2008年12月29日

061 開 [伊豆・下田]

湯量豊富な掛け流しの温泉、広大な日本庭園に揺れるヤシの木。
老舗旅館に本格ガーデンスパが融合した和の南国リゾート、下田「清流荘」。

あさばに蓬莱、強羅花壇も名を連ね、世界のVIPご用達と認められた宿だけが登録される
仏「ルレ・エ・シャトー協会」に日本で初めて選ばれた宿なのだとか。

いつかは泊ってみたいなぁ、と憧れのまま未だ果せてなくて。
そんな名旅館の所有していた別荘にカフェができたと聞いて約1年半。

それがこの年末、やっと訪れる機会が来たのです♪

■清流荘別墅 開(カイ) [カフェ・サロン]
下田市中98
0558-22-1361(清流荘)
http://www.seiryuso.co.jp/bessyo/

南伊豆を河津から下田へ、伊豆急行蓮台寺駅と下田駅のちょうど中間地点ぐらい。
何気ない県道沿いの駐車場になった雑木の混じる前庭の奥に進むと
高々と廻らせた立派な石造りの門柱が。

知って探さないとまず来れない場所。

061 開 [伊豆・下田]

門柱の真ん中には見上げるような高さのオブジェが。
その先頭には針金でできた繊細な蜘蛛の巣のようなオブジェが風を受けてくるくると回転、
一本一本の先端についたモビールがキラキラと陽を受けて輝いてる。

061 開 [伊豆・下田]

このカフェ、清流荘のオーナーと懇意にしている陶芸&インスタレーション作家の
ご家族がはじめたと聞いていたけど、さっそくその作品が出迎えてるらしい。

061 開 [伊豆・下田]

ざざざっと冬の気配が深い広い庭の奥には、下田らしい白黒のなまこ壁の土蔵が。

入り口には銀色の丸い大きな水盤。
濃いピンクの椿が浮かんだ、なみなみと水を湛えた水面に昼過ぎの陽射しが反射、
七色に変換されながら土蔵の内部にまでゆらゆらと長く差し込んでいる。

061 開 [伊豆・下田]

店内は薄明かりの土蔵をそのまま活かした白壁と板張りのスペース。
懐かしいミント色の円筒形だるまストーブにはちらちらと小さな火が燃えている

古材とおぼしき厚みと渋さのある木材とアイアンで作られたテーブルと椅子が
思い思いの自由な形をしながらアート作品の佇まいで並んでいる。

見上げた天井には複数の円形アクリルミラーが嵌って。
陽射しを跳ね返す光のプリズムが不安定に白壁に輝き、
空間には不思議なゆらぎと緊張感が満ちて。

こんなことだとは思わなかったから、あらら、ちょっと戸惑ってしまったネル(笑)。
もっと普通によくある、値札の付いた作品展示コーナーがある今ドキ系物販カフェ、
ぐらいに思ってたから。

あー、びっくり。。
空間全体がこんな美しいアートになってたなんて…。

メニューはランチにスイーツとドリンク。
もの静かなスタッフさんは、この場の空気にぴったり。
ネルたちもなぜか小声になってしまう。

ランチはパン系とごはん系の2種類。
ごはん系のおかず・金目と里芋のコロッケに惹かれてごはん系をオーダー。

061 開 [伊豆・下田]

先に出てきた水のコースターは丸い蔦の葉かなにか。
置かれた箸置は立体的なふくらみのある三日月形で、焼物のようでもあり珊瑚礁の
かけらのような自然の造形物でにも見えて。

061 開 [伊豆・下田]

食事が出てくるのを待つ間、それぞれ個性的な四角に切り出された椅子を座り比べ。
どれもゆったり大らか、とことん分厚く仕上げられた座面のカーブが気持ちいい。

冬なのにそのまま座っても不思議と冷たく感じない。
気のせいなのか、どうなのか。
こんな椅子ウチの玄関にあったらほんとステキだなぁ~。

061 開 [伊豆・下田]

土蔵の手前にはオープンエアの席も。
男性がひとり読者をしながらコーヒーを飲んでいる。

あぁっ、やっぱりスイーツも一緒に頼めば良かったかなぁ…。

しばらく待って出てきたランチは
・金目と里芋のコロッケ 柚子胡椒&トマト系ソース
・緑豆ごはん 南伊豆のお米で
・菜の花の胡麻和え
・セロリのお吸いもの

061 開 [伊豆・下田]

作品だと思われるお吸い物の器、底が丸くてごろごろ揺れる(笑)。
でも繊細で力強くて、すごく魅かれてしまった。
アーティストや作家のファンになってしまう瞬間って、こんな時なんだろうか。

コロッケの中は里芋でしっとり、赤いキンメの身に混じってのほんのちいさな薄骨片も。
いちから全部手づくりしてる、って伝わってくる優しい味わい。
お吸い物のダシも柔らかくて透明で、セロリもおいしくいただける。

061 開 [伊豆・下田]

このテーブル、ここを改装するときの古材のはず。
だって虫食いの跡が目の前の柱の虫食いと全く同じだから…

そんな思いつきをひとり巡らして喜んでいるネル。
わたし、この空間を気に入ったのか?
やゃ、深い観察眼がないせいか、ざわざわと気持ちがしっくりこない。。

このはかなく温かい古民家インスタレーションの中に偶然迷い込んで食事している自分。。
自分がアート作品のなかにいて、まだまだ理解できないことから来る緊張感。
それを気にしなければ居心地ヨシ。
うーん、十分に不思議だ(笑)

061 開 [伊豆・下田]

時間に追われてそそくさとお会計。
帰り際落ち着いて庭をよく見渡すと、別棟がもうひとつ。
こちらはギャラリーとして開放しているらしく大きな書画が展示されている。

時間をとって、また来よう。
次は「しっとりチョコケーキ」か「とろり黒蜜プリン」に「黒糖しょうがエール」だナ…。

061 開 [伊豆・下田]

<今日のお会計>
1400円/ランチ
               
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/南伊豆の自然とはかない現代アートの融合
  アートやクラフトに興味のある人が行くとより楽しめる大人の空間。
  この空間に心惹かれて理解したいと願う心の動きにびっくりしてしまった。
  女性同士の小旅行のティータイムなんかに一番しっくりきそう。
  



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