかいし、ふわっとほっくりしてて、よくある脂のしつこさは全くナシ。
まるで川魚のように清潔な風味なのだ。
うなぎ好きの人はこれで満足してくれるのだろうか?と疑問を持つぐらいの上品さ。
一方タレは甘く硬いというか、砂糖・みりん・酒等々を足して割ったような単調な味。
長年秘伝のタレを足して重ねた老舗の、といったわけ分からない独特のものではない。
でも一番驚いたのは、カリッと炭でこげ目のついた身の香ばしさ!
炭で香ばしい、ってこういうことか!!って思うぐらい炭の香がふわっと広がる。
もうたまらなく、ここが一番おいしい。
ここのうなぎの主役は、ネルの中では間違いなく、炭焼き部分。
つまりうなぎの産地やグレード、タレの具合ではなくて、料理人の技術のたまものなのだと。
いろんな料理を食べてて、その料理の完成度が何に依存しているのか、
考えることなんて滅多にない。
でもここは明らかに料理人の技術の高さが、おいしさを呼んでいるのだと思う。
箸袋には“江戸焼き”と書いてある。
でもその秘密はカウンターにいなかったネルには分からずじまい・・・。
うなぎの仕入れや選別、下ごしらえから炭のおこし方からいろいろあるのだろうけど
もしかして真っ当に正直に全ての行程を踏まえると、こんなうなぎになるのかもしれない。

糠漬けも爽やか。酸味も糠の風味も、控えめながらちょうどいい。
ごはんは器にはりつくほど水分少なめ。ただうなぎにあわせると、この硬さなのかも。
はーー、ごちそうさま♪
食べ終わってもう一匹食べてもいいかなって思った鰻、初めてだ。
お茶のおかわりほしかったけど、すでにお客さんは5~6組。
平日にもかかわらず家族連れや会社仲間、お一人様まで。
奥様はピークの忙しさ。
お茶のお替りなんて、頼めるわけもない。
いやいや、飲み物が持ち込み制!!なのもわかるなぁ。
でも飲食で一番利益が出せるのはドリンク。
それをね…。。でも、ずっと続けてほしいなぁ。

<今日のお会計>
5000円・2名/鰻定食2500円
<店を出て>
ネル:★★★★☆/純粋にうなぎを楽しむために
サービスやインテリアは期待できないので、家族や気の置けない人と行く
のがベスト。建物は古くても掃除はされていてこざっぱり。個室でのんびり
落ち着いておいしいものを、と思えば高くはないのかも。
A氏:★★★★☆/人生2番目においしいうなぎ
変わった店だけど、味はおいしい。量のチョイスができないとか品数少ない
とかいろいろあるけど、久しぶりに気に入ったうなぎの店ができてうれしい♪
_
約1ヶ月ぶりの外食へ。
=========
最初席についてくれたのは、祇園甲部所属、水色の絽の着物の舞妓・Sさん(16歳!)。
可愛かったなぁ。。
白塗りおちょぼ口のあどけない笑顔に、気さくでそつのない会話。
ほんとによく働くナ。。
エライなあぁぁ!
毎回舞妓さんと何か出会いがある度に、こんな若い人が伝統と競争のなかで生きて
るんだから、私だってがんばらないとと勝手に感動してしまう。
もうひとりの芸妓さんもお三味線が上手で、秋の発表会にむけて一生懸命練習してる
最中なんだそう。
ジバラで祇園の舞妓さんや芸妓と飲むことなんて、もう一生ないだろう。
ちょっとオヤジっぽい趣味かもしれないけど、これだって経験のひとつ。
でも同じ女性同士だから、会話の内容にはことのほか気を使う。
やっぱり聞かれてほしくないことはこちらだって避けたいし、できれば相手が話しやすい
内容を振ってあげたいと思う。
なんていうか、ネルと話すときくらいはラクさせてあげたい?と思うのだ。
だから次お座敷で会うときがあれば、会話のコツというか、着物の柄行きや髪飾りのことを
聞くようにしてあげよう。
今回も後から気づいたんだよね、あの髪飾りは祇園祭り当日だけのために、
毎年新調しているモノだったって…。
わぁー、全く粋じゃないねネルってば!
=========
最近ケガをして病院に通っていたA氏。
なんだか可哀そうで、この日のお昼は、A氏大好物のうなぎにエスコート♪
■まるはん へそ曲がり [鰻]
藤枝市立花1-12-9
054-643-3251
評判は聞いていたけど、2人とも行くのは初めて。
予約が必須とのことで当日の9時過ぎ電話を入れる。
念のため早めにクルマで向かうと、田んぼに囲まれた店は案外あっさりと見つかった。
まだ開店15分前。駐車場のクルマを見ると、ネルたちが一番のりらしい。
昔のこじんまりした料亭か旅館のような和風建築。
草木が生い茂り、まるで小さな神社の境内を覗くよう。
炭焼きのいい香が辺りにあふれ出している。

年月を経て色あせた門扉には「本日分終りです」の小さな木札が。
ネルの勝手な感想だと、この札ずっとかけっぱなしな気も…
奥様に声をかけ、中へ。
石が埋め込まれた廊下にはどーんと大きな甕が。
水が注がれ、底の方でウナギがぐるぐる円く泳いでいる。
あちらへ、と指示され田んぼの見える個室へ。
カウンター席と、畳敷きに座卓の独立した個室は全部で5つほど。
一旦通されはしたもののお庭の見える個室がどうしても気になり、怪訝な顔をされながら
も部屋をチェンジしてもらう。
さっきから電話が鳴りっぱなし。
焼き方のご主人とホールの奥様、どうやら2人だけでやっているらしい。
奥様忙しさでそうとうイラっと来てそうな気配…。
庭に縁台のある個室に入り直してひといき。
なつかしいブタさんの蚊取り線香が置いてある。
田舎のおばあちゃんちに遊びに来たみたいな雰囲気だ。
夏草の生い茂った庭の向こうに広がる緑の田んぼ。
エアコンなんてなくても、ほどよく冷やされた涼しい風がさあっと吹き抜けてくる。
なんの飾り気もない薄暗い室内が、かえって清々しく居心地がいい。
20分ほど待っただろうか。
定食が運ばれてくる。
ここはメニュー表はなく、あるのは定食と肝焼きのみ。
だからオーダーも取られず、自動的に人数分の定食が運ばれてくるらしい。
出てきた鰻定食。
見た目、ふつう。
うなぎ一匹分の蒲焼、おしんこ、肝吸い、ごはん。以上。
お茶は粉茶で、おしぼりもビニールに入ったまま運ばれてくる。
かなりのうなぎ好きなA氏と、ほぼ興味のないネル。
こういうとき、A氏の反応って気になる。
やっぱりここまでひっぱてきた以上、喜んでもらいたいもの。
ネル、ひとくち食べてびっくり。
あれれ、うなぎってこんなに爽やかだっけ…???

やわらかいし、ふわっとほっくりしてて、よくある脂のしつこさは全くナシ。
まるで川魚のように清潔な風味なのだ。
うなぎ好きの人はこれで満足してくれるのだろうか?と疑問を持つぐらいの上品さ。
一方タレは甘く硬いというか、砂糖・みりん・酒等々を足して割ったような単調な味。
長年秘伝のタレを足して重ねた老舗の、といったわけ分からない独特のものではない。
でも一番驚いたのは、カリッと炭でこげ目のついた身の香ばしさ!
炭で香ばしい、ってこういうことか!!って思うぐらい炭の香がふわっと広がる。
もうたまらなく、ここが一番おいしい。
ここのうなぎの主役は、ネルの中では間違いなく、炭焼き部分。
つまりうなぎの産地やグレード、タレの具合ではなくて、料理人の技術のたまものなのだと。
いろんな料理を食べてて、その料理の完成度が何に依存しているのか、
考えることなんて滅多にない。
でもここは明らかに料理人の技術の高さが、おいしさを呼んでいるのだと思う。
箸袋には“江戸焼き”と書いてある。
でもその秘密はカウンターにいなかったネルには分からずじまい・・・。
うなぎの仕入れや選別、下ごしらえから炭のおこし方からいろいろあるのだろうけど
もしかして真っ当に正直に全ての行程を踏まえると、こんなうなぎになるのかもしれない。

糠漬けも爽やか。酸味も糠の風味も、控えめながらちょうどいい。
ごはんは器にはりつくほど水分少なめ。ただうなぎにあわせると、この硬さなのかも。
はーー、ごちそうさま♪
食べ終わってもう一匹食べてもいいかなって思った鰻、初めてだ。
お茶のおかわりほしかったけど、すでにお客さんは5~6組。
平日にもかかわらず家族連れや会社仲間、お一人様まで。
奥様はピークの忙しさ。
お茶のお替りなんて、頼めるわけもない。
いやいや、飲み物が持ち込み制!!なのもわかるなぁ。
でも飲食で一番利益が出せるのはドリンク。
それをね…。。でも、ずっと続けてほしいなぁ。

<今日のお会計>
5000円・2名/鰻定食2500円
<店を出て>
ネル:★★★★☆/純粋にうなぎを楽しむために
サービスやインテリアは期待できないので、家族や気の置けない人と行く
のがベスト。建物は古くても掃除はされていてこざっぱり。個室でのんびり
落ち着いておいしいものを、と思えば高くはないのかも。
A氏:★★★★☆/人生2番目においしいうなぎ
変わった店だけど、味はおいしい。量のチョイスができないとか品数少ない
とかいろいろあるけど、久しぶりに気に入ったうなぎの店ができてうれしい♪
_
2007年07月16日
039 卯乃木 [藤枝・瀬戸ノ谷]
前々から行ってみたかった「卯乃木」。
休日のプチドライブを兼ねて
藤枝・瀬戸ノ谷の山奥へ。
■卯乃木 [蕎麦]
藤枝市瀬戸ノ谷11658-2
054・639・0878
予想以上の山道をうねうねと、奥へ奥へ。
車幅ギリギリの畦道、畑道?を
そろりそろりと「ホントにこっちでいいんだよね??」
と山あいの美しい風景も、全く目に入らないネル(笑)。
運転に自信のないネルは内心ヒヤヒヤ。
渓流沿いの集落を抜け、水車小屋の
脇を通り抜け、なんとか到着。
開店と同時に店内へ。
急いで駆けつけたパートらしきおばサマも同時にご入店♪
風情ある陶芸ギャラリー、といった趣のある店内。
木をふんだんに使った室内は、大きく取った窓まで木枠。
手入れされた庭を見るためにわざわざ設計したかのよう。
大きく活けた野の花と古民具がしっとり調和。
飾られたアンティークらしい蕎麦猪口の藍色も
テーブルを飾る小物も、味わいがある。

メニューはせいろと田舎(太打ち)の2種類。
他はざるうどん、そばがき、田楽、デザート。
ネルとA氏、もちろんせいろと田舎で
どちらも旬の山菜天麩羅付きに。
まずはテーブルに折敷の盆が。
箸置きは金柑の実。
そばつゆは小さく手に馴染む可愛らしい器で。

蕎麦店ではじめにテーブルセットが出てきたの、はじめてかも。
箸置きは季節によって変えるんだろうな。。
きちんと水を吹いてあるとこなんか、けっこう好きかも。

次に出てきたのは
ほのぼのとキレイに盛られた天麩羅。
海老は身が締まって甘みがある。
山菜も苦味に透明さがあって、次々と食べたくなる。

そしてそして、ネルの頼んだ「せいろ」。
なんだか軽くて、でも蕎麦の実の旨みがあって。
ぷんとほのかな蕎麦の香りも。
シャンシャンシャン、と頭の中で鈴が転がるような味わい。
よく蕎麦を「水だけで」「塩をつけて」というけど、
ここのは自分からそうしたくなるような
はかないけど何かを持っている。
やや濃い目のそばつゆ。
いい山葵と助けあってせいろに変化をもたせてくれる。

A氏の「田舎」、細めの割り箸くらいでびっくり。
つまんでいる姿が「ホントに蕎麦?」って違和感あるくらい、太い。
噛み応えがあって食べてる実感がある。
お茶もおいしいし、打ち手のお兄さんも
運んでくれるおばさまも自然な感じで気持ちいい。
それにデザートのアイス。
聞けなかったけど、たぶん手作りで柚子とか柑橘系を
練りこんであるはず。嫌らしさのない甘さ。
そうか、そうか、わざわざ来てよかったぁ~。
開店から10分もしないうちに満席に。
ガラガラだった空き地のような駐車場、
帰りはいっぱいだった。
次はいつ来れるかな。。
<今日のお会計>
3570円・2名/せいろ(天付き)1575円、田舎(天付き)1680円
デザート315円
<店を出て>
ネル:★★★★☆/わざわざ出かける価値のある蕎麦
苦労して出かけてでも、もう一度食べたくなる味。
さりげない器や庭と店の調和、サービスの押し付けがましさのなさも
いいのかも。この立地で食べるからこそ、余計においしいのかも。
A氏:★★★★☆/素直においしいね
休みの日じゃないと行けない店。天付きにしたらそこそこ
ボリュームもあるし、いいんじゃないかな。出てくるのに時間が
かかるから、あんまりお腹すかせてるとキツイかも。
_
休日のプチドライブを兼ねて
藤枝・瀬戸ノ谷の山奥へ。
■卯乃木 [蕎麦]
藤枝市瀬戸ノ谷11658-2
054・639・0878
予想以上の山道をうねうねと、奥へ奥へ。
車幅ギリギリの畦道、畑道?を
そろりそろりと「ホントにこっちでいいんだよね??」
と山あいの美しい風景も、全く目に入らないネル(笑)。
運転に自信のないネルは内心ヒヤヒヤ。
渓流沿いの集落を抜け、水車小屋の
脇を通り抜け、なんとか到着。
開店と同時に店内へ。
急いで駆けつけたパートらしきおばサマも同時にご入店♪
風情ある陶芸ギャラリー、といった趣のある店内。
木をふんだんに使った室内は、大きく取った窓まで木枠。
手入れされた庭を見るためにわざわざ設計したかのよう。
大きく活けた野の花と古民具がしっとり調和。
飾られたアンティークらしい蕎麦猪口の藍色も
テーブルを飾る小物も、味わいがある。
メニューはせいろと田舎(太打ち)の2種類。
他はざるうどん、そばがき、田楽、デザート。
ネルとA氏、もちろんせいろと田舎で
どちらも旬の山菜天麩羅付きに。
まずはテーブルに折敷の盆が。
箸置きは金柑の実。
そばつゆは小さく手に馴染む可愛らしい器で。
蕎麦店ではじめにテーブルセットが出てきたの、はじめてかも。
箸置きは季節によって変えるんだろうな。。
きちんと水を吹いてあるとこなんか、けっこう好きかも。
次に出てきたのは
ほのぼのとキレイに盛られた天麩羅。
海老は身が締まって甘みがある。
山菜も苦味に透明さがあって、次々と食べたくなる。
そしてそして、ネルの頼んだ「せいろ」。
なんだか軽くて、でも蕎麦の実の旨みがあって。
ぷんとほのかな蕎麦の香りも。
シャンシャンシャン、と頭の中で鈴が転がるような味わい。
よく蕎麦を「水だけで」「塩をつけて」というけど、
ここのは自分からそうしたくなるような
はかないけど何かを持っている。
やや濃い目のそばつゆ。
いい山葵と助けあってせいろに変化をもたせてくれる。
A氏の「田舎」、細めの割り箸くらいでびっくり。
つまんでいる姿が「ホントに蕎麦?」って違和感あるくらい、太い。
噛み応えがあって食べてる実感がある。
お茶もおいしいし、打ち手のお兄さんも
運んでくれるおばさまも自然な感じで気持ちいい。
それにデザートのアイス。
聞けなかったけど、たぶん手作りで柚子とか柑橘系を
練りこんであるはず。嫌らしさのない甘さ。
そうか、そうか、わざわざ来てよかったぁ~。
開店から10分もしないうちに満席に。
ガラガラだった空き地のような駐車場、
帰りはいっぱいだった。
次はいつ来れるかな。。
<今日のお会計>
3570円・2名/せいろ(天付き)1575円、田舎(天付き)1680円
デザート315円
<店を出て>
ネル:★★★★☆/わざわざ出かける価値のある蕎麦
苦労して出かけてでも、もう一度食べたくなる味。
さりげない器や庭と店の調和、サービスの押し付けがましさのなさも
いいのかも。この立地で食べるからこそ、余計においしいのかも。
A氏:★★★★☆/素直においしいね
休みの日じゃないと行けない店。天付きにしたらそこそこ
ボリュームもあるし、いいんじゃないかな。出てくるのに時間が
かかるから、あんまりお腹すかせてるとキツイかも。
_